富田美憂「えっ、私でいいんですか?」『デート・ア・ライブ』最新作でOP主題歌を担当「“富田美憂で良かった”と思ってもらえるはず!」

特集・インタビュー
2022年04月18日

4th Single「OveR」富田美憂インタビュー

声優アーティストとして活躍中の富田美憂さんが4枚目のシングル「OveR」を4月20日(水)にリリース。本作は、現在放送中のTVアニメ『デート・ア・ライブIV』のオープニング主題歌にもなっている。本人自ら「成長を感じる」と語るように、これまでのアーティスト性を踏襲しつつ、新たなフェーズへと突入した今回のシングル。その制作秘話をたっぷりうかがいました。

◆富田さんは声優、アーティストとして活躍されていますが、子どもの頃から歌うことやテレビを見ることが好きだったんですか?

はい! 母の話によると、私は生まれる前から音楽を楽しんでいたそうです。母が宇多田ヒカルさんの大ファンで、「Automatic」をかけるとお腹が動いたという話しをよくしていました。“ホントに!?”って疑わしいところもあるんですけど(笑)、おばあちゃんもそれを見て、「この子は将来、音楽に関わる仕事をするかもね」なんて言っていたそうで。でも、本当にその通りになって、びっくりですよね。…まあ、実際はお腹の中で音楽に反応していたわけではなく、しゃっくりをしていただけだそうですが(苦笑)。

◆でも、日常的に音楽がある家庭環境で育ってきたんですね。

そうですね。父もよくギターを弾いていましたし、音楽好きの家庭でした。おかげで私もいろんなジャンルの音楽を聴くようになって。特撮の主題歌やアニソンもたくさん聴きますし、カラオケでもたくさん歌います(笑)。3年前にアーティストデビューしてからも、いろんな方から「幅広く音楽を聞いたほうがいいよ」と言われて、いろいろなライブを観に行っています。普段、自分があまり触れない音楽やライブを見るとたくさんの刺激をもらえるので、これからも、より自分の音楽の幅を広げていくことを目標の一つにしていきたいなと思っています。

4th Single「OveR」富田美憂インタビュー

◆テレビは、どんな番組を見ていましたか?

こちらもノンジャンルでしたね(笑)。子どもの頃に好きだったドラマは『野ブタ。をプロデュース』や『ごくせん』のシリーズとか。母もドラマ好きで、今でも「あのシーン、キュンキュンしたよね!」っていうやり取りをメールでしています(笑)。

◆学園ドラマが好きなんですね。

ほかにもいろんな作品を見るんですが、たまに自分が演じたことのない職業のドラマだと、仕事目線になってしまうことがあるんです。例えば医療系ドラマでは、「こんな専門用語を噛まずにスラスラと言えるこの女優さん、すごい!」って思ってしまったり(笑)。また、ドラマ以外だと、最近はナレーションのお仕事もさせていただいているので、ニュース番組やバラエティ番組、それに情報番組など、いろんなジャンルを見るようにしています。

◆特にお気に入りという番組はありますか?

家に“こはく”という名前の柴犬がいるんですが、そのこはくもテレビ好きで。中でも、動物番組だと反応がいいので(笑)、よく一緒に見ています。

◆こはくは画面に映る動物に吠えたりしないんですか?

それはないんですが、テレビの中で別の犬が吠えると身構えます(笑)。“おっ、何があった!?”っていう顔をして(笑)。

4th Single「OveR」富田美憂インタビュー

◆さて、この4月からさまざまなTVアニメの放送がスタートしましたが、その中で富田さんは『デート・ア・ライブIV』のOP主題歌「OveR」を歌われています。決まった時はいかがでしたか?

やはりうれしさが一番にありました。『デート・ア・ライブ』シリーズは、私が声優になる前から大好きな作品ですし、それだけに「えっ、私でいいんですか?」と驚いて(笑)。ただ、これほど歴史のあるアニメのオープニングを富田美憂が歌うということに、作品のファンがびっくりしないかという不安や、私なんかで務まるのかというプレッシャーもありましたね。

◆そうした思いはすぐに払拭できたんですか?

そうですね。楽曲を頂いた時、純粋に「かっこいい!」と思えて。それに完成した曲を聴いた時も「この曲なら“富田美憂で良かった”と思ってもらえる!」と感じたので、自信を持って皆さんに届けたいと思うようになりました。

◆富田さんはこれまでのシングルやタイアップでもハードな楽曲を歌ってこられているのでロックのイメージが強いのですが、今回の「OveR」はその中もダントツのアグレッシブさがあり、新たな面を感じました。

それは、昨年の6月に1stアルバム「Prologue」を作ったことがすごく影響しているのかなと思います。「Prologue」では作詞をさせてもらったり、これまで歌ったことのないような大人っぽい曲にもトライして。さらにセルフ・プロデュースのようなこともさせてもらったので、アーティストとしての幅を広げられただけでなく、私自身がどれだけのスキルを持っているかということを客観的に知る機会にもなって。今回の「OveR」はそのアルバムリリース後、最初のシングルになるので、そこからさらに一皮むけた富田美憂をお届けできる気がしています。

4th Single「OveR」富田美憂インタビュー

◆レコーディングはいかがでしたか?

実はアルバムとほぼ同時進行だったんです。確か、アルバムの曲を全部録り終わった翌週にレコーディングしたんじゃなかったかな…。だから、コンディション的には最高潮でした(笑)。それに、今まではコンペで楽曲を選ぶことが多かったのですが、「OveR」に関しては「富田美憂が『デート・ア・ライブIV』の世界観を表現するなら」というコンセプトのもと、作家の皆さんが、私とアニメ作品に合わせて曲を書き下ろしてくださって。ですから、レコーディング前に私が歌いやすいキーにアレンジしてくださったりと、いろんな調整をしてもらったんです。

◆となると、すごく歌いやすかった?

