=LOVEインタビュー「好みに当てはまるメンバーが誰か一人は絶対にいる。グループ内に11色もの色があるのが強みだと思っています」

特集・インタビュー
2022年10月14日
=LOVE
=LOVE(左から)諸橋沙夏、野口衣織、齊藤なぎさ

12枚目のシングル「Be Selfish」がオリコン週間合作シングルランキングで1位を獲得した=LOVE。“自分を大切にワガママに”をコンセプトに、流行に流されたり、他人の視線を気にしたり、流れるままに生きるのではなく、“心から望む生き方を見つけて、自分だけの世界を作ってみよう”というメッセージが込められている本作について、野口衣織さん、齊藤なぎささん、諸橋沙夏さんに聞きました。

◆「Be Selfish」を初めて聴いたときの印象から教えてください。

野口衣織:切なさ全開だった前作の「あの子コンプレックス」とは対照的に、明るくて多様性を感じる曲だなと思いました。ただポップなだけでなく、いろんな音が入っていて聴いていても歌っていてもすごく楽しかったです。歌詞の通り、“どんなときも君は君だよ”と全てを肯定してくれるところも好きで、この曲があればどんなときでもいつもの私より強くいられるんじゃないかなって。聴くたびに背中を押してくれる、お守りのような曲ですね。

◆野口さんは表題曲では初のセンターに抜擢。率直な気持ちは?

野口:正直すごく緊張はします。今もしています(笑)。でも、「Be Selfish」というタイトルには“ありのまま”“あなたのまま”っていう意味も含まれていると思うので、この曲に甘えてあまり考えすぎず、普段の私のままでいられたらいいなって。“センターだから○○しなきゃ”と考えすぎると空回りしてうまくいかなくなってしまうタイプなので、メンバーの力を借りながら頑張りたいです。

=LOVE・野口衣織
=LOVE・野口衣織

◆齊藤さんと諸橋さんは、センターを務める野口さんの姿をご覧になっていかがですか?

齊藤なぎさ:今まで他の曲でセンターを務める姿も見てきましたが、衣織がセンターに立つたび衣織の世界観にぐっと引き込まれるんです。隣でパフォーマンスしていても、すごく刺激を受けます。私も6枚目のシングル「ズルいよ ズルいね」で初めてセンターを経験したのですが、センターになったからこその悩みや苦しみを誰にも言えず抱え込んでしまったことがあったんです。だからこそ衣織の感じるプレッシャーや大変さは理解できると思うので、もしつらいことがあったら何でも話してほしいなと思いますね。

野口:わぁ~。ありがとう。優しい。

諸橋:衣織はカッコいい曲も似合うので今回のようなポップな曲でセンターを務めるのは意外だなと思う方もいらっしゃると思うのですが、私はすごく曲に合っているなと思いました。普段気にしいな性格だからセンターというポジションでより気を使うこともあると思うけど、存分にセンターを楽しんでもらえたら…ってなんか上から目線みたいになっちゃった(笑)。

野口:あはは! ありがとう。その気持ちがうれしいよ。

諸橋:実は私、次のセンターは絶対に衣織だと思っていたんです。いつも表題曲だけじゃなくc/wを歌うメンバーの予想も当たることが多くて。デモを聴く前から“今回は衣織だろうな~”と思っていたので、発表されたときは「お!」ってなりました。

野口:すごい! 預言者だ!

齊藤:沙夏は観察力が鋭いし、人間観察も好きだから当てられるのかもしれないね。よく二人で次の曲の予想をしたりするんですけど、沙夏が「絶対こうなるよ」っていうのが見事に当たってるんです。すごすぎて前世占い師なんじゃないかなって思います(笑)。

諸橋:それしか当てられないけどね!(笑)

◆MVは韓国で撮影されたとのこと。衣装のポーズ数やカット割りの細かさなど韓国らしさを感じる部分が随所にありましたが、日本で撮影するときとの違いなどはありましたか?

