井之脇海「4話で加藤という人物がより深く分かると思います」『ペンディングトレイン』

特集・インタビュー
2023年05月12日
『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』©TBS

◆米澤役の藤原さんと一緒に行動するシーンが多いとのことですが、本作で共演されての印象は?

丈一郎君とは、今回初めてご一緒させてもらっているですが、なにわ男子の西畑(大吾)君と何度か共演していたこともあって、なにわ男子がテレビに出ていると、勝手に応援していたんです(笑)。なので、今回丈一郎君と一緒で共演ができてすごくうれしくて、役柄的に加藤と米澤は近くて深い友情を築いていくような役なので、オフの時からいろいろお話できたらなと考えていたのですが、そんなことを考える必要もないぐらい丈一郎君がすごくフレンドリーに話しかけてくれます。たわいもない会話から、「ここはこうした方が2人の関係がよく見えるよね」とか、「後の方につながっていくよね」という提案を丈一郎君がしてくれて、そこからディスカッションして、いい距離感で作れています。あと、米ちゃんというキャラクターが僕はすごく魅力的だと思っていて。どんなにつらい時でも、みんなのためにピエロ役を買って出るというか。そういう人物に井之脇海自身が魅かれるところがあるので、自然と米ちゃんのキャラクターを好きになって、今いい距離感で撮影できているかなと思います。

◆休憩時間はどんなことをお話しされていますか?

大体2人で野球の話をしています。丈一郎君がパリーグのオリックス・バファローズのファンで。僕がセリーグの横浜DeNAベイスターズのファンなので、ちょうどリーグが被っていないので、ギスギスすることもなく(笑)。さっきもメジャーの吉田正尚選手が2本ヒットを打った話を現場でずっとしていました。

◆すごく楽しそうな雰囲気が伝わってきますが、現場も和気あいあいとしているのでしょうか?

シーンやロケ地によりますが、1話、2話は特に水が飲めなかったり、食料が確保できなかったりするので、そういったシーンの撮影のときは、みんなどこかその緊張感を忘れないようにしていましたね。座長の山田さんをはじめ、撮影に支障をきたさない程度でちょっと水を控えてみようみたいな話になって。喉がカラカラの状態を想像だけではなく、肉体的なアプローチとして、実際にその状況を作ってやりました。その時は和気あいあいとはなかなかいかなくて、本当に結構しんどい思いをしながらみんなやっていました。最近はシーン的にも食料や水がある状態になって、みんなの距離が少し縮まっている感じなので、空き時間は楽しい話をしたり、作品の話をしたりしながら、いい距離感でできていると思います。

◆ドラマが放送されて、周りからの反響はいかがでしょうか?

友人が何人かメールをくれて、「本当に面白い」と言ってくれました。いろんな世代のお友達からメールが来て、同世代の人からは「こんなドラマ、見たことない! これからどうなるか分からないし、自分だったらどうしようかをすごく考えた」と。40代の知り合いの方からは「新しいことにチャレンジしているドラマだなと思って見ています」といった意見をもらいました。ただ、身近な友達からは「僕は加藤君とは友達になれない」と言われて(笑)。

◆それを受けて、どう思いましたか?

役作りとしては成功なのかなと思いつつ、僕としては加藤というキャラを愛してもらいたいので、少し寂しい気持ちもありました。でも、そういうふうに思ってもらった方が、4話以降にいいふうに捉えてもらえるかなと思っています。

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