

テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードを紹介します。第115回は現在公開中の映画「恋愛裁判」に出演中の今村美月さんが登場です。
「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」今村美月
◆実際の裁判から着想を得て作られたという本作の台本を読んでいかがでしたか?
長いアイドル業界の歴史において、“暗黙の了解”とされることが多かった恋愛禁止ルールに踏み込んだ内容になっていたので驚きましたが、正解か不正解かを描いているわけではなく、見ている方に答えを委ねるような作品になっているなと思いました。私自身、もともとSTU48として活動していて、今でもアイドルが大好きなので、一アイドル好きとしては「推しに幸せでいてほしい」という思いもありますが、劇中で演じた美波の立場になって考えるともどかしさもあり…。見る人によっていろいろな捉え方ができる作品だなと思います。
◆今村さんが演じる美波をひと言で表すとどんなキャラクターですか?
劇中アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のリーダーで、すごく真面目な子です。アイドルという職業に真摯に向き合っていて、時にはメンバーに厳しく言うこともありますし、すごくリーダーシップがある子だなと思います。私もSTU48に所属していた時はキャプテンを務めていたので、立場的には美波と近い部分もあるのですが、私はどちらかと言うと寄り添い型だったので真逆のタイプで。でもみんなをまとめるようとする気持ちは同じだったように思います。
◆現場では今村さんがリーダーシップを発揮する場面も?
そうですね。撮影が始まる数か月前からダンスレッスンが始まったのですが、役柄的に“ここでリーダーっぽくしておかないと撮影にスムーズに入れないかも…”という気持ちがあったので、積極的に意見を言うように心掛けていました。個人的にはライブシーンに力を入れたかったこともあって「ここの振り付けをそろえたいです」といったことを先生に伝えたり、メンバー間の話し合いの場では率先して話したりするようにしていましたね。そういった点は過去のアイドル経験を生かすことができたかなと思います。
◆ちなみに普段の今村さんの性格についてはマネージャーさんから「真面目で謙虚なだけでなく、チャーミングな部分もある。物事を悪く言う姿も見たことがないので、ポジティブだと思います」というお話がありました。
照れますね…(笑)。そう言っていただけてありがたいです。確かにあまりイライラしたり、相手に怒ったりすることはなく、もし何か思うことがあっても自己完結することが多いです。寝たら忘れるタイプなので、良くも悪くも楽観的なんだろうなと思います(笑)。
◆ハッピー☆ファンファーレのオリジナル曲についても、ぜひ聴きどころを教えてください。
「秒速ラヴァー」は、いい意味で今っぽくないというか、どこか昭和っぽい雰囲気を感じるテクノポップになっています。個人的に“ハッピー☆ファンファーレ”というグループ名のイメージから明るくてかわいい曲が多くなるのかな?と想像していたので、そのギャップにすごく驚きました。私が特に好きなのは落ちサビ後の姫奈(桜ひなの)のせりふです。とてもかわいくてキュンとするポイントなので、ぜひ注目してほしいです。もう一曲の「君色ナミダ」は5人の歌声を堪能してもらえる曲だと思います。5人とも声質がバラバラなのにも関わらず、ユニゾンになるとそれぞれの個性が重なって一つになっていて、そういった声のまとまりも楽しんでいただけるとうれしいです。
◆メンバーの皆さんとは仲良くなれましたか?
はい! 撮影後にみんなでご飯に行くくらい、仲良くなれました! 正直最初は人見知りの子が多いからか、みんなどこか探り探りで少し距離があったんです。でも本格的に撮影が始まる前に監督があらためてメンバー全員で集まる機会を作ってくださって。「ito」というカードゲームをやったりするうちに、徐々に仲良くなってきました。(齊藤)京子さんがテーブルゲームがすごくお好きで。率先してルールを教えてくださったり、「他にもこういうゲームがあるんだよ」「これも楽しいよ」といったことをお話してくださったりして、すごくありがたかったです。あと、物語のリアリティを追求するためにお互いの“アイドルあるある”について話したりもしましたね。
◆今村さんが思う「ハッピー☆ファンファーレ」の魅力はどんなところですか?
歌声はもちろんなのですが、一体感があるところだと思います。それぞれ日頃の活動の場やこれまでの経歴が異なるにもかかわらず、今も実在するグループかのようにまとまりがあるというか。あと、一人一人が異なる個性を持っているので、絶対に推しメンが見つかるグループだなとも思います!
◆完成度が高すぎて、映画の中だけではもったいないぐらいですよね。
本当にそうなんです。衣装も2着作って頂いてどちらもかわいいですし、私と京子さんは自分で決めるサイリウムカラーはあったのですが、“この人はこの色”といういわゆるメンバーカラーのようなものはなかったので、今回緑を担当することができてうれしかったです。現役時代にできなかったことを役として体験できたのも感慨深かったです。
◆あらためて本作の見どころはどんなところでしょうか。
見てくださった方がどう感じるかは本当にバラバラだと思いますし、正解がない分、100人100通りの意見がある作品だと思います。“恋愛禁止”という日本独自のルールについて考えさせられるきっかけになると思いますし、ぜひ観賞後に皆さんで意見交換をしていただけたらうれしいです。
◆最後に今後の展望について教えてください。
「恋愛裁判」で演じた美波はこれまでの人生経験を活かすことができた役だったので、いつかは自分自身とかけ離れた役を演じてみたいです。自分でもどうなるのか想像がつかないようなサイコパスや狂気的な役柄にチャレンジして、殻を破りたいなと思っています。
PROFILE
●いまむら・みつき…2000年2月19日生まれ。広島県出身。
photo/中村 功











