ヒロミ＆小峠英二インタビュー「スタッフと店主の信頼関係で成り立っている番組」（ヒロミ）『ヒューマングルメンタリーオモウマい店』

“グルメ馬鹿”なスタッフが日本全国を駆け回り、オモウマい店を発掘する『ヒューマングルメンタリーオモウマい店』（日本テレビ系　毎週火曜　午後7時）が、7月11日（火）の放送で100回目に突入。MCのヒロミさん、進行を担当する小峠英二さんに番組への思いを聞きました。

◆100回目の放送では、人気スパゲティ店「夢の中へ」の閉店までの日々の密着や、小峠さんがロケに行っているシーンも登場します。収録を終えた感想はいかがですか？

ヒロミ：「夢の中へ」はずっと気になっていた店でした。僕の中では、これからも続くというか、また新しいお店をどこかに…という風になると思っていて。ただ少し休んだらまたスパゲティを作ってくれそうな気もするんですけどね（笑）。38年間一生懸命やってきて、テレビで取り上げられても浮かれて違う方向に行くこともなく、ここで1回ゆっくりしますっていう大将がカッコいいなって勉強にもなりました。

小峠：ものすごくパワーがある方なので、今一旦休止しても内側から“やりたい”っていう気持ちが湧き出てきそうですよね。もちろん今はおつかれさまという思いがありますし、ずっと頑張ってお店をやってきたので本当に無理なくなんですが…可能であれば、そのパワーを放出しているところをスタジオでヒロミさんと見て大笑いしたいなっていう願望はあります。

ヒロミ：ちなみに僕は小峠がロケに行くことは全く知らなくて。毎回、収録のたびに「小峠、ここ行くか！」っていう話を2人でしつつも２年間行けてなかったのに、今回VTRを見ていたら1人で行ってるっていう（笑）。

小峠：行っちゃいました（笑）。

ヒロミ：久々にビックリしたよね。え～そんなことある？　1人で？みたいな。あの時は小峠のことを直視できなかった…。

小峠：僕も報告したかったんですよ！　でもスタッフさんと話した結果、スタジオでVTRを見てヒロミさんも一緒に驚いてもらうほうがいいんじゃないですかね、っていう感じになってたから言えなかったんです。僕も今ヒロミさんを直視できないですけど（笑）。

◆番組では「夢の中へ」をはじめ、さまざまな“オモウマい店”を紹介してきましたが、お2人が印象に残っている店、店主を教えてください。

ヒロミ：印象深いのは、初回放送の1軒目に登場した「騒ぐんじゃねぇ！」って言う鈴子ちゃんですかね。初めて見た時は驚いて、小峠と2人で「こんなに面白いことあるんだな」って話したくらい（笑）。鈴子ちゃんに出会ってなかったら、この番組も最初から勢いに乗れてなかったんじゃないかなと思います。

小峠：僕は、たぬきのはく製や水牛の角などをくれる山形の「そば処ふくろう」の店主が面白かったです。毎回「そろそろ帰る？」って言って、1回店の奥に入って何か物を持ってくるという流れが一緒。しかもすりガラスから全部見えてる。でもあの瞬間がワクワクすると言いますか、やっぱり想像を超えてくるので（笑）。

ヒロミ：店主が本当に必要なものを惜しいけどあげるって言ってるのか、いらなくてあげるって言ってるのかどっちかわからないんだよね（笑）。

小峠：そこの絶妙なラインもいいんです！

◆数々のグルメ番組がある中で、『オモウマい店』が視聴者から支持されている理由は何だと思いますか？

ヒロミ：僕らやタレントがお店に行くわけではないのですが、番組スタッフがおそらく1、2週間…もっと長くお店を取材して家に泊まらせてもらったりするんですよね。ただ取材段階では放送されるかどうかは確定ではなくて。それを伝えた上で、店主の中には「放送されなくてもあなたと出会って楽しかった」と言ってくれる人がいる。そういう関係性になるっていうのが、今までやってきたテレビとはちょっと違う作り方であり、接し方だなと。店主との信頼関係で成り立っている番組だと感じています。

小峠：料理を作っている店主の人間性、お店の歴史やバックボーンにまで切り込んだ映像が視聴者に突き刺さったんじゃないでしょうか。それがなぜ出来たのかというと、ヒロミさんがおっしゃったように店主との信頼関係があったからこそ。何とかして味の向こう側を引き出せないかっていうスタッフさんの踏ん張り、ガッツがないとなかなかできないですよね。そういった部分が皆さんに伝わってるんじゃないかなと思います。

ヒロミ：本当にスタッフのご苦労、頑張りでここまで来たんだと思います。まだまだこれから先もあると思いますが、100回目も期待していてください。面白いです！

小峠：番組開始から2年ほどたちましたが、あっという間でした。その中で手を替え品を替え、さまざまなお店が出てきて。それもスタッフの頑張りと店主の素晴らしい人間性あってのこと。これに尽きるんじゃないかな。スタッフの方々は大変でしょうけど、これからもいろんなお店を見させていただければと思います。