「どんな形であれ音楽は続けていきたい」オリジナルアニソン番組『A-LIFE』に出演する奥井雅美に聞く番組の見どころと歌への思い

動画配信サービスDMMTVにて配信中のオリジナルアニソン番組『A-LIFE』。本番組では、ゲストが「ライブで振り返るアーティスト人生」をテーマにさまざまなトークを展開するほか、アーティスト人生を振り返るうえで重要な曲と“今”を表現する新曲をスタジオライブで披露していく。今回は、第3回配信のゲストとして出演した奥井雅美さんにインタビュー。番組の出演が決まったときのお気持ちや、歌への思いについてお話をお聞きしました。

◆『A-LIFE』への出演が決まったとき、どんなお気持ちでしたか？

音楽のことはもちろん、アニメの知識もしっかりある冨田明宏さんがMCの番組ということで、出演の話を聞いたから安心感がありました。冨田さんは昔から私のことをよく理解してくださっているので、そういう方とこれまでのアーティスト活動を振り返ることができて、うれしかったですね。

◆続いて、実際に収録されてみての感想を教えてください。

お話するのが楽しくて、思っていたよりも時間が経つのが早く感じました。歌もお客さんがいるライブではないのに汗だくになって。自分自身どういう仕上がりになるのか、楽しみですね。

◆カメラの前で歌うのは、ライブともレコーディングとも違った緊張感がある？

ありますね。カメラにずっと見られている感じがして、「しんどそうな顔しちゃいけない。カッコよくしなきゃ」っていう気持ちになりました（笑）。慣れていないのもあって余計に緊張しましたが、そんななかでも楽しく収録できましたね。

◆トークパートも歌唱パートもあるアニソン番組ということで、奥井さんのいろいろな面を知ることができますね。

この番組は私のことを応援してくださっている方だけでなく、アニメやアニソンが好きな方もたくさん見られると思うんです。なので、私の名前を知っているけれど、活動について詳しくは分からない、どんな感じの人間なのか分からないという方も視聴者のなかにはいらっしゃるのではないかなと。そういう方に自分の考えやこれまでの活動、私の歌を披露する機会をいただけたのが、ほんとうにありがたいなと思います。

◆デビュー30周年を迎えられた奥井さん。過去に「80歳まで歌いたい」とお話されていましたが、その気持ちは今も変わっていない？

変わっていません。音楽性やキーを今のままでやるのは無理だと思いますが、ジャンルが変わっても、キーを下げても、誰かのお手伝いでも、どんな形であれ音楽は続けていきたいですね！　なので、喉をすごく大事にしています。

◆喉は使えば使うほど、消耗していく？

消耗していきますし、使えば使うほど喉を壊してから復帰するまでの時間も長くなります。私はまだ若いときのキーのまま歌えていますが、無理してこのキーのまま歌う必要もないかなと思っていて。歌はキーが高ければいいってもんでもないですからね。消耗し過ぎて壊さないことが大事かなと。アーティストはもちろん、声優さんはお芝居でも声を出すので、高いキーの曲ばかり歌って喉を消耗し過ぎないようにより気を付けたほうがいいかもしれません。

◆奥井さんが番組のプロデューサーなら、誰をゲストに呼んでどんな話を聞きたいですか？

堀江美都子さんのお話をぜひ聞きたいです！　この業界の原点の方ですからね。堀江さんがデビューした当時のアニソン業界がどういうものだったのか、聞いてみたいです。

◆当時はアニソンという言葉もなかったかも。

私がデビューしたときですらなかったですよ。「漫画の歌」でしたから。そんな時代からここまでの変遷をどのように思われているのか、知りたいです。

◆最後に、番組を楽しみにしている方々へメッセージをお願いします。

こんなすてきな番組に呼んでいただけて、本当にうれしかったです。偶然デビューした奥井雅美というアーティストの30年の道のりが詰まったトークだったり、歌唱披露だったりができたと思うので、ぜひ見ていただけたらありがたいです。

（こんなお話も！）奥井さんが読者の方々に推したいエンタメは？

韓流ドラマが好きでずっと見ています。個人的に俳優さんの演技力がすごいなと思っていて。ぜひ早回しせずに見ていただければと！　歌もそうですが、演者さんやアーティストは誰しも、息づかいなど考えてやっていると思うんです。時短が主流になりつつある時代だとは思いますが、ドラマなどは時間をかけて見てもいいんじゃないかなと。

◆お芝居も音楽も「間」って大切だと思います。

ですね。ちょっとでも早回しすると声のトーンも変わっちゃうから。あと、私がぜひ推したいエンタメは「ライブ」ですね。コロナ禍で配信ライブが増えて、最近では「配信はないんですか」と問われることも増えました。ただ、同じ空気を吸って、共有する時間ってすごく尊いものだと私は思っていて。画面上からは得られない感動が現場にはあると感じています。もちろん健康第一ではありますが、改めて、自分の好きな人・好きな音楽に生で触れてみてほしいですね。