三浦友和が語る“詐欺師界のフィクサー”の役作り「ふとした瞬間に“裏”が垣間見える方がいいかなと」『クロサギ』

特集・インタビュー
2022年11月04日
『クロサギ』三浦友和©TBS

King & Princeの平野紫耀が主演を務める金曜ドラマ『クロサギ』(TBS系 毎週金曜 午後10時~10時54分)で、甘味処「かつら」の店主で、詐欺師業界のフィクサー・桂木敏夫を演じる三浦友和が、黒崎(平野)との関係性や役作りについて語った。

◆今回演じている桂木の役どころについて教えてください。

桂木は甘味処「かつら」の店主でありながら、詐欺業界のフィクサーという裏の顔を持っています。世の中的にいったら悪い人なのでしょうが、普段は商店会長として地域の人たちとも積極的に交流しているんですよね。だから表と顔と裏の顔を極端に出すのではなく、ふとした瞬間に“裏”が垣間見える方がいいかなと思い、試行錯誤しながら演じています。

◆黒崎の関係性については、いかがでしょうか?

黒崎との関係性は、非常に複雑で難しいです。黒崎を“クロサギ”として育て上げた師匠のような存在でもありながら、黒崎の家族を破滅させた詐欺の設計図を売ったのは桂木で、黒崎もそれを知っている。
だから親子のような師弟関係に見えることもあれば、全くそう見えないときもあって。そんな不可解なところもある黒崎と桂木の関係性は、物語の肝になってくると思います。2人の間にはまだまだ謎がありますし、桂木が黒崎にシロサギを退治させているのにも裏の事情があるので、今後の展開にご注目いただきたいです。

◆黒崎役の平野さんとの撮影はいかがですか?

平野君とは緊張感のあるシーンが多いので、現場ではあまり和気あいあいとはできないところがあります。ただ、普段の彼は国宝級の純粋さですね(笑)。一方でお芝居では集中力があって熱心で、素晴らしいなと思っています。

◆甘味処の店主を演じるに当たり、どのような役作りをされましたか?

プロの方の下で少しだけ勉強させていただきました。和菓子作りは奥が深いですね。小豆のすくい方ひとつとっても、とても大変だということを実感しました。普段ホットケーキを焼いたりはするのですが、それよりも小さいどら焼きは焼くのがとても難しいんです。型もなく、鉄板の上で全て同じ形に焼いていくプロの方の技はすごいなと思いました。

◆最後に視聴者へのメッセージをお願いします。

クロサギがシロサギをやっつけるという1話完結の痛快さがありながら、各登場人物の人間模様もしっかりと描かれていきます。奥深いドラマになっていますので、ぜひご覧ください。

『クロサギ』©TBS
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