King Gnuがサプライズ登壇＆主題歌が発表に！「曲の別名は“菅田将暉”です」『ミステリと言う勿れ』

菅田将暉主演の月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』（フジテレビ系）の完成披露イベントが、1月9日（土）に開催。菅田をはじめ、伊藤沙莉、尾上松也、筒井道隆、遠藤憲一が登壇した。

本作は、田村由美による累計発行部数1,300万部突破の超人気コミックを原作に、天然パーマがトレードマークの主人公・久能整（菅田将暉）が淡々と自身の見解を述べるだけで難事件や人の心の闇を解きほぐしていく姿を描く、令和版・新感覚ミステリー。

そんな本作の完成披露試写会が1月9日（日）に開催され、成人式の1日前ということから、和装に身を包んだ菅田、伊藤沙莉、尾上松也、筒井道隆、遠藤憲一が登壇した。

まず、約1年前に行われたという本作の撮影を振り返り、菅田は「難しかったです」と。「キャラクターが、というより扱っている内容がすごくセンシティブ。あと、整君のせりふにはグッとくるものが多いですが、彼自身もまだ未熟であり、彼の言うことが全てが正解ではない、ということを伝えられるようにしながらも、説得力のあるしゃべり方を意識した」と語る。

言葉で物語を転換させていく整役はせりふ量も膨大だったようで、「今までで一番せりふ量が多くて、途中で口内炎ができすぎてしゃべれなくなりました（笑）。でも、ひとりでしゃべっているわけではなくて、みんなとのやりとりがある。演劇をやっている感覚で、そこが面白かったです」と明かした。

続けて、菅田と本作で11年ぶりの共演となる伊藤は「当時15歳と17歳で、月9で共演して以来。せっかく共演させていただけることがあるなら今後は濃く絡める役がいいなと思っていたのですが、それがこうしてまた月9でかなったということが感慨深かったですし、シンプルにすごくうれしかった」と感慨深い表情を浮かべる。

なお、伊藤は刑事役を務めるが、ずっと演じてみたかった職種だそう。「本当は銃を構えられるシーンがあったんですが、段取りの時に『いらないね』となくなってしまって（笑）。それだけが心残りなので、今後こそ銃を手に取りたい」と熱望していた。

そして、歌舞伎座での公演と並行して撮影に参加していたという尾上。「アドレナリン出っ放しのまま撮影に臨んでいたので、想定以上にオーバーな演技をしてしまっても、出演者の皆さんや監督が寛容にそれを受け入れてくださった」と。「目がバッキバキだった」と菅田からツッコまれると、「ひと踊りしてから来てるからね！　どうしてもコミカルになっちゃう（笑）」と笑顔を浮かべる。

「現場で沙莉ちゃんにずっと笑われていた」という遠藤は、「ピーンとしている場面の大半は裏では笑い転げてます。みんなゲラだから（笑）」と裏話を披露。撮影中に思わず笑ってしまい、NGになったこともあるというが、一同は「沙莉ちゃんの笑いで現場が明るくなる」と伊藤に感謝していた。

続けて、昨年の振り返りと今年の抱負を聞かれ、「昨年はこの作品もですが、コロナ渦でいろいろなことが本来のタイミングでできなくなってしまって。でも、そんな中でもお仕事をさせていただけたことに感謝しながら、今年はまた一から考え直せる1年にできたら」と菅田。

伊藤も「今までは周りの皆さんに『ついていきます！』という感じだったんですが、昨年から要所要所で自分が引っ張っていかなきゃいけないところが出てきて、戸惑いや葛藤もあって。でも、今年はそういったことも全うしていきたいです。あと、現場での“笑いNGゼロ”を目指します（笑）」と意気込みを。

さらに、本作の主題歌をKing Gnuが務めることが発表され、本人たちがサプライズ登場。「カメレオン」と名付けられた主題歌について、常田大希（Vo./Gt.）は「僕らはなまけ者なので、ひとつの面から事件や物事を見ようとしてしまいますが、他の面から見た時にまた新しい面が見えてくる。そういうイメージで作りました」と語る。

いっぽう、プライベートで菅田と交流があるという井口理（Vo./Key.）は「菅田君は共通の友達との間で“思い出職人”と呼ばれてるくらい、いろいろなことを企画して思い出をくれるんです。旅行や初詣に行ったり、家で飲んだりしたことが僕の中ですごく心の中に残ってて。この曲には、そんな感謝の思いも込めて歌わせていただいてます」と。「この曲は“Song for 将暉”です。『カメレオン』の別名は『菅田将暉』です」と語り、菅田との友情を感じさせた。

最後は、菅田が「このドラマは原作の田村先生が、普段疑問に思っていることを漫画にしたものが原作です。その問題提起が僕らに刺さるものだからはやっているのかなと思います。でも、それを面白いと思うことだけで終わらせたらいけない、と感じながら演じました。King Gnuさんのすてきな主題歌を聞きながら、自分なりに現実とドラマを照らし合わせてもらえたら」と視聴者へのメッセージを寄せ、イベントは締めくくられた。