

『それでもヒトはモノをつくる』(Eテレ)が、7月28日(月) 午後7時~7時29分、29日(火)午後7時30分~7時59分に放送される。
この番組は、もしも「当たり前のモノ」がこの世界からなくなってしまったら?というピンチを乗り切る方法を、頭と体を使って探ってゆく実験バラエティ。マンガと実写を行き来する演出で、デジタル全盛の時代に、大人でも簡単には出せない答えをアナログに探し出す。
ある日、「何もない世界」に部屋ごと連れて行かれたツヅキ(四千頭身・都築拓紀)。ツヅキは、生きるための必需品である「当たり前のモノ」を求め、謎の生き物・ムーサ(声:松尾スズキ)に導かれてタイムランニングマシーンで時空を移動する。
現在は誰かが作ってくれる工業製品であることが多い「当たり前のモノ」だが、「その用途のために昔は何が使われていたのか?」という歴史をムーサの指示を受けながらツヅキが体当たりでリサーチ、ごく身近な材料を使って自力で「モノ」を作ってみる。楽しみながら夏休みの自由研究のヒントにもなる「生きる力」に満ちた番組となる。
7月28日(月)放送:#1「トイレットペーパーがなくなった世界」
部屋のトイレットペーパーを切らしたまま「何もない世界」に連れて行かれたツヅキ。「トイレットペーパー的なもの」を探そうと、神奈川・浦賀にタイムスリップ。海岸で“古代ローマのお尻ふき”として使われていたモノに出会う。古代中国や日本では紙でお尻をふいていた、アメリカではトウモロコシの軸が使われていた…などの歴史を知り、たどり着いたトイレットペーパー工場で「家にある材料だけで作る、トイレットペーパー的なもの」づくりに挑戦する。
7月29日(火)放送:#2「冷蔵庫がなくなった世界」
「何もない世界」の部屋には冷蔵庫はあっても電気が通っていない。猛暑の中、タイムスリップした栃木・日光で奈良時代の木簡にも記された“氷室”に出会うツヅキ。続いて富士山のふもとで、火山の働きでできる“氷
穴”に潜入、天然の冷蔵庫として今も役に立っていることを知る。しかし、求めているのは部屋に持ち帰れる冷蔵庫。ついには「電気を使わない生活」を研究する博士に出会い、植木鉢とバケツだけで作る“気化熱を応用した冷蔵庫”を教わる。
都築拓紀 コメント
Eテレさんってたまに人知れず攻めたことしてるな~と思って見ていたことあるのですが、僕が外側の人間だったらそう思って見る番組の一つだと思います。内側に来てしまいました。
母いわく、僕は「なんで?」としつこくうるさかった幼少期だったらしく、そんな根っこの僕が“探求”をテーマに置いた番組に採用して頂けたことは母が企画書を書いたんじゃないかと思うと同時にとてもうれしく思います。
僕もみんなも、今日もどこかで生きています。今回は僕の生きる力を見ていただけたらうれしいです。
あと、ムーサ役の松尾さんが変な人でとても好きでした。
番組情報
『それでもヒトはモノをつくる』
Eテレ
#1「トイレットペーパーがなくなった世界」
7月28日(月)午後7時~7時29分
#2「冷蔵庫がなくなった世界」
7月29日(火)午後7時30分~7時59分
出演:都築拓紀(四千頭身)
声の出演:松尾スズキ
©NHK