声優・アーティスト・俳優と幅広く活動する蒼井翔太と七海ひろきが、8月27日(水)にコラボミニアルバム「METEORA」をリリース。昨年開催された「KING SUPER LIVE 2024」にて、T.M.Revolution×水樹奈々の「Preserved Roses」を歌唱したことがきっかけで実現したという今回のコラボ。蒼井・七海の二人にミニアルバムの聞きどころを語ってもらったほか、お互いを他己紹介してもらった。
◆今回のコラボに至った経緯やきっかけを教えてください。
蒼井:「キンスパ2024」(KING SUPER LIVE 2024)というライブでコラボ歌唱したことがきっかけでした。二人でカバー曲を歌ったのですが、それがとても好評だったんです。
七海:それから今回のコラボの話が出てきまして。せっかくコラボできるなら、より二人のよさが出せる楽曲にしていきたいねという話をしながら制作がスタートしました。
蒼井:レコード会社の方からは、一つの物語を蒼井翔太・七海ひろきが楽曲と一緒に紡いていくアルバムを考えていると言われたんです。実際にコンセプト資料に目を通した時は、これはすごく面白いことができそうだとワクワクしました。
◆コラボミニアルバム「METEORA」のリード曲「CosmoS」はどんな楽曲ですか?
蒼井:先ほどもお話しましたが、今回のミニアルバムは一つの物語に沿った作品になっているんです。中でも「CosmoS」は、二人の出会いや巡り合うことができた奇跡を、物語の主題歌として大々的に歌っている楽曲です。
七海:曲を作ってくださったのはangelaさんで、仮歌もボーカルのatsukoさんが担当されていたんです。仮歌を聞いた時、歌詞も曲もよくて、気持ちが駆り立てられました。これを二人でどうやって歌えばいいかなと思いながら収録に臨みました。
蒼井:この曲は二人の歌が交差するんですよ。歌の重ね具合がザ・リード曲だと感じましたし、二人だからこそ完成した曲だとも思います。あと、聞きどころでいえばラストにかけての七海さんの畳みかけラップ。あれは僕には絶対できない!
七海:頑張って練習しました(笑)。レコーディングの時にangelaのKATSUさんから「想定内の歌い方じゃなくて、ちょっとはみ出していいかも」というディレクションがあったんです。ラップ部分は特に「もっとボルテージが上がってもいいと思う!」と言ってもらえたので、いろいろなパターンを試しながら収録しました。
◆初回限定盤には、「CosmoS」のMVが収録されたBlu-rayも同梱されます。MVはどのような内容ですか?
七海:今回のMVはアーティストとしての七海ひろきと蒼井翔太、役としての二人という2軸で構成されています。アーティスト・役それぞれの顔つきの違いも見どころになると思うので、楽しんでいただけるとうれしいです。
蒼井:今回は二人とも、孤独を背負いながら何かを求めているけれど、希望を持っている、諦めていないという役柄なんです。「CosmoS」のMVでは、そんな二人が出会った引力みたいなものをドラマ仕立てで展開しています。ドラマや映画を見るのと同じような感覚で見ていただけるんじゃないかなと思います。あと、実は七海さんが演じる役のワンシーンで、ライブまでに心に刻み付けておいてほしい箇所があります。その箇所は、MVを見ていただいたら「ここだろうな」ときっと分かるはず。楽曲としては完成されていますが、MVは物語の予告編にも感じ取れると思うので、この先の展開も楽しみにしていてください。
◆撮影中に印象的だったエピソードはありますか?
七海:二人とも、すごくのんびり屋でして(笑)。収録中はしっかりと演じたり歌ったりしているのですが、カットが入った瞬間、「ふー」って息をついていました。
蒼井:モニターで映像チェックしている時、お弁当やお菓子、食べ物の話ばかりしていましたね(笑)。
七海:確かに(笑)。
◆ミニアルバムには、お互いの楽曲をそれぞれでセレクトしたカバー楽曲も収録されているそうですね。
蒼井:僕は七海さんの「ポラリス」をカバーしています。この曲を聞いた時、七海さんの歌声の中にある温かさ、楽曲が持つ温かさや悲しさ、寂しさが僕の心にストレートに届いて、開始15秒で泣いちゃったんですよ。あの涙を流した瞬間が忘れられなくて、お互いの曲をカバーすると決まった時、即答で「『ポラリス』がいいです」とお伝えしました。
七海:しょーたん(蒼井)の曲はどれも素敵なので何をカバーしようか迷いましたが、今回は「give me ♡ me」を歌わせていただきました。単純に好きな曲でしたし、しょーたんがギャルをやっているのがカッコよかったので。実は以前にこの曲のパラパラ動画を見て、自分も踊ってみたことがあって。そういう背景があるとみなさんもより楽しんでくださるかなと思い、「give me ♡ me」をチョイスさせてもらいました。
◆お互いのカバー曲を聞いてみて、いかがでしたか?