いえ、それがそうもいかなくて…。ものすごく難しい曲で、何度も“…私、試されてる?”と思うことがありました(笑)。とはいえ、アルバム制作直後ということもあってアドレナリンが出まくっていましたし(笑)、アルバム自体に大きな手応えを感じていたので、自分に自信を持って臨みましたね。そして何より、人気アニメの主題歌ですし、これを機に富田美憂のことを知ってくださる方もたくさんいらっしゃると思い、頑張って乗り切りました!

4th Single「OveR」富田美憂インタビュー

◆一方、カップリングの「ねえ、君に」は打って変わってバラード曲ですね。

バラードにしたいというのは、私からのリクエストでした。それと、切ない失恋ソングよりも、じんわりと心が温かくなるような曲がいいということもお伝えして、候補曲を集めていただきました。その中でこの曲は、聴いた瞬間に心に突き刺さってきて。スタッフさんたちも同じ気持ちだったようで、満場一致で決まりましたね。

◆歌詞がとても優しくてすてきですね。

最初に歌詞を読んだ時は、純粋なラブソングのように感じたんですが、レコーディングの前にもう一度じっくり歌詞を読み解いていたら、頭の中に“こはく”のことや、離れて暮らしている家族のこと、それに友達の顔が浮かんできて。その時、これは“恋”ではなく“愛”の歌なんだと思ったんです。だからレコーディングでも、大切な人やモノを想像しながら歌いました。また、しっかりと歌うというよりも、自然と言葉が口からこぼれ落ちていくような表現も意識して。それもあって、レコーディングのあとはすごく家族に会いたくなって、母に電話しちゃいました(笑)。

◆きっと同じような感情になる人も多いと思います。

そうだとすごくうれしいですね。ただ、この曲って聴く分にはとても気持ちがいいんですが、実際に歌ってみると、かなり難しいんですよ(笑)。というのも、仮歌の方が歌ってくださったものを参考にレコーディングに臨んだのですが、その方が歌う最後のロングトーンがとにかく長くて。正直、何テイク録ったか分からないぐらい苦戦して(笑)。スタジオにいたスタッフさんたちに「もうひと息!」「あと、もうちょっと!」と励まされながら頑張ったので、ぜひ注目して聴いてほしいですね。

4th Single「OveR」富田美憂インタビュー

◆では、シングル「OveR」にかけて、普段ダメだと思っていても、ついやりすぎてしまうことってありますか?

アクセサリー集めですね。ピアスや指輪をたくさん持っていて、アクセサリーボックスがすでにパンパンになっているんですが、それでもつい新しいのを買っちゃいます(笑)。洋服も好きなので、季節や流行でファッションの趣味が変わると、それに合わせてアクセサリーもどんどん揃えたくなりますし。とか言いながら、日頃よく身につけるのは、たいてい同じものなんですけどね(笑)。なので、そろそろ本気で整理しようと思っているんですが、断捨離のやり方が分からなくて。誰かに教わりたいです(笑)。

◆もともと収集癖がある…?

それもあると思います。靴も大好きで、毎月のように“今月はあれを頑張ったから、自分のご褒美に買っちゃおう!”って、どんどん増えていくので。一人暮らしを始める時にシューズボックスが充実している部屋に決めたんですが、あっという間に埋まってしまいました(笑)。ただ靴に関しては、どうやら私とサイズがほぼ同じの母がお下がりを狙っているみたいなので、いざとなったら母に譲ります(笑)。

◆でも、アクセサリーや靴など日常生活に密着したものばかりなので、どれも実用的だし、毎日の気分が変わっていいですね。

確かに! そういえばマンガも大好きなのですが、こっちは本棚に限界がきたので電子書籍に換えました。すごく気に入っている作品やどうしても紙で読みたいものは別ですが、今はほぼ電子ですね。ただ、電子だとかさばらない上に、簡単に買えてしまうので、気づくと大量に購入していたり。あれはあれで恐ろしいなと思う今日この頃です(笑)。

PROFILE

4th Single「OveR」富田美憂インタビュー

富田美憂
●とみた・みゆ…11月15日生まれ。埼玉県出身。主な出演アニメ作に『アイカツスターズ!』虹野ゆめ役、『かぐや様は告らせたい』シリーズ・伊井野ミコ役、『アイドルマスター シンデレラガールズ』砂塚あきら役、『シャドウバースF』小鳥遊ツバサ役など。

リリース情報

4th Single「OveR」
2022年4月20日(水)発売

富田美憂4th Single「OveR」初回限定盤
4th Single「OveR」初回限定盤

初回限定盤 CD+DVD:2090円(税込)

富田美憂4th Single「OveR」通常盤
4th Single「OveR」通常盤

通常盤 CD:1430円(税込)

発売元:日本コロムビア

公式HP:https://columbia.jp/tomitamiyu/

photo/松下茜 (エントランス) text/倉田モトキ

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<応募方法>
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当選者には、TV LIFE公式TwitterアカウントよりDMでお知らせいたします。

TV LIFE公式Twitter(@tv_life):https://twitter.com/tv_life

<応募締切>
2022年4月25日(月)23:59

※応募規約(https://www.tvlife.jp/present_rules)をご確認いただき、ご同意の上、ご応募ください。