『特捜9』井ノ原快彦ら特捜班メンバーがクランクアップ「“芝居を超えた芝居”ができた」

ドラマ
2021年06月23日

『特捜9 season4』

『特捜9 season4』(テレビ朝日系 毎週(水)後9・00~9・54)がクランクアップを迎え、主演の井ノ原快彦らキャスト陣からコメントが到着した。

全13話、約4か月に及ぶ今シーズン最後の撮影となったのは、最終話のクライマックスシーン。回想場面を含めると、台本12ページ半にも及ぶ緊迫感あふれる長尺シーンで、キャストたちはそれぞれ緊張感を保ちながら撮影に集中。最後のカットで監督から「OK!」の声がかかった瞬間はスタジオ中が安堵の空気に包まれ、一瞬の静寂の後、大きな拍手が湧き起こった。

今シーズンも“座長”として現場を引っ張ってきた井ノ原は「こんなにも笑顔が絶えない現場は、唯一無二」と、支えてくれたスタッフ、キャストに深く感謝。「『特捜9』は流行などを超えた場所に存在する、時代を見つめ続けるドラマでありたい」とコロナ禍での撮影を振り返り、キャストの多くも目をうるませた。

6月23日(水)放送の第12話では、直樹(井ノ原)が妻・倫子(中越典子)とのデート中、海に浮かんだ資産家男性の遺体を発見する。当初は事故死と思われたものの、次第に男性の妻に対する疑惑が浮上。彼女が出してくれたコーヒーの味に違和感を覚えた直樹は“殺意がこめられた水の真実”にたどり着く。さらに、村瀬(津田寛治)が刺された事件にも新たな動きが。一連の事件の謎に近づく第一歩が描かれ、最終回へとつながる怒涛のストーリーが展開される。

井ノ原快彦(浅輪直樹役)コメント

今シーズンは、笑っていたら撮影が終わっちゃった…そんな感じの毎日でした。もちろん日々大変なこともありましたが、こんなにも笑顔が絶えない現場は、唯一無二。『特捜9』は本当に大切にしていきたい作品だなと強く思いました。キャストの皆さんと「まるでドキュメンタリーみたいだね」と話すようなシーンもあり、それぞれ“芝居を超えた芝居”ができたのは、皆さんが歩んできた道が役柄ときちんと重なったからだと思っています。
『特捜9』は流行などを超えた場所に存在する、時代を見つめ続けるドラマでありたい。その一員でいられるよう、どんなこともやっていきたいとあらためて思っています。

羽田美智子(小宮山志保役)コメント

クランクイン前、イノッチ(井ノ原快彦)とみんなで「何が起きるか分からない時代だからこそ、できることはぜんぶやろう、持てる力は全て出し切ろう」と話し合いましたが、今シーズン、特に村瀬さんが刺された後のシーンでは志保という役を超えて、イノッチが言うような“芝居を超えた芝居”ができたなと自分でも感じています。そんなお芝居をさせていただけたこと、役者として最高に幸せに思っています。
今回強く感じたのは、イノッチの主演らしい『特捜9』になったなということ。イノッチならではの笑顔と優しさで犯人に寄り添っていく…。そんな優しい刑事ドラマは、『特捜9』しかないと思います。同時に、浅輪直樹と彼を支える仲間たちのバランスがとても素晴らしい。皆さん一人一人に、心からの尊敬と感謝をお伝えしたいです。

津田寛治(村瀬健吾役)コメント

俳優生活30年弱になりますが、こんな芝居が撮れる現場はほかにないなと思いました。それはやはり15年間、これだけの人数、これだけの年齢の俳優たちが誰ひとり欠けずにやってきたからこそできた絆であり、ほかのどんなメンバーでも無理だったなと思います。
そういう偶然のような、運命のような集まりだったからこそ、今シーズンも撮ることができたんだなと実感しました。ありがとうございました!

吹越満(青柳靖役)コメント

僕はいつも“段取り”から「こう動いたらどうか」などとワーワー注文をつけるので、先ほど監督に「いつもごめんな」なんて謝ったのですが、考えてみたら、これまであまり感謝を口に出したことがなかったかもしれない…。皆さん、いつもごめん、そして本当にありがとう!
山田裕貴君が僕ら特捜班メンバーに対して「こんな俳優さんたちになりたい」とよく言ってくれますが、果たしてそれは正しいのか、僕自身はおススメできません(笑)。こんな僕ですが、願わくば、これからもずっとこの作品に関わらせてください。

田口浩正(矢沢英明役)コメント

全13話、丸4か月間におよぶ撮影を無事、乗り切ることができ、さすが『特捜9』だなと思っています。第3話で村瀬が刺されたとき、「村瀬さんがぁ~~!!」っていう僕のツイートが話題になりましたが、「矢沢が~!!」ってつぶやいたら、たいして反応がなかったです(笑)。僕の役者人生を代表する作品であることは間違いないので、末永く矢沢という男を見守ってやってほしいです!

