ホラー大好き城月菜央の「ホラー、ほら、おもろい」第16回『関心領域』

ホラー大好き城月菜央の「ホラー、ほら、おもろい」
1時間前
高嶺のなでしこ・城月菜央
高嶺のなでしこ・城月菜央

「ホラー系作品鑑賞」が趣味の高嶺のなでしこ・城月菜央さんが、ホラー作品の魅力を独特な視点で紹介する連載「ホラー、ほら、おもろい」。第16回は『関心領域』。

第16回『関心領域』

よっ!初めましての方は初めまして!いつも応援してくださっている皆さま、こんにちは!
高嶺のなでしこの城月菜央(きづきなお)です。
ありがたいことに毎月連載中「ホラー、ほら、おもろい」第十六回目のお時間です!

今回の作品は映画「関心領域」です。

まずこれを観て、これほど大きな音や出来事が画面の外にあるのに、強く恐怖を感じる映画があるのかと思いました。
というのも、物語の中心にいるのは、アウシュビッツ強制収容所の所長ルドルフ・ヘスと妻ヘートヴィヒ、そしてその子どもたち。家族は収容所の壁のすぐ隣にある家に住んでおり、庭を手入れし、食事をし、子ども達を育てている。画面だけを見ると、穏やかな暮らしを描くホームドラマのようにも見えますが、壁をはさんだ隣からは、銃声や叫び声、列車や機械の音が絶えず聞こえ、そこで起きていることを想像せずにはいられない状況になります。

特に印象に残ったのは、家族の会話と収容所の音が同時に存在していることです。ヘートヴィヒが庭や家について話している間にも、壁の向こうからは人々の苦しみを伝える音が聞こえてきます。しかし、その音は登場人物たちにとって、日常の背景のように扱われています。彼らは驚くこともなく、会話をし、いつもどおりの暮らしを続けています。その様子を見て、人はここまで無関心になれるものなのかと思いました。

彼らが異常な環境に慣れ、残酷な現実を意識の外へ追いやっている姿には、とても複雑な気持ちになりました。何が起きているのか、気付いていないわけではありません。それでも、他者の苦しみを見ないことにし、忘れ、最後には気付かなかったことにしてしまう。そして、そのような状況の中でも自分たちの幸福を保ててしまうという、人間の無関心の恐ろしさを感じました。見ないふりを続けるうちに、やがて何も感じなくなってしまうことこそ、この映画が描く一番の恐怖なのではないかと思います。
無関心は自分自身での認識が難しいと思います。
映画で描かれる出来事と日常の小さな無関心を、同じものとして扱うことはできませんが、それでも、だからこそ、目の前にいる人の小さな変化や心の声を見逃さず、きちんと寄り添える人でありたいと思いました。人との間に見えない壁をつくらず、思いやりの輪を少しずつ広げていくことが、自分にできる一歩でもあり続けるべきことなのだと感じました。

タイトルの「関心領域」という言葉も、観た後では重く響きました。登場人物たちは、家や庭、仕事、家族の将来に強い関心を向ける一方で、壁の向こうにいる人々を自分たちの世界から切り離していました。何に目を向け、何を見ないことにするのか。その選択の積み重ねが、日常の穏やかさと、恐ろしい現実を成り立たせていくのだなと思います。映画は答えを説明するのではなく、観客にも「自分は何に関心を向けているのか」と静かに問いかけてきました。

映像の美しさは、観ていて飽きない要素のひとつでした。明るい庭、整えられた花壇、子ども達の遊ぶ姿は一見すると幸福そのもので、煙や壁の向こうの音を知った後、その美しい景色が不気味に感じられます。また、暗転して音だけになる場面では、映像が無い分想像が膨らみ、目をそらすことができなかった。直接見せない表現は、考える時間を与えてくれているようにも感じます。音だけでもこの映画の恐怖をつくっているといっても過言ではないと思います。

誰かの痛みを想像し、気付こうとすることの大切さが、この映画から得た大きな学びでした。アイドルとしてたくさんの方と出会う中で、少しでも近くで寄り添える存在でありたいと強く感じました。そしてこれからも、自分にできる形で、思いやりや優しさの輪を広げていきたいです。そんな私の歩みに、これからもついてきてくださると嬉しいです!!

