栗山航&仲野温&中澤実子インタビュー「創磨の成長劇と彼を導いていく流牙の関係性は見どころだと思います」『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』

特集・インタビュー
2024年01月11日
左から)仲野温、栗山航、中澤実子
左から)仲野温、栗山航、中澤実子

人の“陰我”を喰らう魔獣「ホラー」と代々受け継がれし鎧を召還し戦う「魔戒騎士」、その最高位である「黄金騎士ガロ」の戦いを描く特撮シリーズ『牙狼<GARO>』。その最新作『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』(TOKYO MX、BS日テレ)が、2024年1月11日(木)にスタートする。そんな今作で黄金騎士ガロこと道外流牙を演じる栗山航さん、無名の騎士ハガネこと白羽創磨を演じる仲野温さん、そして魔戒騎士をサポートする魔戒法師コヨリを演じる中澤実子さん。3人が撮影現場でのエピソードや今作の見どころを語ってくれた。

◆4年ぶりの「牙狼<GARO>」シリーズ、栗山さん演じる流牙は6年ぶりの登場となります。

栗山:お話をいただいたときはうれしかったですね。しかも、これまでいろんな魔戒騎士を中心に描いてきた中、よくぞ流牙を選んでくれたなと。

◆仲野さん、中澤さんはシリーズ初出演となりますが。

仲野:やっぱり、プレッシャーはありましたね。長く続いているシリーズですし、ファンの方がどう思うのか、それが気がかりでした。

中澤:私も不安でしたけど、ずっと続いてきた、ファンの方がたくさんいるシリーズに携われることは光栄だなと思いました。

◆撮影に臨むうえで、何か栗山さんからアドバイスは?

中澤:すごく励ましていただきましたね。コヨリも結構アクションがあるんですけど、“本当にこれでいいのか? もっとできたんじゃないか”みたいに思うことが多くて。でも栗山さんが、「オレも昔はそうだったよ」みたいに言ってくれて。

仲野:僕にはあまり…何も言ってくれなかったですね(笑)。

栗山:(笑)。そこは、流牙と創磨の関係性もあるよね。2人は最初相容れないというか、特に創磨のほうは人を拒絶する感じだから。だからこそ温君も僕に対して積極的に聞いてくる感じではないんだなと思ったし、それでも自分で試行錯誤しながら芝居をし、アクションをしていて。カッコいいなと思っていましたよ。

栗山航
栗山航

◆ダイナミックなアクションも見どころの作品ですが、事前にトレーニングをされてから撮影に臨まれたんでしょうか?

仲野:中澤さんと僕は撮影の2か月ぐらい前から稽古させてもらいましたね。実際の撮影で出てくるシーンの実践練習みたいな感じで、かなりみっちりやっていただいて。

中澤:私の場合、本格的なアクションはほとんど初めてだったので、エクササイズにならないようにと(笑)。“どうやったらカッコいいパンチに見えるか”みたいなことは意識して、やらせていただきました。

◆自分なりにコツはつかめた感じですか?

中澤:自分はこれからパンチするんだっていう、覚悟ですかね(笑)。でも撮った映像を見させてもらうと、自分が思ったよりヒジが上がっていないなと思うことも多くて。カメラの角度をちゃんと把握しつつ、いろいろ試行錯誤しました。アクション指導の方がすごく丁寧に教えてくださって、ありがたかったです。

栗山:カッコよかったですよ。紅一点で僕らに交じってアクションしなきゃいけないって大変だと思うんですけど、一生懸命頑張っていて。魔戒法師の戦いぶりも『牙狼<GARO>』になくてはならない要素だなと、改めて感じました。

◆栗山さんはアクションに関して、わりと手慣れた感じだったんでしょうか?

栗山:まぁ、思い出しながらという感じですね。あと今作での流牙の立ち位置として、創磨を導いていくというところがあるので。師匠的な立ち回りはどういうものかというのを、アクション監督と話しながら作っていった感じです。

仲野温
仲野温

◆栗山さんと仲野さんから見て、中澤さんはどんな人だと?