山田裕貴(新藤亮役)コメント

夢と希望を胸にこの仕事を頑張ってきましたが、苦しいことも逃げたくなることもたくさんありました。でもこんなすてきなスタッフ、キャストの皆さんに会うことができて、本当にあきらめなくてよかった、逃げなくてよかったと感じました。この現場はいつも助けてくださる先輩ばかりで、皆さんみたいな俳優、皆さんみたいな大人になりたいなと思いながら撮影してきました。

宮近海斗(Travis Japan/ジャニーズJr.)(佐久間朗役)コメント

今シーズンの最後、とてもすてきなシーンに参加させていただき、いつか佐久間にも新展開を作っていただけたらなと思いました。本当にありがとうございました!

中越典子(浅輪倫子役)コメント

今シーズンは「役者ってすてきな仕事だなぁ」と特にジーンときちゃうシーンがあり、大きなご褒美をもらったような気持ちです。『特捜9』はこれからも精進していきたいなと思わせてくれる熱い現場です!

原沙知絵(早瀬川真澄役)コメント

なんていい作品、なんていい現場なのでしょうか! 一生分の幸せをいただいたようなシーンも経験させていただき、『特捜9』の皆さんと出会えたことに幸せを感じています。

中村梅雀(国木田誠二役)コメント

特捜班に入って2年目ですが、ようやく“加わった”という雰囲気ではじまったシーズンでした。昨年よりあっという間に撮影が終わってしまったような気がしていますが、毎日、充実感とともに心地よい疲労感がありました。それはただ、現場で笑いすぎていたからなのですが…(笑)。
日々さまざまなアクシデントがあっても、それを乗り越えてこられたのは15年間培ってきた絆があるからこそ。最高のバランスの配役であることを、つくづく感じました。この素晴らしいチームに参加できたことを誇りに思いますし、できることならこの充実した撮影現場をいろいろな人に見てもらいたいと思うぐらいです。そんな作品の中で僕がどれほどの役割を果たしているのか分からないですが、ようやく少しは認知されてきたかなと思って喜びを感じています。

<第12話(6月23日放送)あらすじ>
妻・倫子(中越典子)の誕生日に休みを取り、夫婦で港の見える公園に出かけた浅輪直樹(井ノ原快彦)。その日1日、倫子と過ごすつもりだったが、なんと到着した矢先、海面に浮かぶ男性の遺体を発見してしまう。
遺体の身元は、投資会社の役員・古賀武久(木下政治)と判明。死後数日が経過しており、一人で釣りをしている最中に誤って転落死したというのが所轄署の見解だった。しかし所持品の財布に現金がなかったことから、直樹は事件の可能性もあると見て、早瀬川真澄(原沙知絵)に遺体の解剖を依頼する。
その後、直樹は古賀の妻・優子(三津谷葉子)に会うため、高級住宅街にある邸宅へ。優子は1週間ほど友人と北海道旅行に出かけていたため夫の行方不明に気づかなかったと話すが、同行した小宮山志保(羽田美智子)は夫の死を知った直後とは思えない彼女の冷静さに違和感を覚える。そして、直樹は優子が出したコーヒーの味に引っ掛かるものを感じる。高級店のオリジナルブレンド品だというが、妙に薄い気がしたのだ。直樹はあえてコーヒーを褒め、優子から豆を分けてもらうことに成功する。
解剖の結果、古賀の死因は溺死と分かる。後頭部に外傷があり、しかも足には縛られたような跡が残っていたことから、真澄によると、足に重りをつけて海に沈められた可能性もあるという。
そんな中、青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)が、古賀が生前、顧客とトラブルを起こしていた事実を突き止める。古賀は会社を通さず、個人で会社経営者・屋敷賢(岡部尚)の資産運用を請け負った揚げ句、5000万円もの大損失を出していたのだ…。
一方、直樹は新藤亮(山田裕貴)と共に優子のアリバイを確認するため、一緒に旅行に出かけた友人・遠山美里(太宰美緒)に会いに行く。高校時代の同級生だという彼女は、旅行中はずっと一緒だったと証言するも、優子は高校時代から見た目ばかり気にする見栄っ張りだったと酷評する。

『特捜9season4』
テレビ朝日系
毎週(水)後9・00~9・54