黒柳徹子と太田光が向田邦子への想いを語りつくす 没後40年特別企画『向田邦子に“恋”して』放送決定

バラエティ
2021年10月07日

対談セットの背景パネルには向田さんの直筆原稿や向田さんが愛した骨董品があしらわれた。

黒柳徹子と爆笑問題・太田光が出演する特別番組『向田邦子に“恋”して』(BS-TBS/BS-TBS 4K)が11月13日(土)に放送されることが決定した。

いま再び、脚本家・作家の向田邦子が注目を集めている。向田さんは、1929年(昭和4年)に東京で生まれ、映画雑誌の編集者を経て、ラジオの構成作家、テレビ脚本家として活躍。代表作「寺内貫太郎一家」「時間ですよ」「阿修羅のごとく」をはじめ、手掛けたドラマは1000本にものぼる。エッセー・小説の執筆でも才能を示し、1980年には「小説新潮」に連載した『思い出トランプ』の「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83回直木賞を受賞。ますますの活躍が期待されていた中、1981年8月22日、台湾での飛行機事故で帰らぬ人となった。51歳だった。

ありし日の向田邦子さん
ありし日の向田邦子さん

没後40年の今年、多くの書店で向田さんの特集コーナーが設けられている。また、1月には南青山で特別イベントが開催され、自筆原稿や資料、普段身に着けていた衣服や愛用品などの展示が行われた。イベント会場で見受けられたのは、向田さんが生きた時代を知らないはずの若い女性たち。なぜ、向田さんとその作品は、時代を超えて愛され続け、今なお若い世代を魅了するのだろうか。

番組は、黒柳と太田のロング対談を軸に、TBSで放送された名作ドラマの名シーンの数々、向田邦子ファンの著名人のインタビューなどで構成。「向田邦子が愛され続ける理由」「今も色褪せぬ向田邦子の魅力」にとことん迫るスペシャル番組となる。

黒柳と太田の対談は、TBS放送センター内のスタジオで収録された。プライベートで向田さんと親交があった黒柳は、向田さんとのエピソードの数々を披露。向田さんの家に入りびたり手料理を頂いていたことや、黒柳が出演したTBSのラジオドラマのせりふ「禍福は糾える縄の如し」の意味を向田さんに聞いた時のこと、向田家の留守番電話に黒柳が連続9回メッセージを残した話など、二人の親交の深さがうかがい知れるエピソードが続々と登場する。また番組冒頭では、向田さんが生前着用していた洋服がスタジオ内に並べられているのを目にした黒柳が涙ぐむ場面も。

一方、向田さんを敬愛し、「向田邦子の陽射し」の著書もある太田。自分がコメディアンになりたいと思ったきっかけは、ドラマ『時間ですよ』の堺正章だったと明かす。また、「向田邦子さんのすごさは『説明台詞のない脚本』。自分は全てを言葉で説明してしまうけれど、話せば話すほど向田邦子さんが遠くなる気がする」と語る。

また、女優の美村里江、酒井若菜、小説家の小川糸がVTR出演し、向田さんへの想いを語る。『七人の孫』『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』をはじめとする、TBSで放送された数々の名作ドラマの名シーンもたっぷり送る。

さらに、黒柳がエピソードを語ったラジオドラマの音源をTBS放送センター総合資料室から発掘。想い出の作品の音源を聞いた黒柳の反応は。

BS-TBS 笠原啓プロデューサー コメント

『寺内貫太郎一家』を子供の頃見てハマっていた身としては、向田邦子さんという比類なき作家の魅力の一端でも、この番組で伝えられたら何よりです。黒柳さんと太田さんのトークがとにかく秀逸!特に、向田作品にまつわる黒柳さんの意外な一言に、心打たれました。

没後40年特別企画『向田邦子に“恋”して』
BS-TBS、BS-TBS 4Kで同時放送
2021年11月13日(土)後7・00~8・54

出演:黒柳徹子、太田光、美村里江、酒井若菜、小川糸

番組公式サイト:https://www.bs-tbs.co.jp/entertainment/mukodakuniko/

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