中川翔子インタビュー「私も子供を持つようになったら、親子で一緒に見たい」「映画しまじろう『しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま』」

特集・インタビュー
2022年03月16日

中川翔子インタビュー

3月11日より全国公開されている「映画しまじろう『しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま』」で、キラキラ王国の女王・エメラルダ女王役の声を吹き替えている中川翔子さん。初めてとなる母親役のほか、本作の主題歌「君のまんまが いいんだよ」も歌う中川さんに、作品に対する思いや魅力について聞きました。

◆最初に、この映画に参加することを知ったときの率直な感想を教えてください。

まず、「しまじろうの映画の主題歌をお願いします」というお話を頂いたのですが、思わず「バンザーイ!」と喜んでしまいました。このコロナ禍で歌うことがなかなか難しい中、“大好きなアニソンを歌いたい!”“子供たちの思い出になることがしたい!”という夢がかなったことが何よりもうれしかったんです。

◆“しまじろう”に対してはどんな印象ですか?

しまじろうが私と同じ5月5日生まれだと知ったときから、どこか他人の気がしなくなって。しまじろうが掲載されている学習教材「こどもちゃれんじ」も中学生までやっていて、自分で描いたイラストを別冊の読者コーナーに投稿していたんです。何回か掲載されたこともあったのですが、私と同学年ですごく画が上手な子がいて。その子を勝手にライバル視していたことで、どんどんイラストが上達していった感覚があります。

◆主題歌のお話の後、エメラルダ女王役の吹き替えの依頼が来たときは?

これまでもたくさん声のお仕事をさせていただいていますが、母親役というのは初めてなんです。自分に子供がいないこともあって、少し不安もありました。でも、同年代のファンの方やファン同士で結婚された方が、お子さんをコンサートに連れて来てくださることもあるので。“映画館で見ていただいて、子供たちのいい思い出になってもらいたい”という気持ちが強くて挑戦することにしました。

中川翔子インタビュー

◆女王の役作りはどうでしたか?

アフレコのお仕事のときはいつも“中川翔子感”を消そうとするんですけど。今回はそこにこだわるというよりは、包み込む優しさや母性のようなものを大切にしようと思いました。あとは、自分にとっては理想の大人女性像である、高貴で上品な感じ。早口な普段の私とは違って、ゆっくりとハッキリしゃべるということを心掛けました。また、シングルマザーの女王がパール王子からいろいろなことを学び、成長するお話でもあるので。そのときに彼女が感じる人間くささみたいなものを意識しながらやらせていただきました。

◆アフレコ収録時のエピソードがあれば教えてください。

収録は私一人だけでした。以前、ある監督さんから「“この瞬間に、この秒で合わせて、声を出す”ということだけではなく、そのキャラクターにとっては“これまでの人生があって、今がある”ことを意識してほしい」ということを教えていただいたことがあって。それから距離感や吐息、息遣いまで意識して演じるようになりました。今回も、それを心掛けて頑張りました。ただ、女王の母性の出し方に関しては、「聖闘士星矢Ω」で女神アテナ役を演じたときのようにとても苦労しました。

中川翔子インタビュー

◆ヒャダインさんが作詞・作曲を担当された主題歌「君のまんまが いいんだよ」についても聞かせてください。最初に聴いたときの印象はどうでしたか?

頂いた歌詞を読んだとき、あまりにも映画にぴったりで驚きました。「自己肯定感を上げていいよ」「大丈夫だよ」という内容が胸に突き刺さったのを覚えています。ヒャダインさんとは6年以上テレビ番組でご一緒したりしていて仲良くさせていただいていますが、プライベートではそこまで深い話をしたことがなかったんです。でも、こんなに私のことを見抜いていたとは…! このタイミングでこんなにすてきな曲を提供していただいて、とても助けられました。

◆大人が聴いても、刺さる楽曲だと?

そうですね。「映画しまじろう」の主題歌ということで、“小さい子供向けの歌なのかな?”と思うかもしれませんが、大人が元気になれる曲にもなっています。自分に対してだけでなく、周りで落ち込んでいる人がいたら、ぜひ優しく手紙を書くようにこの曲をプレゼントしていただけたらと思います。MV撮影では、しまじろうと保育園に行って、子供たちと歌ったり、絵を描いたりしたんです。マスク姿とはいえ、子供たちから無限の可能性を直接感じることができました。芸能生活20周年という記念すべき年にこの曲をリリースできるのは、本当に光栄です!

中川翔子インタビュー

◆完成した映画をご覧になって、あらためて見どころを教えてください。

大人の方は、いろいろ泣いちゃうポイントがある中、そこに至るまでのフラグや伏線回収があるので、きっと“そうかー!”と思うんじゃないかな。子供たちには、隠れんぼ中に指を差したり、手を振って踊ったり、声を出さなくても一緒に楽しめる参加型としての仕掛けがたくさんあります。めちゃくちゃドラマチックで緩急ある展開になっていたり、ちゃんと休憩時間もあったり。1時間ほどの上映時間の中に、いろいろな要素が入った映画になっていると思います。私もいつか子供を持つようになったら、親子で一緒に見たいです!

◆キラキラ王国の源は“キラキラの力”ですが、今の中川さんにとってキラキラの力になっているものは何ですか?

お仕事でとても忙しくさせていただいている中で、心のヒットポイントの回復となっているのが、“こっそり一人旅”なんです。一昨日も福島でのお仕事の後に、思い立ったように新幹線に乗って仙台に行って来たんです。厚切り芯たんや茹でたん、お寿司など、ご飯を食べまくって、キラキラを心にチャージできました。仙台でのライブのMCでは必ず言っていた、「牛タン、しょこたん、たんたかたーん」を思い出しながら…(笑)。感染対策をしっかりしながらの日帰り旅は続けていきたいです。あと免許を取って、もう3年ぐらいたつのにまだ独り立ちができていないので。それも何とかしたいですね~(笑)。

PROFILE

●なかがわ・しょうこ…1985年5月5日生まれ。東京都出身。A型。歌手・タレント・女優・声優。最近の出演作にドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』、舞台「SHOW BOY」「パークビューライフ」など。5月5日(木)に東京・チームスマイル豊洲PITで「中川翔子BIRTHDAY LIVE 2022」を開催。

映画情報

映画しまじろう「しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま」

映画しまじろう「しまじろうと キラキラおうこくの おうじさま」
公開中

<STAFF&CAST>
監督:河村貴光
脚本:三浦浩児
声の出演:南央美、高橋美紀、山崎たくみ、杉本沙織、井上喜久子、茶風林、稲葉実、三村ゆうな、諏訪部順一、下野紘/中川翔子ほか

<STORY>
キラキラ王国の王子・パールはある日、王国を抜け出して“ちゃれんじ島”にやって来る。だがパールがいない間に、王国では大切なキラキラが失われるという大変な事態に。しまじろうたちは王国の危機を救うため、パールと一緒に“3つのカギ”を探す冒険に出発する。

公式サイト:https://kodomo.benesse.ne.jp/open/movie/2022/

©Benesse Corporation1988-2022/しまじろう

<主題歌リリース情報>
中川翔子 21th Single
「君のまんまが いいんだよ」
発売中

完全生産限定盤(CD+Blu-ray+グッズ):4,980円(税込)
通常盤(CDのみ):1,300円(税込)

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<応募方法>
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<応募締切>
2022年3月23日(水)23:59

●photo/中村 功 text/くれい響