野口:韓国のアイドルさんのMVってすごい彩度が高くてカラフルなイメージがあって。「それってCGで表現されているのかな?」と思っていたんですが、スタジオのセット自体の色味がしっかりと表現されていたので驚きました。冒頭に出て来る洗濯機のセットもわざわざ組み立ててくださっていて。

諸橋:色づかいもかわいかったよね。

齊藤:スタッフさんが現地の方だったので、現場では常に韓国語が飛び交っていて私たちへの指示も基本的に全て韓国語だったんです。だから今周りでどんな会話してるんだろう?みたいなこともあって。完成形が分からない状態で撮影していたので、「このシーンはどこにつながるんだ?」って考えたりしていました。

諸橋:でも出来上がったMVを見たら新鮮ですごくかわいくて、監督さんが伝えたかったのはこういうことだったのか! と納得しました。

◆諸橋さんはニンジンを食べるシーンも印象的でした。

諸橋:ありがとうございます! でもニンジンはあまり得意な方ではなくて…(笑)。2年ぶりくらいに生で食べました(笑)。

齊藤:しかも2回くらい食べてたよね?

諸橋:そうそう。食べたフリじゃなくてちゃんと食べたから、自分でもいろんな意味で思い出に残るシーンになりました(笑)。

野口:合間に食べたご飯もおいしかったよね! いろんな種類のおかずがビュッフェのような形式で並んでいて、好きな物を好きなだけ食べることができたんです。私は辛い物が大好きなのでヤンニョムチキンとかソトックソトックを食べました。

齊藤:私も食べた! おいしかったね♡

諸橋:スープを食べたときにちょっと辛くて「辛い~!」って言ってたら、スタッフさんから「それいつもより甘口だよ」と言われて、韓国と日本の味覚の違いを感じました(笑)。でもだんだんその辛さがくせになってきてずっと食べてましたね。

=LOVE・齊藤なぎさ
=LOVE・齊藤なぎさ

◆今作のリリース準備などで多忙な中、今年の夏は「TIF 2022」をはじめとしたさまざまなイベントにも出演されました。

齊藤:ありがたいですね。

諸橋:「TIF 2022」はトリを飾らせていただいたのですが、あとでファンの方から「長時間並んでも整理券がとれなかった」という話を聞いて「え? それって私たちのこと?」って。

野口:びっくりしたよね。あと他のグループの方たちが私たちのステージを見に来てくださっていたと知って、思っている以上に見てくれる方がいるんだなと驚きました。

◆見られていることで受ける刺激はありますか?

野口:あります。それこそノイミー(≠ME)ちゃんたちは私たちのライブをたくさん見てくれているみたいで。直接メンバーの子に「なんで見てくれるの~!?」って聞くと「私たちはイコラブさんが大好きだから」って言ってくれるんです。“後輩に慕われるってこういうことなんだ”と感じますし、少し恥ずかしい気持ちもあるけど好きでいてもらえるならこれからもそういう存在でいたいなって。(ガッツポーズしながら)頑張っちゃお! って思います。

齊藤・諸橋:(ガッツポーズしながら)そうだね。

◆女性アイドルグループが増加する中で、あらためて=LOVEの魅力はどんなところだと思いますか?

齊藤:個性がすごいところです。外見で言うとみんなかわいいけど、その中でも和風だったり、ハーフっぽい顔立ちだったり、女の子らしい甘い顔だったりいろんな系統の子がいますし。あと得意とすることもみんな違って、歌やダンスだけじゃなく、マラソンや美容などすごく幅広いんです。人それぞれに好みがあると思うんですが、その好みに当てはまるメンバーが誰か一人は絶対にいる。グループ内に11色ものカラフルな色があるのが強みじゃないかなと思います。

◆すてきですね。では自分自身の強みというと?

一同:うわー! 難しい!

