竹内涼真、宿敵・香川照之との共演に刺激「すごくいいセッションができています」『六本木クラス』

ドラマ
2022年06月30日
香川照之コメント

しっかりとした原作、しっかりとした韓国ドラマ版がある中で、かの悪名高きチャンガ(『六本木クラス』では長屋ホールディングス)の長屋茂を演じさせていただきます。本家を超えることができるように、我々も一丸となっていろいろ努力してやっておりますので、どうか7月7日(木)からの全13話を楽しみにしていただければと思っております。

◆竹内涼真さんと共演していかがですか?

本読み、顔合わせの段階から竹内さんの宮部新に対する役作りにブレがなくて、すごく準備をされてきたんだなと感じていました。現場でも、感情は動くんだけども、すごく1本芯の通った姿勢なので、竹内さんを軸に僕がその周りを回っていると感じていますし、相対しているといろんな時間の流れを感じられます。また、竹内さんを見ていると、いろいろな方からアイデアが出やすい現場だと思います。また、ご覧のとおり、僕と竹内さんは非常に身長が違いますので、ツーショットは大変なんです。でも、僕は思ったほど身長の違いを感じないんですよね。もちろん竹内さんはものすごく身長が高いんだけれども、『六本木クラス』の力なんでしょうか、不思議と身長の違いを感じることなく撮影をしております。

◆キャスト解禁直後から香川さんの敵役に期待する声もとても多いのですが、演じてみて改めて長屋茂という役はいかがですか?

悪役といわれていますが、いざ演じてみると本人の言っている内容はさほど悪いことではないんです。意外と正義のことを言っているんですよね。長屋にとっては、自分の言っていることは正義ですから。なので、単純に正義と悪の戦いを描くというよりも、世代交代の話だと思っています。長屋茂が宮部新のことを「自分と似ている」と思わなければ相手にもしなかったはずですし、たぶん自分に似ているところがあるから気になって、パンチを打ち出す。そしてパンチをもらってしまう。もちろん宮部新にも復讐心はあるんですけど、長屋茂が宮部新への同志感やライバル心に引きずられて同じリングに上がり、自分から世代交代に踏み込んでいってしまったドラマのような気がしています。だから、単純な悪ではなく、世代交代の対象として、長屋茂をちょっと既視感のない悪のような形で演じてみようと思っています。

◆スタッフの情報によりますと、ほとんどのスタッフの名前を憶えていて、現場ではお名前で呼ばれるそうですがどの現場でもそうですか? 覚えるコツとかありますか?

自分自身が若い頃に名前で呼んでもらえなかったことがすごく多かったので、僕はちゃんと覚えようというところから意識し始めました。ただこの2年は、スタッフの方は1日中マスクをしなければならないですよね。僕はこの年でテレビ朝日の連続ドラマは初めてなもんですから、初めてお会いする方が多いんですよ。最初からマスクなので、今回は本当に顔が覚えられないんです…。「マスクを取っていただけませんか?」とも言えないし、すごくじくじたる思いです。いつも顔合わせの時には、スタッフ表のお名前の横に似顔絵を描いて覚えていたんですけど、今回は顔がわからないのが残念だなぁと思っています。

◆初回放送日が7月7日の七夕の日ということで、願い事があれば教えてください。

さきほど、事前の打ち合わせで、“4人の願い事がかぶったらどうしよう”と心配するスタッフさんに竹内さんが「僕たちはもう大人なので、かぶらないと思いますよ」とおっしゃっていたんですが、僕はあえて「4人の願いがかぶらないように」という願い事をさせていただきます(笑)。

◆「信念」がテーマでもあるドラマですが、ご自身の信念を教えてください。

こういう記者会見の時って、記者の方から抽象的な質問が出ることが多いんですよね。そういう時にも“絶対に全力で答える!”という信念をもっております(笑)。とはいえ、勢いだけで、実は答えてないんですけどね(笑)。

チョ・グァンジン(原作) コメント

◆出演者の皆様と本日初対面となりますが、いかがですか?

とても不思議な感じがしますし、またとてもうれしくて、光栄です。

◆麻宮葵役に平手友梨奈さんを推薦したのは、チョ・グァンジンさんだとお聞きしたのですが、本当ですか?

そうなんです。オンラインで会議をしている時期に、ちょうど平手さんが主演していらっしゃる映画「響-HIBIKI-」を見ておりまして、面白いなと思っていました。平手さんが演じていた鮎喰響と、『梨泰院クラス』のチョ・イソ(キム・ダミ)の役を考えると感じが似ているなと思いましたし、イメージや演技面でも、平手さんにやっていただくと合うんじゃないかと思い推薦しました。

◆平手さんと直接お会いされて、いかがですか?

実際に初めてお会いできてうれしかったですし、驚きました。平手さんをはじめ、4人のキャストの皆さんが、画面を通して見るよりも実物でお会いした方がさらにすてきだなと思いました。

◆(竹内さんより質問)原作も書かれて、脚本も担当されて、まさにこの作品を自分で作り上げられましたが、この作品のどこが一番好きですか?

『梨泰院クラス』ではセロイとイソ、『六本木クラス』では新と葵ですが、このふたりが出会うシーンですね。ふたりが出会うことによって、これから何かがかなっていくんだというスタート地点になりますので、一番好きなシーンです。また、韓国版と日本版とでは少し違うのかもしれませんが、ふたりが出会って、葵が新に対して言う「夢をかなえてあげる」というせりふも好きです。

◆撮影中の出演者の皆さまに応援メッセージをお願いします。

韓国でもドラマ化された時にはすでに原作はあったので、ドラマを制作中も常に原作とドラマが比較されることになり、キャストやスタッフの皆さんは心配もあり、期待もありといった気持ちで作ってらっしゃいました。原作者である私自身も、やはりいろいろと悩みましたが、私の考えは、漫画とドラマでは、同じ“信念”というテーマはあるものの、「ドラマはドラマなりのまったく違う価値がある」ということでした。今回は韓国に『梨泰院クラス』があり、日本に『六本木クラス』があって、どちらも“信念”というテーマ自体は同じだと思いますが、やはり日本で作られる以上、もう1つの新しい作品だと思っています。とても期待していますし、応援しています。ありがとうございます!

番組情報

『六本木クラス』
テレビ朝日系
2022年7月7日(木)スタート
毎週木曜 午後9時~9時54分
※初回は10分拡大スペシャル 午後9時~10時4分

©テレビ朝日

この記事の写真

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4