
テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードを紹介します。第127回は現在公開中の映画「ブルーロック」に出演する石川雷蔵さんが登場です。
「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」石川雷蔵
◆映画「ブルーロック」の出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?
オーディションで選んでいただいたのですが、もともと原作を読んでいて雷市陣吾というキャラクターが大好きだったので、「良かった!」と素直に喜びました。自分で言うのも…ですが、僕が一番ハマる役は雷市かなと思っていたので、本当にうれしかったです。
◆役作りは、どんなことから始めましたか?
普段からやっている筋トレの方法を、雷市を演じるにあたって少し変えました。YouTubeで長友(佑都)さんがやっている体幹トレーニングの動画などを見て、“雷市のプレースタイル的にこれが必要だな”などと研究をして。足を中心とした下半身と、腹筋の下部を重点的に鍛えるメニューにシフトしましたね。雷市のサッカーって、実はすごく泥臭いところがあると思っていて。一人を粘り強くマークして、肘打ちを入れられたりしても相手についていく…。その執念を支えるのが体幹の強さだと思ったので、そこを意識して作り込みました。

◆ビジュアル面では“金髪”もインパクトがあります。
人生初の金髪に挑戦しました! 最初は慣れなくて恥ずかしかったですし、1週間くらいは鏡を見るたびに自分でびっくりしていました(笑)。あとは、キープするのが大変でしたね。地方ロケの合間にたびたび東京に戻るタイミングがあったのですが、その時は“とりあえず美容院に行かなきゃ!”と思っていました(笑)。でもそうやって、ビジュアルから原作に寄せていくのは、役に入り込みやすくなりますし、演じる上ですごく大事なことだなと感じました。
◆現場では、雷市を演じる上で大切にしていたことはありますか?
雷市が持つエゴが剥き出しな部分や、我の強さです。でもそれだけじゃなくて、彼にはすごく人間味があるんですよね。発言と行動がチグハグなかわいらしさがあったり、チームのためを思うと頼まれたことを断れないところがあったり。そういった魅力を、“実写でやるからこその意味”を持たせながらどう表現できるかなと、常に考えながら撮影していました。
◆お芝居の難しさを感じる部分もありましたか?
僕は結構、身振り手振りがオーバーになりがちで、ガタイ的にもちょっと大きく見えるタイプなんです。だから監督からは「もっと抑えていいよ」とずっと言っていただいていて。自分なりに試行錯誤しつつ、共演者の皆さんにも相談させていただきながら、なるべくナチュラルにするということを心掛けました。

◆雷市とご自身との共通点はありますか?
自分が信じたものを貫き通す強さや、間違っていないと思ったら曲げない我の強さは少し似ているかもしれません。あとは、サッカー経験者という部分も。僕は年長から中学二年生くらいまでやっていました。
◆約1か月に及ぶ福島県での撮影もあったそうですね。
はい。リアルな部活の合宿のようでした。Jヴィレッジという全天候型の施設をお借りして撮影したのですが、天井がガラスになっていて、日が沈むと撮影できないんです。なので早朝から現場入りして夕方頃には撮影が終わるという毎日で、夜はみんなでご飯を食べて22時には寝る…みたいな。仲良くならないはずがない環境でしたね。5分ほどのお昼休憩でもみんなで集まってリフティングをしたりしていました。
◆ほかにも、年代の近いキャスト同士でどのようなコミュニケーションをとられていたのでしょうか?
(高橋)文哉君が本当に“座長”という感じで引っ張ってくれました。僕と(野村)康太君が最年少だったのですが、先輩たちが分け隔てなく接してくれたのですごくしゃべりやすかったです。僕は楽しくなると思ったことがすぐ口に出ちゃうので、「うるさい!」と言われるくらいでした(笑)。

◆普段の石川さんは、どんなキャラクターですか?
「ブルーロック」の先輩キャストの皆さんからは“アホ”と言われていました(笑)。僕はちょっと抜けているというか、自分では“いい感じにツッコめた!”と思っても全然的を射ていなかったりするんです。今回、何より先輩たちがボケすぎていて、主に僕と康太君がツッコミ役だったのですが、10回に1回当たったらいい方でしたね。ふざけながらですが、先輩たちにツッコミの仕方を鍛えさせられました(笑)。
◆地元の友人間などでも、そういった立ち位置ですか?
いや、地元だと僕はまともな方です! 仲良しグループがあるんですけど、さらにクセの強い、変な人がいすぎて…(笑)。僕が相対的にしっかりして見えるんです。集まる予定を組んだり、集合時間の連絡をしたりするのは主に僕がやっています。
◆プライベートでの楽しみは何ですか?
ご飯を食べることと、軽くお酒を飲むのが好きで。家で一人で飲む時は自分でつまみを作ったりもします。あまり手の込んだものは作れませんが、だし巻き卵や、しらすと食べるラー油をあえたもの、もやしのナムルなどをパッと作ったりします。手編みにハマった時期があって、その時に作ったコースターにグラスを置いています。
◆素敵ですね。石川さんは舞台の経験もおありですが、映像と舞台、両方のやりがいについて教えてください。
映像は、カメラの画角などにもこだわって、チーム全員で一つのテイクに熱量を込めて作り上げる一体感がいいなと思います。舞台は、決まった台本を1~2か月かけてみんなで突き詰めていけるのが魅力ですね。生でお客さんの反応を感じられますし、一度として同じ空気がないのも舞台の良さなのかなと思います。僕はどちらも大好きです。
◆それぞれの経験が、互いに生きてくることもありますか?
舞台で培った声の通り方や滑舌は、間違いなく映像にも生きています。“大は小を兼ねる”じゃないですが、舞台のように大きくしなければ伝わらない表現をやっていると、小さい方も自ずと磨かれていく気がするんです。今回の「ブルーロック」では、第一線で活躍している先輩方の役への多様なアプローチを見て、自分ももっと引き出しを増やさなきゃいけないと強く刺激を受けました。
◆今後、挑戦してみたい役柄はありますか?
スポーツものの作品が続いたので、またガラッと異なる作品に挑戦したいです。僕はこれまで犯人役が多くて、走って逃げて捕まって…という役を演じさせていただく機会が多かったので、次は逆に“捕まえる側”の刑事もやってみたいです。
プロフィール
●いしかわ・らいぞう…2003年9月10日生まれ。埼玉県出身。近年の出演作はドラマ『ダブルエッジ~甦った男』『ちはやふる-めぐり-』、映画「ライフセーバー!」など。 出演映画「ウォーターガーディアンズ」が8/21(金)公開。
番組情報

「ブルーロック」
現在公開中
原作:金城宗幸・ノ村優介『ブルーロック』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
出演:高橋文哉
櫻井海音、高橋恭平、綱啓永、野村康太/K(&TEAM)
青木柚、西垣匠、富本惣昭
倉悠貴、東啓介/畑芽育
窪田正孝
主題歌:Ado 「モンストロ」(Capitol Records / ユニバーサル ミュージック)
制作:CREDEUS
監督:瀧悠輔
脚本:鎌田哲生
音楽:MON/KU、出羽良彰、西木康智、KAY、Nic Gitter
製作:CK WORKS
配給:東宝
公式サイト:https://bluelock-movie.jp/
X(旧Twitter):BLUELOCK_MOVIE
Instagram:bluelock_movie
TikTok:bluelock_movie
©金城宗幸・ノ村優介/講談社 ©CK WORKS
●photo/干川 修 text/川倉由起子