七海:レコーディングがあった日、しょーたんから「泣きながら収録しています」という連絡があったんです。そんなに感情移入してくれているんだと思って、うれしくなりました。実際に聴いてみたら、最初から切なさが溢れていて。それがどんどん積み重なり決壊していく感じがまさに表現されていたんです。しょーたんなりの「ポラリス」を作り上げていて、何度も聴きたくなりました。早く生でも聴きたいです。
蒼井:僕は平成を代表するのはギャルだと思っていて。自分自身も元ギャルなのですが、七海さんの「give me ♡ me」カバー曲のアレンジは、最強だったあのギャル時代に戻してくれました。曲を聴いていると、体が勝手に動いたんです。そこに七海さんのカッコよくてクールな声が乗るのが楽しくて。いい意味で、楽曲に染まるのではなく七海さんが主人公の曲に仕上がっていると感じました。
◆七海さんからギャルっぽさは感じましたか?
蒼井:もうギャルそのものでしたよ!
七海:いやいや(笑)。自分自身はギャルだったという時代はなく、インドアな人だったんですけどね(笑)。
蒼井:お友達にもギャルはあまりいなかった?
七海:仲のいい子にはいなかったかも。ちょっと憧れはあります。
◆今回のコラボでより親交が深まったと思いますが、あらためてお互いに他己紹介をお願いします。
蒼井:自分に対してすごく厳しい方なんだろうなと思っています。僕から見たら「すごい!」と思うことでも、七海さんご自身は「これができていない」とすぐに反省されるんです。自分が掲げている目標・ハードルをしっかりと超えたい方なんだろうなと思いました。
七海:確かに、自分をもっとよくするためにはどうすればいいのかと、つい探しがちですね。しょーたんは、頭の回転の早さやアドリブ力が特にすごいと感じています。以前、全編アドリブというイベントに出演されているのを配信で見たのですが、どうしたらそんなアドリブの発想が生まれるのかと驚きました。しょーたん自身はアドリブがあまり得意ではなかったとお話されていたのを聞いたことがあるので、きっと努力もされたんだろうなと思います。
◆アドリブ力は役者としての積み重ねでどんどんできるようになった部分も?
蒼井:それも多少はあるとは思います。ただ、アドリブ劇って、自分の考えだけを通そうと思っても上手くかみ合わないんですよ。だから、自分が物語を考える技量よりも、相手の物語を受け入れる技量のほうが大事な気がしていて。自分の物語さえいいなら、相手役はいらない訳ですから。相手の話を聞く力が身に付いたのかもしれません。
◆ではプライベートで一緒にやりたいことはありますか?
蒼井:会話よりも空気で楽しむ二人だと個人的には感じているので、陶芸とかガラス細工に色を付けるとか、黙々と何かを作る体験をいっしょに楽しみたいですね!
七海:いいですね。私はカラオケに行きたいかなぁ。
蒼井:七海さんもカラオケに行くんですか?
七海:行きますよ。お決まりの曲ばかり歌っていたけど、最近は今流行っている曲もちょこちょこ取り入れてみたり。しょーたんは歌う曲の幅が広そうだから、どんな曲を歌うのか興味があります。
蒼井:僕はカラオケ行った瞬間にものまね芸人・蒼井翔太になっちゃうからな~(笑)。
七海:どういうこと!?
