寺本莉緒インタビュー「七海には自分と似たところもあるし、この役は逃したくないと思ったんです」Netflixシリーズ『サンクチュアリ-聖域-』

特集・インタビュー
2023年05月29日

寺本莉緒インタビュー

荒くれ者の新人力士・猿桜こと小瀬清(一ノ瀬ワタル)を中心に角界にまつわる人物たちを生々しく描き、話題を呼んでいるNetflixシリーズ『サンクチュアリ-聖域-』。この作品で猿桜と仲を深める謎のホステス・七海を艶っぽく演じ、作品に彩りを加えているのが寺本莉緒さん。放送中のドラマ『サブスク彼女』(ABCテレビ 毎週日曜 深夜0時55分~)でも体当たりの芝居を見せている彼女が、両作品の見どころや撮影秘話を話してくれました。

◆最初に『サンクチュアリ-聖域-』という作品に触れたときの印象は?

台本の段階で既に熱量を感じる作品でしたし、オーディションの空気感もすごく熱気に満ちていたんです。なので、オーディションを受けているときから妙にワクワクしていて。まだ出られるって決まっていなかったのに(笑)。でも、負けず嫌いなところや意志の強いところなど、私と似ている部分も多い役柄だったので、この役は逃したくないと思いました。

◆七海を演じる上で、心掛けたことはありますか?

エネルギーのある子なので、普段の3倍テンションを上げるようにしていました。私自身も普段テンションは高めな方なので、さらに3倍になるとものすごいテンションです(笑)。

寺本莉緒インタビュー

◆セクシーな描写もありますが、どのようにして七海の魅力を見せようと?

女性キャストの少ない作品ですし、露出多めの衣装だったので、そこまであざとく狙わなくてもいいのかなって。普通にいればセクシーに見えるかなと思って、わりと自然体で臨んでいました。

◆七海は猿桜と深い仲になっていくわけですが、寺本さん自身は猿桜みたいな男性はいかがですか?

何もかも激しすぎて、私には手に負えないですね(笑)。ああいう男性をうまく扱える七海はすごいなと思います。演じられていた一ノ瀬さん自身は、すごく優しい方で。映画の「宮本から君へ」を見たのですが、あの作品とはまた違った雰囲気の激しさがあって。見た目からして、ちゃんと力士になっていることにびっくりしました。

寺本莉緒インタビュー

◆撮影現場の雰囲気はどうでしたか?

やっぱり熱量の高い現場でした。セットもすごくて、両国国技館を丸ごと再現したりしていて。一ノ瀬さん以外の皆さんも力士として体を作り込んでいましたし、稽古を拝見させてもらうと、ぶつかり合う音が聞こえてくるんです。生で相撲を見てみたいと思いました。

◆配信直後から「面白い」「熱い」「重厚感がある」など話題になっていますが、寺本さんの元にも反響は届いてますか?

たくさん届いています。撮影したのは2年ぐらい前からで、その作品に対する反応を今頂けることが不思議でもあり、昔の自分を見られることの気恥ずかしさもあり。でも、自分が頑張ったお仕事でいろいろな感想を頂けるのはうれしいです。SNSのフォロワーさんも増えました。

『サンクチュアリ-聖域-』
『サンクチュアリ-聖域-』

◆ご自身で見ても、今の寺本さんとは違いますか?

ちょっと違いますね。あのころは若くてフレッシュでした(笑)。当時はまだ今ほど演技のお仕事の経験がなかったですし、この作品に懸けるというようなパワーも伝わってきます。だからこそ、七海という役柄にリンクした部分も大きかったと思います。

◆相撲の土俵はよく「聖域=サンクチュアリ」と形容されます。寺本さんにとっての聖域を挙げるなら、どんな場所になりますか?

海です。ぼーっと眺めていると、いいリフレッシュになりますし、自分を取り戻せる感じがするというか。だから嫌なことやモヤモヤすることがあったら、海に行くことが多いです。

寺本莉緒インタビュー

◆ここからは、ドラマ『サブスク彼女』のお話も。この作品で演じているなーちゃんは、どんなキャラクターだと捉えていますか?

