アニメ『チェリまほ』小林千晃、鈴木崚汰、古川慎、佐藤元がアフレコ裏話を披露

TV アニメ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』先行上映イベント左から）小林千晃、鈴木崚汰、古川慎、佐藤元 ©豊田悠／SQUARE ENIX・アニメ「チェリまほ」製作委員会

2024年1月10日（水）からスタートするTVアニメ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』（テレ東ほか　毎週水曜　深夜0時ほか）のキャスト舞台あいさつ付き先行上映イベントがグランドシネマサンシャイン池袋で開催され、安達清役の小林千晃、黒沢優一役の鈴木崚汰、柘植将人役の古川慎、綿矢湊役の佐藤元が登壇した。

童貞のまま30歳を迎え、「触れた人の心が読める魔法」を使えるようになった主人公の安達。地味な魔法の力を持て余していたある日、ひょんなことから営業部エースのイケメン同期・黒沢の心を読んでしまうが、黒沢の心の中は安達への恋心でいっぱいだった。

本作は、そんな不思議な魔法の力が巻き起こす、“爽やかイケメン”から“30歳拗らせ童貞”へのダダ漏れ好意200％ラブコメディ。

初めて完成したアニメを見た際のことを聞かれ、小林は「原作は読ませていただいておりましたが、アフレコの時はまだ画が完成していなかったので、感慨深かったです」としみじみ語り、鈴木は「原作、ドラマ化という2作を背負ってのアニメ化だったので、アニメはアニメとしてまた違う姿の“チェリまほ”をお届けできるのではないかと思います」と自信を見せた。

小林が演じる安達は、30歳になったら人の心が読める魔法を手に入れてしまったサラリーマン。そんな安達について小林は「最初のころはうだつが上がらなくて自分に自信がなくて、何をやってもうまくいかない人生だったのですが、黒沢に出会ってから安達自身も変わっていくという成長物語でもあります」と見どころをアピール。

鈴木は、自身が演じる黒沢について「イケメンで上品でオーラもあってモテモテで。どういう気持ちでこのキャラクターを演じたらいいのかずっと悩んでいました。ストーリーの序盤から心の声全開なので、その感情をイケメンのままどこまでやったらいいのか…というところも難しかったです」とアフレコ時の苦労を明かした。

安達の数少ない大学時代からの友達で、恋愛小説家の柘植を演じる古川は「冷静沈着で常識人なのですが、宅配員の湊に出会ってからはずっとキュンキュンしちゃっている人です」と役柄を説明し、その湊を演じる佐藤は「分かりやすいツンデレでありつつ、ダンサー志望の子なので、プロの世界を目指す中での焦りや葛藤も考えながら演じました。4人の中で唯一の20代なので、同年代の方には共感いただけるのではないかと思います」と湊について語った。

本作では、自身も声優として活躍する宮村優子が音響監督を担当。小林は「役者目線で、僕らの都合を理解してくれつつ制作の意図を伝えてくれて。テクニカルだけでなく寄り添ってくれる、役者の先輩ならではの目線を感じました」、鈴木は「黒沢はモノローグ、せりふ、モノローグ、せりふとせわしないシーンが多いので、『モノローグは後にして…』など段取り的にも気配りしていただきました」と宮村の声優ならではのディレクションについて振り返った。

古川は求められるクオリティが高かったとしつつ、「我々がそこを目指すための道作りをすごく丁寧にやってくださる方で、とても心強かったです」とコメント。佐藤も「同じ役者だからこその目線やハードルの高さを僕らならできると信じて設定してくださったのかなと思いました」と語った。

イベント内では宮村からのコメントも到着。「キャストを決めていくに当たり、スタッフ一同妥協せず最後まで白熱しました。しかし、最終的にはこれ以上ないくらい素晴らしいキャストが決まり、それぞれの役を完璧に作り上げてくれて感謝しかありません」と作品とキャスト陣へメッセージを寄せ、「もし違う世界線の“チェリまほ”があるとして、自分の役以外のオファーがくるとしたら誰の役だと思いますか？」と質問を。キャスト陣はそれぞれが「難しい質問だ…」と悩みつつも、鈴木は「役のやんちゃな感じが自分に合っていると思う」と湊を選択。一方、小林と佐藤は黒沢を選び、佐藤は「イケメンでありつつ大量のモノローグがあるという二面性のあるキャラクターが役者として魅力的です」と黒沢の魅力を語った。

最後に、佐藤は「今日の先行上映を見た皆さんにはぜひSNSに感想を投稿して広めてほしいです」、古川は「ここからいろいろな展開が広がっていきます。それぞれの悩みを抱えながら成長していくキャラクターの姿が見られるところがこの作品の面白いところでもあります。キュンキュンしていただけるところもありますし、力をもらえるようなシーンもたくさんありますので、ぜひ最後まで楽しんでいただけるとうれしいです」とそれぞれアピール。

鈴木は「オフィスラブを通して巻き起こるキャラクターたちのリアルな心情の変化の中に、ちょっとした魔法も加わることによって、作品にのめり込める世界観になっていると思います。これからいろいろな展開が待っているので、ぜひ1話を見ていただけたら」、小林は「アフレコもにぎやかに楽しくのびのびとやらせていただいております。今日は1話と2話のみの上映で、まだまだ話せないこともいっぱいあるので、アニメの放送が進んでまたこういうイベントができたらなと思いました」と今後の展開に期待を寄せた。

そして、小林が「僕こうしたイベントの時はだいたい掛け声で終わっているので、やってもいいですか」と提案。キャスト陣の「チェリ！」の後に観客の「まほ～！」の掛け合いを行い、イベントを締めくくった。

このイベントの模様は12月17日（日）午後11時59分まで配信で視聴可能。