仲野:僕はやっぱり役柄上、中澤さんともあまり話す機会がなかったんです。でも途中からちょっとずつ話すようになったら、めちゃめちゃ天然なことにビックリして。

栗山:いや、めちゃくちゃ天然だよ。僕なんて、クランクインの日から驚かされたもん。コヨリが後ろから近づいてくるシーンだったんだけど、テイクを重ねるたびに歩き始める位置がどんどん下がっていって。この人、どこまで行っちゃうんだろうと(笑)。

仲野:でもおかげでみんな、癒やされたところがあって。後半になるとみんな「実子ちゃん、実子ちゃん」ってかわいがっていたから、ちょっと嫉妬しちゃいました(笑)。

◆中澤さん、自分は天然じゃないかっていう自覚はあるんですか?

中澤:確かに、「ちょっと変わってるね」って言われることは多いですね。

栗山:“しっかりしてる”って見られることもあるの?

中澤:めっちゃ見られるんですよ、最初は。物静かとか、真面目そうとか。

仲野:確かに、りんとしてそうな感じはあるよね。

中澤:なのに話すと、「あ、こういう感じなんだ?」って。だから、友だちには「あまり話さないほうがいいかも」って言われたりするんです(笑)。

中澤実子
中澤実子

◆中澤さんが話していたことで、印象的だったことは?

栗山:一番驚いたのは、食事ですかね。「昨日の晩御飯、何食べた?」って聞いたら、「かにかま」っていう答えが返ってきて。晩御飯ですよ? それに「かにかまを3本ぐらい食べました」って。

仲野:本数は多い(笑)。

栗山:心配になって、それから「何食べたの?」って、ずっと聞いていた気がします。

中澤:心配させちゃってすいません(笑)。

仲野:そういえば僕も楽屋が一緒のとき、「世界最後の日に何を食べるか?」を聞いたことがあったんですよ。そしたら中澤さんは「プリン」って。「えっ、最後に食べるのがプリン?」ってなりましたね(笑)。

中澤:だから、それはプリンをちょっとナメていますよね?

仲野:そうだよね、これは僕が悪かった。先に「何でもいい」とは言っていたしね。

中澤:私にとってプリンは、すごく大事なものなんです(笑)。

◆それでは最後に、今作の見どころをお願いします。

中澤:やっぱり、アクションは見てほしいですね。すごく頑張ったので、コヨリのアクションにも注目してもらえたらなと。

栗山:ストーリー的には、創磨の成長劇だと思うんです。魔戒騎士とは何だと。もちろん流牙も活躍はするんですけど、やっぱり一番見応えがあるのはそこじゃないかな。

仲野:本当に光栄なことですね。サブタイトルにある「ハガネを継ぐ者」って、創磨のことだったりもするので。そういう意味ではプレッシャーもありましたけど、栗山さんと中澤さんをはじめ、皆さんに支えられて乗り越えられたところもあって。創磨がどんどん変わっていくところを見てほしいなと思ってます。

左から)仲野温、中澤実子、栗山航
左から)仲野温、中澤実子、栗山航

PROFILE

栗山航
栗山航

栗山航
●くりやま・わたる…1991年6月15日生まれ。東京都出身。A型。

仲野温
仲野温

仲野温
●なかの・おん…1998年8月14日生まれ。兵庫県出身。A型。

中澤実子
中澤実子

中澤実子
●なかざわ・みこ…2002年7月26日生まれ。長野県出身。A型。

番組情報

©2024「ハガネを継ぐ者」雨宮慶太/東北新社
©2024「ハガネを継ぐ者」雨宮慶太/東北新社

『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』
2024年1月11日(木)放送開始
TOKYO MX:午後10時~/BS日テレ:深夜0時30分~
牙狼<GARO>公式YouTube、TVer、各種配信プラットフォームでも順次配信開始

原作:雨宮慶太
出演:栗山航、仲野温、中澤実子、黒谷友香、萩原聖人
監督:松田康洋、田中佑和、木村好克
アクション監督:鈴木正樹
脚本:兒玉宣勝、吉﨑崇二
特別協力:サンセイアールアンドディ
エグゼクティヴ・プロデューサー:二宮清隆
企画・プロデューサー:田中文
プロデューサー:比嘉一郎、岡林修平
製作/制作:東北新社

公式サイト:https://garo-project.jp/

©2024「ハガネを継ぐ者」雨宮慶太/東北新社

●photo/徳永徹 text/小山智久 衣装協力/D-VEC(栗山)、Losguapos(栗山、中澤)