『情熱大陸』古着店店主・栗原道彦に密着 ロマン求めてアメリカ2万キロ買い付け旅

エンタメ総合
4時間前
『情熱大陸』
『情熱大陸』

10月5日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系 午後11時~11時30分)は、古着店店主・栗原道彦に密着する。

その男の荷物が日本に到着したと聞きつけると、東京・富ヶ谷の店の前には行列が出来る。並ぶのは愛好家だけではない。同業者やアパレル関係者などその道のプロも、彼が仕入れた古着を目当てにやってくる。

栗原道彦。その目利き力と古着愛で「カリスマ」と呼ばれる。誰もマネできないとされるのが、アメリカでの買い付けだ。18歳から始めて今年で30年。「体力的にはキツいですけど、人任せにはできない」。数か月にわたり1人車を走らせて大量に仕入れては、帰国後は一着一着丁寧に洗濯。お宝のようなビンテージの数々が、整然と店に並べられる。

令和に入って再びやってきた“古着ブーム”。Z世代が火を付けたといわれる今回は、歴史的には第三次に当たる大きな波だそう。その最前線にいる栗原はかつて、あのコンバースのシューズをいち早く日本に持ち込み流行に一役買ったというエピソードも持つ。大手セレクトショップのトークイベントに登壇したり、メンズファッション誌の連載企画を依頼されたりと、ブームをけん引する。一方、価格の高騰で本当に好きな人に行きわたらないことに、忸怩たる思いがある。

そんな栗原は、今年の夏もアメリカに渡った。できるだけ安く仕入れて、客が求めやすい価格で販売するのが目的だ。66日間、レンタカーで2万キロを行くという過酷なロード。ロサンゼルスからラスベガス、フェニックス、ヒューストン、ダラス。時に豪雨に叩かれ、車中泊を交えながら時間の限りを古着探しに費やす。ハロウィーンの衣装から軍服など、あらゆる衣料が集まるスリフト(大規模リサイクルショップ)では、ハンガーにかかる古着の肩の部分に触れながら驚きの高速移動で品定め。訪ねたスリフトの数は約700、会いに行った古着バイヤーは170人を超えた。

日中はひたすら仕入れ先を巡り、トランクが一杯になるとモーテルで整理して日本へ郵送することを繰り返す。物価高騰に円安…懐事情が苦しくなる中、食事はもっぱらカップ麺。ラスベガスでは、タイヤが轍にはまり動かなくなるアクシデントもあった。でも、表情にはなんだか余裕がある。想定外こそが醍醐味であり、「思いがけない場所で、思いもしなかったものが見つかる」という古着の喜びにも通じるものなのだ。

長期遠征の終盤。あるバイヤーからの連絡で、寡黙な47歳が思わず相好を崩す希少な一着が手に入ることになった。

<プロフィール>

1977年 千葉・稲毛生まれ
中学生時代に古着に魅了される。鳶職などを経て17歳で古着店に就職。18歳からアメリカでの買い付けを始める。
40歳で独立して横浜に店を構え、42歳の時に東京・富ヶ谷に13坪の古着店「ミスタークリーン」をオープン、たちまち人気店となる。

©MBS

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