諸橋:これ、早いもの勝ちじゃない?

野口:どうしよう…。

齊藤:はい! 私はギャップです! 昔から路線を変えずに基本的にはツインテールで王道の“きゅるきゅるアイドル”を貫いているけど、性格面はおじさん(笑)。それこそファンの方は知ってくださっていると思うんですけど、ガサツだしちょっと変わっているところがあるんです(笑)。でも「そこも好きだよ」って言ってくださるファンの方が多いので、自分の強みはギャップかなって思います。

諸橋:じゃあ次行きます! 私は場を盛り上げるのが得意です。例えば楽屋でメンバーが疲れていたり、ちょっと気分が落ちているときにテンションを上げることができるのは私かな~って。

齊藤:それは本当にそう! この前も楽屋で…(笑)。

諸橋:私自身も疲れはあったんですけどメンバーのテンションがちょっと低かったので、みんなを元気にしたいと思って少し変わった格好で踊ってみたんです(笑)。(音嶋)莉沙とかは結構笑ってくれたけど、(瀧脇)笙古や(髙松)瞳は冷たい目で見ていて(笑)。

齊藤:想像つく(笑)。

諸橋:でもその表情も好きだからうれしくなっちゃって、その後も踊っていました(笑)。アイドルになったときに親から「一日楽しんで仕事を終えるようにしなさい」と言われていることもあって、私自身も常に楽しい気持ちでいたいですし、メンバーのためなら体を張ります!

◆強いメンバー愛ですね。そんな中、野口さんはずっと考えこんでいらっしゃいますが…?

野口:(小声で)強み…強み…

諸橋:たくさんあるよ~?

野口:はい! ちょっと違うかもしれないけど、いただいた歌詞に対する考察とか妄想力は頑張っているんじゃないかな~って思います。もともと「これはこうだろうな、あぁだろうな」って考えるのが好きなタイプで。指原(莉乃)さんの歌詞は特に考え方一つで歌詞の中の物語の結末が変わるんです。それをどう表現するのか考えるのも好きだし、パフォーマンスをする上でも強みになるんじゃないかなって思います。

諸橋:そうだね。私は妄想力がないので、衣織の考え方は本当にすごいなって感心します。
表現力が高くて、特に「手遅れcaution」の落ちサビの衣織の表情は毎回どのステージを見ても違うんですよ。私は個人的に去年の「イコノイフェス 2021」の「手遅れ~」が好きです。

野口:沙夏は私を呼んで直接「これ! ここの衣織いいよ!!」って褒めてくれたよね。

=LOVE・諸橋沙夏
=LOVE・諸橋沙夏

◆普段からお互いを褒め合うことが多いんですか?

齊藤:そうですね。ここの二人(野口・諸橋)は特に褒めてくれます。

野口:あ、そうだ「P.I.C.」のダンスめっちゃよかった!

諸橋:あれね! 分かる!!

野口:映像見てて「ん? 今のダンス誰?」って気になって一旦止めて。“ツインテールだから…なーたん(齊藤)!?”って。レッスンで撮った動画を見返すときも、まず最初は自分を追うじゃないですか? でもちらっと目に入る人がいて特定するとなーたんだったりするんですよね。

諸橋:髪を振り乱して踊るんだよね。前までは「前髪! ツインテール絶対! 崩さない!」みたいな感じだったけど、見せ方が本当に上手になったと思う。

齊藤:えー! うれしい!

◆野口さんと諸橋さんの褒め言葉が止まりませんでしたね。

齊藤:二人はいつもこんな感じで特に褒めてくれます。「かわいい」だけじゃなくて「こういうところがかわいい」「ここがよかった!」って細かく言ってくれるんです。

野口:それこそなーたんも褒めてくれるじゃん。私がボソッと「今日、なんか顔がかわいくない…」って言ったら「(真剣な表情で)かわいいよ! 私、衣織の顔すごい好きだから!!」って返してくれて。こんなかわいい子にそう言ってもらえるなら…ってモチベーションが上がりました。

◆女の子同士だとお世辞で褒め合ったりする場面もありがちですが、そういったことが一切なく心からいいところを伝え合っているんだなと感じました。これは昔から変わらず?

