黒木メイサインタビュー「カップラーメンを食べながら見るのにぴったり(笑)」ドラマ『拝啓、民泊様。』主演

特集・インタビュー
2016年10月19日

 MBS、TBS ドラマイズム枠にて放送される、民泊を舞台にしたハートフルなオリジナルストーリー『拝啓、民泊様。』で5年ぶりに民放連続ドラマで主演を務める黒木メイサさん。趣味がボクシングで、怒らせると怖い妻を演じる黒木さんに、役柄や民泊について伺いました。

黒木メイサインタビュー

◆5年ぶりの民放連続ドラマ主演になりますが、作品の印象はいかがでしたか?

最初に企画書を読んだときは“鬼嫁!”ってたくさん書かれていて(笑)。私の中の鬼嫁のイメージがとにかく怒っている人というか、夫が何をするにも妻の許可を取らなければいけないみたいな人だったんですけど、台本を読むと鬼嫁というよりも夫との結婚生活を考えた上でちょっと気の強いことを言ってしまっているだけなのかなと思いました。作品の内容もさばさばしていますし、すがすがしい役どころだったので現場でも気持ちよく、楽しく撮影させていただきました。

◆初共演となった夫役の新井浩文さんはどんな印象でしたか?

お会いするまではちょっとこわもてというか、すごくクールな方だと思っていたんですが、普段お話ししているときに青森弁が出たりするのがすごくギャップで。クールはクールなんですけど、チャーミングなところもあるんだなって(笑)。それに、新井さんがすごく焼き肉がお好きで、焼き肉のシーンのときにスタッフさんたちと焼き肉トークをしていたんです。そしたら、監督が焼き肉嫌いだということが判明して…“焼き肉を嫌いだっていうお前が嫌いだ”みたいなやり取りを監督とされていて、焼き肉愛がすごくある新井さんの新たな一面を知ることができました(笑)。

◆劇中では民泊ビジネスのリアルやHow to要素も描かれています。民泊に対してはどんなイメージをもたれていましたか?

民泊が東京で初めて認可された大田区で撮影させていただいたんですけど、認可された地域でしか民泊をしてはいけないことを知らなかったのでとても驚きました。でも、これから2020年の東京オリンピックに向けて外国の方がたくさん日本に来られると思うので、少しでも民泊ができる区域が増えればいいなと思います。私も実際に海外に行こうと思ったときに民泊のサイトを使って宿泊する場所を探したこともあるんです。やっぱり普通にホテルを取るよりもちょっと安く泊れたりするので、旅行する人たちには良いことだと思うので。

◆演じているうちに民泊の魅力などは感じましたか?

やっぱり外国の方と交流できることは良いことだと思います。民泊を利用する側からするとその地域に住んでいる人の所に宿泊するということは、ガイドブックなどに載っていない部分を案内してもらえるので、そこは魅力ですよね。私は地元が沖縄なので沖縄だったら良いおもてなしができる自信があります。絶対連れて行くのは地元のスナック!ご飯とかお酒が美味しいとかじゃなくてママが面白いとか、ガイドブックに載っていない部分でおもてなしできるかなと思います。

『拝啓、民泊様。』

◆ボクシングシーンの撮影はいかがでしたか?

ストレス発散でボクシングに行っている女性の役なのでサンドバックをいっぱい叩いてきました(笑)。普段から体を動かすのが好きなのでジムに行ったりはしているんですけど、ボクシング系は何年もやっていなかったのできつかったですね。撮影は1日だけだったんですけど、次の日も筋肉痛がひどくてやっぱりボクシングは良い運動になるんだなって改めて思いました。

◆夫婦にスポットを当たった作品が初めてということですが、演じていく中で何か感じたことはありましたか?

今回撮影期間が短かったんですけど、その分すごく濃い時間を過ごせました。新井さんともこういう夫婦にしようっていう話はとくにはしなかったんですが、焼き肉話から自然と距離が縮まり(笑)。私は今回のドラマを通して、歩み寄っていく大切さを学ばせてもたったのでそこをうまく演じられていればいいなと思ってます。

◆平凡な夫・寛太と怒らせると怖い妻・沙織は互いに不器用ながらも支え合っている夫婦。黒木さんの理想の夫婦像は?

私は今回の寛太と沙織みたいな夫婦が一般的に多いのかなって思っていて。やっぱり女性のほうがしっかりしているというか、現実的に物事を捉えることが多いのかなと思うんです。でも、ドラマの中では2人がいろんなトラブルを乗り越えていく中で隠しごとをしないとか、お互いが歩み寄っていくんです。そういうシンプルなことを守っていけば良い夫婦になれるんじゃないかなと思いました。

◆では、最後に見どころと視聴者の方へメッセージをお願いします!

民泊を舞台に人との交流がたくさん描かれている作品なのでいろんな方に楽しんで見ていただけると思います。私はちょっとダラダラしながらテレビを見るのが好きなんですが、まさにカップラーメンを食べながら見るのにぴったりのドラマ(笑)。深夜放送ですので仕事で疲れて帰ってきたときにでも気軽に見ていただければと思います。

 

■PROFILE

●くろき・めいさ…1988年5月28日生まれ。沖縄県出身。A型。
主演ドラマ『花嵐の剣士~幕末を生きた女剣士・中澤琴~』(BSプレミアム)が2017年1月14日スタート。

 

■ドラマ情報

『拝啓、民泊様。』『拝啓、民泊様。』
MBS 10月23日スタート 毎週(日)深0・50~1・20
TBS 10月25日スタート 毎週(火)深1・28~1・58
10月26日(水)深0・00より、Netflixにて独占配信開始

民泊が初めて認可された国家戦略特区域である大田区の全面協力の下、民泊ビジネスのリアルやHow to要素も交えつつ、ある夫婦を通して日本人の持つ“おもてなし”の心を描くハートフルドラマ。ある日会社をリストラされ、突然民泊を始める夫・山下寛太を新井浩文、労働基準監督署に勤める怒らせると怖い妻・沙織を黒木メイサが演じる。また、2人に重要なおもてなしのきっかけを教えてくれるゲストたちに、韓英恵、村上淳ら曲者ぞろいの多彩な役者陣が顔をそろえる。

監督:谷内田彰久
脚本:野村伸一
音楽監督:常田大希

出演:黒木メイサ、新井浩文、中野裕太、鈴木正幸、与座重理久、今野杏南、韓英恵、村上淳ほか

 
©2016「拝啓、民泊様。」製作委員会/MBS