コロコロと表情の変わる、かわいい女の子だと思います。原作だともう少しこじらせ度が強いんですけど、このドラマでは少し親しみやすくなっていて。分かるなと思う女性も多いと思いますし、頑張って前へ進もうとする姿に共感していただけたらと思います。

◆お芝居のポイントは?

原作に出てくるしぐさや所作は、意識して取り入れています。あとは、トモ(紺野彩夏)、なーちゃん、スミレ(逢沢りな)という3人のサブスク彼女が出てくるので、それぞれが個性的に見えるようにというのを意識しました。

『サブスク彼女』
『サブスク彼女』

◆なーちゃんはセフレのヨリ(内藤秀一郎)をつなぎ止めるためにサブスク彼女になるわけですが、そんな彼女の心情は理解できますか?

理解はできますが、報われないだろうなと思ってしまいます。ヨリ君は本当に、誰の目から見ても立派なクズなので(笑)。私自身はあまりダメな男性に惹かれないので、普通に優しくて、うそのない方に、包み込んでいただきたいです。

◆では、サブスク彼女というシステムに興味を持つ男性の気持ちは理解できますか?

マッチングアプリで出会う人も増えていますし、「レンタル彼女」というのも聞いたことがあるので、あり得なくもないのかなって。でも、自分がサブスク彼女側にはなりたくないですね(笑)。いろいろな男性に会うと、気疲れしてしまいそうなので。それは利用する側も同じだと思うので、私だったらサブスク彼氏があっても使わないと思います。普通の恋愛がしたいです(笑)。

寺本莉緒インタビュー

◆“こんなサブスクだったら利用してみたい”と思うものはありますか?

「ラーメンサブスク」です! 持ち帰り用のラーメンは自分で作ってみても味わいがちょっと違う気がするので、お店のままのラーメンを自宅に届けてほしいです。

◆特にどんなラーメンが好きなんですか?

基本、濃いめが好きです。お気に入りの味が食べられればいいので、お店を巡ったりはしないんですけど。先日、ふらっと入ったお店のラーメンは衝撃的でした。味はもちろん、あまりの斬新さに感動してしまって。私、基本的にサバサバした性格で、感情が100%振り切れることってあまりないんですけど、そのときは80%ぐらいまで行きました(笑)。こういう出会いがあるのなら、新規開拓も悪くないなと思いました。

寺本莉緒インタビュー

PROFILE

●てらもと・りお…2001年11月5日生まれ。広島県出身。ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」や主演舞台「明日、君を食べるよ」などの舞台経験を重ね、2022年にはドラマ『恋に無駄口』『今夜、わたしはカラダで恋をする』『自転車屋さんの高橋くん』にレギュラー出演。2023年には『ショジョ恋』『サンクチュアリ-聖域-』『サブスク彼女』にレギュラー出演するなど、女優として活動の幅を広げている。

作品情報

『サンクチュアリ-聖域-』
『サンクチュアリ-聖域-』

Netflixシリーズ『サンクチュアリ-聖域-』
Netflixにて独占配信中

<キャスト>
一ノ瀬ワタル
染谷将太、忽那汐里
田口トモロヲ、きたろう、毎熊克哉、住洋樹、佳久創
戌井昭人、おむすび、寺本莉緒、安藤聖、金子大地、仙道敦子
澤田賢澄、石川修平、義江和也、小林圭、めっちゃ、菊池宇晃
余貴美子、岸谷五朗、中尾彬、笹野高史
松尾スズキ、小雪、ピエール瀧

<スタッフ>
監督:江口カン
脚本:金沢知樹


『サブスク彼女』
『サブスク彼女』

『サブスク彼女』
ABCテレビ
毎週日曜 深夜0時55分~
TVer、DMM TVでも配信中

<キャスト>
紺野彩夏、望月歩、寺本莉緒、内藤秀一郎、逢沢りな ほか

<スタッフ>
原作:山本中学「サブスク彼女」(日本文芸社)
脚本:川原杏奈
監督:小村昌士、大畑貴耶、脇坂侑希

●photo/YOSSY text/小山智久

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寺本莉緒
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