King & Prince平野紫耀インタビュー「他人事ではないと知っていただくきっかけになれば」『クロサギ』

特集・インタビュー
2022年10月27日
『クロサギ』黒崎高志郎を演じる平野紫耀©TBS

10月21日にスタートし、Twitterの世界トレンド1位を獲得するなど大きな話題を集めている金曜ドラマ『クロサギ』(TBS系 毎週金曜 午後10時~10時54分)。そんな本作でTBSドラマ初主演を務めるKing & Princeの平野紫耀が、作品の見どころや詐欺師をだます詐欺師“クロサギ”役について語った。

◆本作の見どころは?

このドラマは、僕が演じる主人公・黒崎が、詐欺師をだます詐欺師“クロサギ”となって、世の中の詐欺師たちを成敗していく痛快な物語。今の日本で実際に起こっている詐欺を取り上げているので、そこにも注目していただきたいです。僕自身もこのドラマを通して、詐欺は警察で立証するのが難しいという実態や、お金だけではなく被害者の人生も奪ってしまう許せない犯罪だということをあらためて実感させられました。そんな詐欺師たちを黒崎がだまし返していく姿は、見ていてスカッとすると思いますし、複雑に絡み合う人間ドラマも見どころになっています。

◆今回演じている黒崎の役どころについて教えてください。

父親が詐欺被害に遭ったことで家族を失い、クロサギとして生きることを決めた黒崎は、21歳ながらに壮絶な運命を背負って生きている青年です。
演じる上では、憎しみや悲しみをベースに置きながらも、黒崎が抱える闇の部分をあまり表に出し過ぎるのではなく、一見は普通の青年に見えるように意識しています。そんな中で、心の内を見せない黒崎のつかめそうでつかめない感じを表現できたらと思っています。
クロサギとして詐欺師に喰らいついていく姿だけでなく、つらい過去を背負った黒崎がさまざまな人との関わりの中で、人間として変容していく姿にも注目していただきたいです。

◆毎回の見どころとなるシロサギとの攻防戦。演じる上で意識していることは?

シロサギも詐欺師なので、“だます”というスタンスを持っている相手に詐欺を仕掛けるのは、とても難しいなと思います。会話など押し引きのバランスが大事になってくるので、そこのあんばいは監督とも相談しながら演じています。
また詐欺を仕掛けるために毎回さまざまな人物に変装するのですが、キャラクターによってテンションや口調も違うので、演じ分けるのもすごく大変です。専門用語や時には英語も出てきたり、せりふも難しくて。ただ毎回いろんな表情の黒崎が見られますので、変装シーンも楽しみにしていただけたらと思います。
ドラマの中では、詐欺師のどういう言葉に気を取られ、どこで気を許してしまうのか…という一連のやりとりも描かれるので、そういった部分は見ている方のためにもなったらいいなと思っています。

◆黒崎にとって氷柱(黒島結菜)、桂木(三浦友和)はどんな存在?

正義を振りかざしてくる氷柱は、黒崎にとって最初はうっとうしい存在なんですけど、関わっていく中でその感情も徐々に変化していきます。ただ、詐欺師の黒崎と検事を目指す氷柱は全く逆の世界で生きているので、普通だったら絶対に結ばれることのない切ない関係でもあるんですよね。そんな2人の関係性が今後どのように変化していくのかも、見どころだと思います。

氷柱を演じる黒島さんとは同じ年なのですが、僕よりもはるかにしっかりされていて。見習わなければならないとことがたくさんあるなと思っています。
桂木と黒崎は、ぱっと見は仲良くて親子のようにも見えるのですが、実は2人の間には分厚い壁がある…一言では表せない不思議な関係だと思います。暗黙のルールというか、お互い分かっているのだけど、あえて口に出さないことも多かったり。黒崎は、桂木のお店で出されたものは一切食べないですし。その絶妙な距離感にも注目していただきたいです。

桂木役の三浦さんは、とても優しい方。ただ黒崎と桂木の関係性が複雑なので、現場ではあまりお話をし過ぎるのもよくないのかなとは思っていて…距離感を探っているところです。でも三浦さんが現場にいらっしゃるだけで、すごく安心感があります。

◆第2話の見どころは?

2話では、人の心を盗む“出会わせ屋”に黒崎が挑みます。皆さんの身近にも起きるかもしれない詐欺が描かれるので、他人事ではないと知っていただくきっかけになればと思います。
また氷柱と心の距離が少し縮まって、黒崎の中に微かな変化が生まれます。
徐々に変化していく黒崎と氷柱の関係性にもご注目ください。

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