田山涼成、大地真央の占い師姿は「竜宮城の姫様!」『最高のオバハン 中島ハルコ』

ドラマ
2021年04月11日

『最高のオバハン 中島ハルコ』

大地真央が主演を務めるオトナの土ドラ『最高のオバハン 中島ハルコ』(東海テレビ・フジテレビ系 毎週(土)後11・40)に出演する田山涼成のコメントが到着した。

原作は林真理子の「最高のオバハン」シリーズ。名古屋出身の毒舌スーパーレディ・中島ハルコ(大地)が、ひょんなことから知り合った庶民のダメンズ女子・菊池いづみ(松本まりか)を振り回しながら、東京と愛知を舞台に、世の中の悩みをぶった切っていく痛快ストーリー。

田山は、名古屋の老舗ういろう店の三代目・三島昭宏を演じている。また、4月17日(土)放送の第2話のゲストとして、田山演じる昭宏の息子・三島隆行役で永嶋柊吾、元SKE48の小林亜実がひつまぶし店「いとう」の娘・伊藤真澄役で登場する。

◆田山さんが演じられる三島昭宏はどんな役ですか?

私が演じるのは名古屋の老舗ういろう屋「紫風堂(しふうどう)」の四代目にして、跡継ぎ問題を抱える三島昭宏。林真理子さんの原作にも、(東村アキコさんの)コミックにも出ている役です。コミックの昭宏には髪の毛、ありますけどね(笑)。原作つながりでお話しすると、林真理子さんが40年ほど前に書かれた「ルンルンを買っておうちに帰ろう」(※1)っていうエッセイが僕にとってはすごい強烈で。僕も田舎生まれだから、あの背伸び具合とか「分かる、分かる」って気持ちになったし、ちょっと上から目線なんだけど全然嫌みにならなくて、すごく面白くて。だから、このドラマのお話をいただいたときに「原作は林真理子さん」と聞いて「やった!」って思いましたね。

※1…林真理子の処女作で1982年発刊。女性の本音を赤裸々に描き、ベストセラーとなった作品。

◆台本を読んだ感想を教えてください。

普段は人に見せない本音がいっぱいの台本で、とても面白かったですね~。特に、大地さん演じるハルコさんがズバズバ言うところ。でも、(松本)まりか君が演じるいづみがちゃんと拾って、心の声でツッコミを入れるから嫌みには聞こえないんです。僕も普段、人間関係で「あ、コレ言っちゃうとヤバイかな」と心で抑えている部分があるんですけど、ハルコさんはとにかくバサバサ斬る! そんなハルコさんを昭宏は信奉しちゃっている感じで、ハルコさんの言うことを何でも「はい、はい」って聞いちゃうから、昭宏は“ドM”のように見えちゃう(笑)。それがまた台本の面白さでもあるんですよね。

◆大地さんとは初共演ですが、どんな印象ですか?

僕が知っているのは月組のトップスターのときからですよ! 大地さんが宝塚歌劇団で現役だったころ、僕も舞台を観ていましたから、どんだけカッコイイんですか! って感じだし、ホントおきれい。あの美貌とスタイルを保ってらっしゃるのも素晴らしいですよね。今回ドラマの中で大地さんが占い師の姿で出てくるところがあるんですけど、それがもう竜宮城の姫様みたいなんです! その占い師のシーンは注目の1つでもありますね。

◆大地さんに名古屋弁の指導もされたそうですね。

方言というのは、自分のアイデンティティーみたいなところがありますので、今回役として名古屋弁を話せるのはすごくうれしいです。しかしながら、僕は東京に出てきて45年以上たっているわけでして、名古屋弁もどんどん変わってきているみたいで。名古屋市長の河村たかしさんが、お話されているのを聞くと、僕のしゃべる名古屋弁に近いかなと思います。年も近いですしね。でも、若い世代の方には「あんな言葉はしゃべら~ん」て言われるかな(笑)。ただ、名古屋弁で変わらないのは第3音が何気に上がること。例えば「ありがとう」は「あり“が”とう」、「さよなら」は「さよ“な”ら」。だから、名古屋弁っぽさで大地さんが迷われていたときに、第3音が上がること、僭越ながらお伝えしたと思いますね。

◆では、愛知ロケで印象に残っている場所はありますか?