蒼井:仮歌の仕事をやっていた時、できる限り担当するアーティストの方の歌い方に寄り添ったほうが、そのアーティストさんもスムーズに耳に入りやすくなるだろうなと思っていたんです。それで、いろいろなアーティストさんの曲を聞き込んで語尾や発音を勉強していました。もともとアーティストさんの歌い方をまねしてしまうという変な癖もあって、カラオケでは今でもモノマネしがちなんです。
◆(笑)。最後に、9月6日(土)に開催されるライブへの意気込みをお願いします。
七海:ドラマティックライブということで、ストーリーに沿ったライブを楽しめると思います。こうやってコラボできることはなかなかないと思うので、私自身も楽しみたいです。
蒼井:きっと「CosmoS」のMVを見て、楽曲を聴いた方が知りたかったことをお届けできると思います。想像以上の奇跡を体感しに来てください。
PROFILE
●あおい・しょうた…8月11日生まれ。福井県出身。B型。2011年に声優デビュー。主な出演作は「『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズ」美風藍役、『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』かばちゃん役など。2025年4月にミュージカル『ドリームハイ』にメインキャストとして出演するなど、俳優としても活躍の場を広げ続けている。アーティストとしては、デビューミニアルバム『ブルーバード』で2013年にデビュー。2019年には5会場をめぐる全7公演のライブツアー「蒼井翔太LIVE 2019 WONDER lab. I」で計2万2,000人を動員した。
●ななみ・ひろき…1月16日生まれ。茨城県出身。O型。宝塚歌劇団を退団後、キングレコードよりアーティストデビュー。声優としては、TVアニメ『マッシュル-MASHLE-』アビス・レイザー役、『戦国妖狐』千夜役など、幅広い役柄の声を担当し、2025年3月に声優アワード「新人声優賞」を受賞した。「舞台『刀剣乱舞』禺伝矛盾源氏物語」歌仙兼定役、舞台「サイボーグ009」009/島村ジョー役など舞台作品にも出演するほか、ドラマ『合コンに行ったら女がいなかった話』では、イケメン男装女子の蘇芳役に抜擢され話題を呼んだ。
リリース情報
コラボミニアルバム『METEORA』
2025年8月27日(水)リリース
◆初回限定盤(CD+Blu-ray)
価格: 6,050円(税込)
仕様:スペシャルBOX仕様/フォトブック(36P)同梱
封入特典:ランダムトレーディングカード全6種
◆通常盤(CD only)
価格:2,640円(税込)
封入特典(初回製造分のみ):ランダムトレーディングカード全6種
◆キンクリ堂限定セット(初回限定盤+ネックレス)
価格:1万450円(税込)
※封入特典のランダムトレーディングカードは1種類封入。初回限定盤・通常盤ともに絵柄共通となります。
【CD収録内容】※初回限定盤・通常盤共通
1.CosmoS
2. Stella
3.砂漠の花
4.ポラリスCovered by Shouta Aoi
5.give me ♡me Covered by Hiroki Nanami
【Blu-ray収録内容】※初回限定盤のみ
・Special Drama Movie
・「CosmoS」Music Video
・Making Movie
-「CosmoS」Recording Day
-「METEORA」Still Photo Shooting
-「CosmoS」Music Video Shooting
ライブ情報
蒼井翔太×七海ひろきDRAMATIC LIVE “METEORA”
日時:2025年9月6日(土)昼公演 開場14時/開演15時、夜公演 開場18時/開演19時
会場:Kanadevia Hall(TOKYO DOME CITY HALL)
チケット料金:1万1,000円(全席指定・税込)
蒼井翔太×七海ひろき『METEORA』特設サイト
https://aoi-nanami-meteora.com
●photo/中村 功 text/M.TOKU styling/藤長祥平 hair&make/浅沼 薫(Deep-End)(蒼井) hair/塩田勝樹(Sui)(七海)
衣装協力/ジャケット ¥77,000(ラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿 ☎03・3470・6760)イヤーカフ ¥3,300(エルエイチエムイー/シアン PR ☎03・6662・5525)ネックレス ¥3,300(TIGRIS)バングル ¥6,600(ieLS)
右手のリング ¥3,900(soie)左手のリング ¥22,000(G.R)以上ロードス ☎03・6416・1995
その他はスタイリスト私物(蒼井)、イヤーカフ ¥2,750(TIGRIS)ブレスレット ¥3,800(Mamimi)右手人差し指のリング ¥20,900(Raza)右手小指のリング ¥18,040(AYAKA Jewelry)左手の2連リング ¥21,120(CHIRO JEWELRY)左手小指のリング ¥2,750(デイジールイス)以上ロードス ☎03・6416・1995 その他はスタイリスト私物(七海)