齊藤:いつからだろう?

諸橋:それこそノイミーちゃんができてからかも。私たちってどちらかというとあまり先輩っぽくなくて。「ノイミーちゃんのほうがパフォーマンスいいし、うちら絶対だめだよ…」ってネガティブに考えがちなんです。

野口:そうそう。だからそうなったときはお互いに「大丈夫だよ! うちらかわいいよ! できるよ!」って励ましあったりして(笑)。

諸橋:もし誰か一人落ち込んでいる子がいたとしても、10人の中に持ち上げてくれる人が絶対にいるので。声を掛け合って支え合っている感じがします。

◆そうやってお互いの自己肯定感を高め合っているんですね。自己肯定感を上げるという意味では「Be Selfish」もぴったりの楽曲だと思いますが、最後にあらためて聴きどころを教えてください。

諸橋:まず歌詞に絵文字やハートが使われていてポップですし、ところどころにラップパートがあったりして聴いていて楽しいジェットコースターのような楽曲だなと思います。あと6年目の私たちだからこそ歌える歌詞もあって。“性別なんて必要ない”“恋をしていてもしていなくても君は君だよ”などと聴く人みんなを肯定する内容を歌えるようになったことも意味があると思っています。私たち=LOVEがこの曲を聴いてくださった方の味方になれたらうれしいです。

野口:素晴らしい…! それで締めでいいのでは!?

齊藤:いいのでは?

諸橋:いやいや!

齊藤:でも沙夏が言ってくれたとおりです。私は“逃げるってワード 嫌になっちゃう”っていうフレーズが好きなんですけど、時には逃げてもいいんだよっていう意味が込められていて。「逃げずに頑張れ」じゃなく、逃げるって悪いことじゃないからねと肯定する歌詞になっているのでつらいときに聴いて元気になってほしいなって思います。

野口:私は“普通はこうだってそんな言葉空の彼方に投げ捨ててあげる”という部分が好きなんですが、この投げ捨てる役割は私たちなんじゃないかなと思っています。そういう固定観念を取り払うというか。悩んだり迷ったりしたときに、“イコラブが肯定してくれてるんだから大丈夫”と思ってもらえたらうれしいですし、この曲のように皆さんの背中を押せる存在でありたいなと思っています。ぜひたくさん聴いてください!

=LOVE

PROFILE

齊藤なぎさ
●さいとう・なぎさ…2003年7月6日生まれ。神奈川県出身。AB型。

野口衣織
●のぐち・いおり…2000年4月26日生まれ。茨城県出身。O型。

諸橋沙夏
●もろはし・さな…1996年8月3日生まれ。福島県出身。B型。

リリース情報

=LOVE「Be Selfish」

=LOVE「Be Selfish」
発売中
通常盤 Type E:1100円(税込)

●photo/干川 修 text/矢嶋咲良

=LOVE・野口衣織さん、齊藤なぎささん、諸橋沙夏さんのサイン入り生写真を1名にプレゼント!

=LOVE

<応募方法>
TV LIFE公式Twitterをフォロー&プレゼント告知ツイートをRTしていただいた方の中から抽選で1名に=LOVE・野口衣織さん、齊藤なぎささん、諸橋沙夏さんのサイン入り生写真をプレゼント!

当選者には、TV LIFE公式TwitterアカウントよりDMでお知らせいたします。

TV LIFE公式Twitter(@tv_life):https://twitter.com/tv_life

<応募締切>
2022年10月21日(金)午後11時59分

※応募規約(https://www.tvlife.jp/present_rules)をご確認いただき、ご同意の上、ご応募ください。