なんといっても大須ですね。大須仁王門通商店街にある青柳ういろう(注2)さんの店舗を借りて撮影をしました。今から50年ほど前、20歳の僕が知人と劇団を作ってアングラ演劇をしていたころの大須は、今のにぎやかさとは違って空き家もいっぱいあったのですが、当時から青柳(ういろう)さんと大須ういろうさんはきちんとしたお店がドン! とあったんですよ。本通りからちょっと路地を入ると「七ツ寺共同スタジオ」という倉庫みたいな空間がありましてね。久しぶりの大須が懐かしく、撮影の合い間に探して歩いたら、まだありましたよ、きれいになっていましたけどね。

注2…明治12年の創業、大須観音近くに店を構える老舗ういろう店「青柳総本家」本店。

◆松本まりかさんが、名古屋おやつは「田山さんの差し入れたのが1番」とおっしゃっていました。

まりか君が喜んでくれていたとはうれしいですね。あのみたらし団子は自分が久しぶりに食べたかっただけなんですけどね、あそこ(注3)でいつもおじいさんが焼いているのを覚えていたので。焼かずにみたらし餡を上から乗っける東京のみたらし団子と違って、まず団子を焼いて、タレをつけて、もう1回焼くという、鰻と似ている焼き方です。東京だと鰻は蒸してから焼くけど、愛知はまず焼いて、何度もタレをつけて焼くんですよ。そういう味が口に残っていて懐かしくてね。まさか、あのまりか君がおじさんと同じ好みだったとは!

注3…50年以上つぎ足した秘伝のタレが香ばしい大須名物「新雀(しんすずめ)」団子

◆では、ご自身が好きな名古屋メシは何ですか?

煮込みうどん。なぜかと言うと、妻と結婚して、名古屋の実家に来るわけですけど、彼女は東京育ちだから昆布だしに白味噌しか慣れてなく。「この味はダメかな?」と思ったけれど僕自身が食べたかったので一緒に食べたんですよ、名古屋人は熱々のものを食べるのが好きですからね。そのとき猫舌の妻がものすごく苦労して食べて、最後に「おいしい」と言ってくれました! 今日もお土産で買って帰りますよ、妻から注文があったのでね(笑)。東京でも食べられますけど、名古屋の赤味噌はやっぱり味が違うと思うので。

◆視聴者に向けてメッセージをお願いします。

今週土曜の第2話は、私が演じる老舗ういろう屋の四代目・三島昭宏のお話です。世の中の風潮もあって、経営はうまくいってるような、いかないような。加えて五代目を育てなきゃいけないんですが、そこに問題が噴出し、頼りになるのはハルコさんだけ。一体どんなお願いをしたのか、ハルコさんはどうしてくれるのか、ぜひご覧くださいませ!

<第2話(4月17日(土)放送)あらすじ>
不倫を引きずることなく、新たな人生を歩もうと仕事に集中するいづみ(松本まりか)。
新企画の名古屋メシの取材をするため、名古屋に顔が利くハルコ(大地真央)に相談。2人が向かったのは愛知県三河地方にある絶品ひつまぶし店。しかし経営は火の車で買収話が上がっているという。そんな折、名古屋の老舗ういろう店・三島昭宏(田山涼成)からも跡継ぎ問題で相談が舞い込んでくる。そこでハルコの口から飛び出したとんでもない奇策とは…。ハルコが令和のお家騒動をぶった斬る。

『最高のオバハン 中島ハルコ』
東海テレビ・フジテレビ系全国ネット
毎週(土)後11・40~

出演:大地真央、松本まりか、真魚、合田雅吏、蕨野友也、今野浩喜、高橋ひとみ、田山涼成

公式Twitter:https://twitter.com/tokaitv_dodra
公式Instagram:https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/

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