それでは今回はここまで!!
じゃ!!

高嶺のなでしこ・城月菜央
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PROFILE

高嶺のなでしこ・城月菜央
高嶺のなでしこ・城月菜央

●城月菜央(きづき・なお)
2003年12月25日生まれ、やぎ座、B型、埼玉県出身。
HoneyWorks サウンドプロデュースアイドルグループ「高嶺のなでしこ」のメンバー。キレのあるダンスによってグループに欠かすことができない存在。無類のホラー好きで、今までに見たホラー映画タイトルは100作以上!ホラー短編映画にて主演を務めるなど幅広く活躍中。

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高嶺のなでしこ
高嶺のなでしこ

●高嶺のなでしこ(たかねのなでしこ)
2022年8月に結成。サウンドプロデュースは、ニコニコ動画やYouTubeなどの動画投稿サイトを中心に活動する、関連動画総再生回数25億回を超えるクリエイターユニット・HoneyWorksが担当。
高嶺の花のように多くの人から憧れられ手に入れることのできない、そして大和撫子のように日本女性の清楚な美しさとかわいらしさをもった、誇り高きアイドルグループを目指す。
2022年11月には、HoneyWorks「可愛くてごめん」の公式カバーMVをYouTubeに公開し、2,700万回再生を突破。
数多くのオリジナル曲もリリースし、TikTokの総再生回数は2億回を超える。
2024年2月21日ビクターエンタテインメントより「美しく生きろ/恋を知った世界」にてメジャーデビュー。
2025年6月に広州と上海、8月にソウルで初のワンマンライブを行い、全公演のチケットが完売。のべ約3,200人を動員し成功をおさめる。
同年9月には幕張メッセ 幕張イベントホールでのグループ史上最大規模のワンマンライブを開催。
また、12月には待望の1stアルバム『見上げるたびに、恋をする。』を発売し、オリコン デイリーアルバムランキングにおいて初登場1位を記録(2025年12月16日付)。
2026年2月からはソウルと台北での公演を含むライブツアーを開催し、5月に東京国際フォーラム ホールAでツアーファイナルを迎えた。
8月6日には、KT Zepp Yokohamaにて4周年記念ライブ「高嶺のなでしこ 4th Anniversary Special LIVE 〜STELLA〜」を開催。
さらに、11月18日にはニューアルバム『A World in Our Colors』の発売が決定。9月5日よりリリースイベントがスタート。ツインプラネット所属。
※2026年9月現在

オフィシャルホームページ
https://takanenonadeshiko.jp/
オフィシャルX
https://x.com/takanenofficial
オフィシャルYouTube
https://www.youtube.com/@official_takaneko
オフィシャルTikTok
https://www.tiktok.com/@takanenofficial
オフィシャルInstagram
https://instagram.com/takanenofficial

INFORMATION

●イベント情報

高嶺のなでしこ

「高嶺のなでしこ ニューアルバム『A World in Our Colors』リリースイベント」
11月18日(水)発売
詳細情報:https://takanenonadeshiko.jp/newalbum-aworldinourcolors/

10月3日(土)ミニライブ&グループショット撮影会 / グループ握手会@イオンモール常滑
詳細情報:https://takanenonadeshiko.jp/newalbum-aworldinourcolors-1003/

10月11日(日)ミニライブ&グループ特典会@イオンモール幕張新都心
10月16日(金)個別特典会@東京都内某所
10月23日(金)オンラインサイン会&お話し会
10月24日(土)個別特典会@東京都内某所

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