「なんなら大喜利してない時間も多かった」トンツカタン・森本晋太郎のネクストブレイク紀行【第73回】

特集・インタビュー
トンツカタン・森本晋太郎のネクストブレイク紀行
13時間前

お笑いトリオ・トンツカタンの森本晋太郎さんがTV LIFEで連載中のコラム「トンツカタン・森本晋太郎のネクストブレイク紀行」。「今年売れる」と言われ続ける中での出来事や本音が綴られた“飛躍を夢見る芸人の備忘録”をwebでも公開します。今回は、ロングコートダディ堂前さんと真空ジェシカ川北さんの番組でゲストMCを務めた話。(TVLIFE 2026年2月18日発売号より転載)


「なんなら大喜利してない時間も多かった」

テレビ朝日の『バラバラマンスリー』という月替わりのチャレンジ枠があるのだが、2月に放送されるロングコートダディ堂前さんと真空ジェシカ川北が街ブラをしながら大喜利をする番組『堂前×川北がゆく!大喜利道中膝栗毛』にゲストMCとして出演させてもらっている。

世代屈指のボケ芸人ふたりの番組に呼ばれたことにワクワクしながらスタッフさんとの事前打ち合わせに参加したら、ロケ内容の説明もそこそこに

「とはいえ、あのおふたりはこの通りにはやらないと思いますが…」
「ちゃんとロケしてくれるんですかね…」
「そもそも大喜利すらしてくれないんじゃ…」

と口々に不安を吐露された。鬼才すぎるとこんなにも周りをソワソワさせてしまうのか。通すつもりなかった企画書が採用されてしまったみたいな空気のまま打ち合わせが終わった。

このコラムが掲載されている頃には2週に渡って荒川区にあるジョイフル三ノ輪という商店街を巡るロケが放送されているはずなのだが、これがまあ常軌を逸した内容だった。事前にスタッフさんがピックアップした「ふたりの好みであろうお店たち」もことごとくスルー。なんとか誘導しようと看板を指差して減速するも、ふたりは何事もなかったかのように通り過ぎていく。

そのペースで進むものだから、本来辿り着く予定のなかった商店街の出口に早々と着いてしまった。まさかCMを除いた放送尺9分を埋められない可能性が出てくるなんて思わなかった。するとふたりが揃って入り口付近にあるお店に行きたくなってきたと言い出し、そのまま来た道を戻ることに。やってることがほぼ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』だ。

ちなみに3週目からは場所を移動してゲストアシスタントとして櫻坂46の武元唯衣さんが参加してくれる。武元さんとは何度か共演させてもらったことがあるのだが、今まで見たことないくらい終始険しい表情をしていた。テレビだからといって必ずしもちゃんとした大人がいるわけじゃないという学びになったと思う。

4週分撮った結果、どの回も無駄な部分をギュッとすると5分あれば事足りてしまうし、ギュッとしないのであれば30分は必要になってしまうようなロケ内容だった。想定外だけど想定内である。

果たしてどのような映像に仕上がっているのか、ぜひ怖いもの見たさで確かめてほしい。もしかしたらこういう番組が誰かの人生を救うのかもしれないと、どうがんばっても思えなかった。


森本晋太郎
●もりもと・しんたろう…1990年1月9日生まれ、東京都出身。お笑いトリオ「トンツカタン」のツッコミ担当。プロダクション人力舎のお笑い養成所・スクールJCA21期を経て、現在はテレビやラジオで活躍中。趣味でもあるツッコミに特化したYouTubeチャンネル「タイマン森本」も好評。初の書籍「ツッコミのお作法」(KADOKAWA刊)も好評販売中!

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