

『タモリステーション』(テレビ朝日系)の最新作「異常な日本の夏 緊急SP」が、9月12日(金)午後8時~9時48分に放送される。
この夏、歴代の最高気温を次々更新、トップ5の記録を塗り替えるほどの暑さに見舞われた日本列島。今回の『タモリステーション』は、「異常な日本の夏 緊急SP」と題し、なぜ日本はここまで暑くなったのか、猛烈な暑さにより私たちの生活はどうなるのか、できる対策はあるのかを緊急検証していく。スタジオには、俳優・木村佳乃のほか、三重大学大学院生物資源学研究科の立花義裕教授、経済学者で東京大学大学院特任教授の鈴木宣弘さんを迎える。
今年は各地で40℃超えが続出、8月5日には群馬県伊勢崎市で観測史上最高気温となる41.8℃が記録された。番組では、過去に例のない暑さを招いた“トリプル高気圧”と呼ばれる異常な気圧配置をクローズアップ。猛暑と豪雨が原因で起きる新たな災害、“ダウンバースト”や“エアハンマー”などの危険にも着目する。
また、タモリが日本最大級の気象観測網を持つ気象情報会社・ウェザーニューズ社に潜入し、災害級ゲリラ雷雨の予測最前線を取材する。精度90%を誇るウェザーニューズ社独自の“ゲリラ雷雨予測システム”とは果たしてどんなものなのか。
スタジオを最も震撼させたのが、猛暑、酷暑による“食”への影響。現在でも価格高騰が続いているコメ。コシヒカリの産地、新潟県南魚沼市を訪ねると、暑さのため米粒の内部が白濁する“白未熟粒(しろみじゅくりゅう)”が増えていることが明らかに。実はコシヒカリは暑さに弱い品種で、新潟県では目下、暑さに強い品種への改良に力を入れているが、日本の“食の柱”であるコメは今後どうなっていくのか。そして、海水温の上昇により、今後はサケやウニ、ホタテが育たないという未来予測も。しかも、食料自給率の低い日本は、温暖化によって世界的な不作が頻発した場合、海外からの輸入減少によって6割の国民が飢えてしまうという研究結果もあると分かる。
さらに、番組では今よりも年間の平均気温が1℃上昇したら、私たちの生活はどう変わってしまうのか、“近未来の生活”をシミュレーション。すると、温暖化が深刻化すると、日本は四季から夏と冬だけの二季となり、桜は咲かず雪も降らず、ホタルやセミが減るなど、日本ならではの季節感や文化まで崩壊してしまいかねない可能性が浮上。過酷な暑さを避けるため労働時間は昼夜逆転となり、家族はすれ違いが増えるという予想も。
そして、最先端の気象制御技術についても取材。異常気象による災害を、テクノロジーで防ぐことはできるのか。このほか、私たち一人一人ができる温暖化防止への心がけについても伝えていく。
収録を終えたタモリは、「過去、関東一円で40℃を超えることはなかったので、今年は確かに異常な暑さだと感じていました。今回、“トリプル高気圧”など新たなキーワードが出てきたことにも驚きましたが、恐ろしいなと感じたのは近い将来、日本が飢えるかもしれないという予測ですね」と、危機的状況を痛感したと告白。その上で「今回の収録で、温暖化を食い止めるためにまだやれることはあるなと実感しました。今こそ、一人一人が少しずつ行動を積み重ねることが大切です」と視聴者に呼びかけた。
番組情報
『タモリステーション』
テレビ朝日系
2025年9月12日(金)午後8時~9時48分
MC:タモリ
ゲスト・進行:木村佳乃(俳優)
ゲスト:立花義裕(三重大学大学院生物資源学研究科教授)、鈴木宣弘(東京大学大学院特任教授)
アシスタント:渡辺瑠海(テレビ朝日アナウンサー)
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