小日向文世が菅田将暉との会話劇を熱演!「“実は?”の設定が非常に面白い」『ミステリと言う勿れ』

ドラマ
2022年02月07日
小日向文世

2月7日(月)放送の菅田将暉主演ドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)第5話に、元刑事・牛田悟郎役として小日向文世がとしてゲスト出演することが明らかに。それに先駆け、小日向が自身の演じる役柄についてや菅田との共演について語った。

原作は累計発行部数1,400万部突破の超人気コミックで、熱狂的な原作ファンも多い本作。これまで、整(菅田将暉)自身が容疑者となってしまった殺人事件やバスジャック事件、爆弾魔事件など、さまざまな事件が巻き起こる中で、整がその洞察力と膨大な知識で意図せずとも事件を次々と解決へと導いていくというストーリーだ。

2月7日(月)放送の第5話では、第4話の終盤で土手から転げ落ちてしまった整が、大事をとって病院に入院している所からスタートする。この入院先の病室で、たまたま隣のベッドにいたのが、小日向文世演じる牛田悟郎だった。

牛田は元刑事で、病気を患っており、余命あとわずかということで入院中。整に興味を持った牛田はあれこれと話しかけるが、やがてその話題は、牛田が22年前に関わったとある事件へとつながっていく。

左から)菅田将暉、小日向文世

小日向は親しみやすいルックスでコミカルな役を演じることも多いが、今回は実際の年齢よりも少し年上の元刑事役を演じるため、老けメークに白髪で挑んでいる。菅田とは過去にも共演経験はあるものの、今回のように1話丸々ほぼ2人の会話劇という形での出演は初めてといい、本作のオファーを受けて最初に思ったのが、「菅田君とじっくり2人で演じるシーンをぜひ演じてみたかった」とのこと。

余命わずかだが、元刑事ということもあって、目の奥に揺るぎない強さと鋭さのようなものを感じることができる、さすがの演技を随所で披露している。小日向が自身の役柄や菅田との共演などについて語ったコメント全文は、下記に掲載。

また、第5話からは、先日発表された門脇麦演じるライカに加え、他にも驚きのキャストが登場する。どんな役でどんな出演者が登場するのか注目だ。

牛田悟郎役・小日向文世 コメント

小日向文世

◆出演が決まって

第5話のゲストでオファーをいただきました。月9にゲスト出演することは今までなかったのでとても新鮮でしたし、何より映画で少し絡んだことはあるんですけど菅田(将暉)君とじっくり2人で演じるシーンがあったので、ぜひ演じてみたいとまず思いました。

◆演じられる牛田はどのようなキャラクター?

すでに退職した元刑事で、体を壊して入院している時に整と会うのですが、「実は?」という面を持つキャラクターです。この「実は?」をお話ししてしまうと、ネタバレになってしまうので(笑)。この「実は?」の設定が非常に面白いんです。牛田は病院で普通に会話をして、自分が現役当時の話から整にクイズを出すんです。そのクイズを頭脳明晰な整が淡々と当てていきます。その姿を牛田は面白い男だなと見ている。その2人の会話に関しては演じていて面白かったんですけど、最後の最後に…これも言えないか?(笑)。

◆牛田を演じていて思ったことは?

牛田は自分が読んでいたマルクス・アウレーリスの「自省録」を整に渡すんです。その本の一節を牛田が唱えたのを、整が「そうしたんですね…」と振り返るシーンがあるんですけど、僕には意味がわからなかったんです(笑)。僕なりに考えて監督に聞いてみたりもしたんですけど…。そうしたら、たまたまそのシーンの撮影日に原作の田村由美先生がいらっしゃったので伺うことができて、だいたい僕の考えと同じでした。視聴者のみなさんも最初の僕のようにわからないかもしれません。それでも“どういうことなのかな?”と考えさせられて、その一節が心に残ることがこの作品の面白さではないかな?と感じました。録画なさっていたら、何度も見直して考えてくださっても良いですよね。とにかく牛田の件は不思議な終わり方で、深いストーリーだと思いました。

◆全体のストーリーがうまくつながっていきますが?

そうなんですよ。田村(由美)先生はものすごく全体を通しての流れを計算して書いていらっしゃるんだと思いました。なおかつ、漫画も描いていらっしゃるんですから。ですので、先生がいらした時は自分の台本にサインをしていただいたんです。そうしたら、牛田の絵も添えてくだいました。先生のイメージ通りの牛田が演じられたかな? と思いながらも…とにかく先生は、その時に菅田君の整が、もうまさに自分が描かれた絵がそのまま現実としているようだとすごく喜んでいらっしゃいました。牛田はどう思われたかわかりませんけど(笑)。本当に菅田君は、僕も整にピッタリだと思います。

◆小日向さんの牛田も、とても良いキャスティングだと思いますが…。

原作に描かれている牛田って、結構なおじいちゃんなんですよ。でも、話し方はべらんめぇ調で、目つきも鋭く、現役刑事の時は結構きつい取り調べをしていたような、まさに叩き上げのイメージですよね。いや、昔の事件を振り返るシーンでは僕もかなり走らされましたよ(笑)。僕も入院している時とのギャップがあったほうが良いと思って、何回も走ったら足に違和感覚えたので、監督に「あと1回しか走れません!」とお願いしたぐらいです(笑)。

◆菅田さんと演じられていかがでしたか?

菅田君は間違いなく、これからの日本の映像作品を引っ張っていく役者の1人だと思いました。監督が「ちょっとこうしたいんだけど」と言った時に、菅田君が「そうじゃないと思う」とかたくなに自分の意見を通したことがあったんです。監督も自分の演出を変えたくなかったようなんですが、最終的に菅田君の意見になったんです。すごいですよね? 僕なんか監督に指示されたら「はい! わかりました!」と言われた通りにしますよ(笑)。そして、見事に色を変えるのを自分の中で面白がっているところもあるんですけど…。菅田君はちゃんと考えていました。頭脳明晰な方で、整役ははまってますよね。僕は菅田君と同じ年ぐらいの時に何をしていたんだろう? と、思っちゃいます(笑)」

◆最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。

牛田の投げかけるミステリーの謎を解いていく姿を演じる菅田君の見事な芝居を楽しんでください。僕が初めて菅田君と2人きりで演じるシーンは、静まり返った病室で長めに続きますので、みなさんにはじっくりとご覧いただきたいと思っています。あ、そうだ! 牛田の回想で走るシーンは奮闘しましたのでお楽しみに!(笑)。

第5話あらすじ(2/7放送)

爆弾魔事件で頭を打った久能整(菅田将暉)。念のため大隣総合病院で検査入院をすることに。事情を知った池本優人(尾上松也)は、青砥成昭(筒井道隆)に入院費ぐらいこちらで持っても良いのではないかと進言。青砥が許可すると、風呂光聖子(伊藤沙莉)が手続のため病院に向かう。
整が病室に戻ると小荷物が届いていた。身に覚えのない箱を開けると、中にはドライフラワーと手紙が入っている。手紙の文章から整は犬堂我路(永山瑛太)からのものだと気づき、また良からぬものが入っているのではと警戒しながら箱を調べると何かが落ちた。そこへ、整が探していると風呂光が来た。整が拾い上げた指輪に風呂光は動揺し、手続の用紙を渡してすぐに帰ってしまった。
その夜、整が寝ようとすると隣のベッドの老人から声をかけられる。老人は牛田悟郎(小日向文世)と名乗り、定年退職した刑事だと言う。そして、牛田は相棒の刑事、霜鳥信次(相島一之)と担当した事件について話し出した。牛田は事件の解決までは話さず、整に問題として謎を解かせる。嫌々ながらも整は2問目までを見事に正解した。
3問目は22年前に売春する女性が次々に殺害された未解決事件に関するもの。当時、容疑者は羽喰玄斗(はぐい・げんと)と特定されるが逮捕には至らない。そんな時、羽喰に狙われているという女性から保護を求める連絡が警察に入った。牛田は霜島と女性に指定された場所へ向かうのだが…。

番組情報

『ミステリと言う勿れ』
フジテレビ系
毎週月曜日 後9・00~9・54

出演者:菅田将暉、伊藤沙莉、尾上松也、門脇麦、白石麻衣、鈴木浩介、筒井道隆、永山瑛太 他

公式HP:https://www.fujitv.co.jp/mystery/
公式Twitter:https://twitter.com/not_mystery_?s=09
公式Instagram:https://www.instagram.com/not_mystery_not

©フジテレビ

この記事の写真