川口春奈が10月期木曜劇場『silent』でフジ連ドラ初主演 Snow Man目黒蓮と本格ラブストーリー【コメントあり】

ドラマ
2022年08月23日
『silent』
『silent』左から)目黒蓮(Snow Man)、川口春奈 ©フジテレビ

女優の川口春奈が、10月期の木曜劇場『silent』(フジテレビ系 毎週木曜 午後10時~10時54分)で主演を務めることが分かった。川口は本作がフジテレビ系連続ドラマ初主演となる。また、共演には目黒蓮(Snow Man)が決定した。

完全オリジナルとなる本作は、主人公の青羽紬(川口春奈)が、本気で愛するも別れることになってしまった高校時代の恋人・佐倉想(目黒蓮)と8年の時を経て偶然の再会を果たし、そこに待ち受けていた現実と向き合いながらも、寄り添い、乗り越えていこうとする姿を丁寧に描いていくラブストーリー。

川口と目黒は『教場Ⅱ』(2021年1月/フジテレビ系)以来の共演となるが、今回が本格的“初共演”。目黒はフジテレビ系連続ドラマ初出演で、ラブストーリーにおける主人公の相手役に初挑戦する。

主人公の青羽紬(川口)は8年前に、一生をかけて愛したいと思えた恋人との別れを経験し、新たな人生を歩もうと前を向いて生きている一人の女性。そんな紬と大切な人との出会いは高校2年の秋、たまたま朝礼で耳にしたある男子生徒の声に引かれたことがきっかけだった。

壇上で作文を読む佐倉想(目黒)に心を奪われた紬は、次第に彼が気になる存在になっていることに気づく。3年生で同じクラスとなり、共通の友人を通してだんだんと距離が縮まっていった二人は付き合うことに。音楽好きというお互いの趣味で通じ合い、仲を深めていった二人だったが、卒業後のある日、これからも一緒にいたいと思う紬に対し、想は突然理由も言わずに別れを告げて姿を消してしまう。

それから8年の月日が流れ、新たな人生を歩み始めていた紬だったが、ある日偶然、雑踏の中に想の姿を見かけたことをきっかけに、再び彼の存在を意識するようになっていく。もう一度、想に会ってちゃんと話をしたいと彼の姿を探し始めた紬だったが、実は彼が徐々に耳が聞こえにくくなる「若年発症型両側性感音難聴」を患い、聴力をほとんど失っていたという思いがけない現実を知ることになる。

大切な人との別れを乗り越え、今を生きようとしている紬と、障がいがあることで自分と向き合えず別れを選んでしまった想。音のない世界でもう一度“出会い直す”ことになった二人と、それを取り巻く人々が織り成す、切なくも温かい物語が紡がれていく。

デビュー15周年の節目を迎え、本作でフジテレビ系連続ドラマの初主演を務める川口は、2007年にモデルデビュー。2009年には『東京DOGS』(2009年10月期/フジテレビ系)で女優として活動を開始すると、翌2010年にはドラマ『初恋クロニクル』(BSフジ)でドラマ初主演。さらに『桜蘭高校ホスト部』(2011年7月期/TBS系)で連続ドラマ初主演を飾った。さらに、ドラマだけでなく「好きっていいなよ。」(2014年)、「にがくてあまい」(2016年)、「一週間フレンズ。」(2017年)など数多くの映画に出演し、透明感のある演技で見る者を魅了している。

また、最近では大河ドラマ『麒麟がくる』(2020年/NHK総合)で時代劇初挑戦ながらも、芯の強い女性を見事に演じ切ったほか、今年映画化もされた『極主夫道』(2020年10月期/日本テレビ系)や『着飾る恋には理由があって』(2021年4月期/TBS系)、連続テレビ小説『ちむどんどん』(2022年/NHK総合)など幅広い役柄で存在感を放っている。

ほかにも『第72回NHK紅白歌合戦』(2021年)の司会や、スポーツキャスターも務めた経験を持つなど、その活躍は多方面にわたる。川口が木曜劇場に出演するのは『Chef~三ツ星の給食~』(2016年10月期/フジテレビ系)以来、6年ぶりとなる。

想を演じる目黒は、ジャニーズ9人組グループ・Snow Manのメンバーとして2020年に「D.D./Imitation Rain」でCDデビューし、第35回日本ゴールドディスク大賞では「ベスト5ニュー・アーティスト」をはじめ計7冠を受賞。さらに翌年の同賞では「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を初受賞した。

また、音楽活動だけでなく、最近では『教場Ⅱ』(2021年/フジテレビ系)で髪を短く切り、鋭い観察眼を持った生徒役という難しい役どころを演じ切ったほか、『消えた初恋』(2021年10月期/テレビ朝日系)ではピュアな男子高校生役を演じるなど、その演技力の高さで活躍が期待される若手俳優の一人でもある。

さらに、映画「おそ松さん」(2022年)ではコメディーにも挑戦したほか、レギュラー出演しているバラエティー番組でも新たな一面をのぞかせるなどさまざまな表情を見せ、幅広い人気を得ている。

本作では、手話での演技にも挑戦。この役が決まってすぐのころから手話指導を受け、忙しい仕事の合間を縫って寸暇を惜しんで手話レッスンに取り組んだ。

脚本は、昨年の「フジテレビヤングシナリオ大賞」で大賞を受賞した生方美久。この年の審査員を務めていた村瀬健プロデューサーが生方の才能にほれ込み、コンクール出品作以外の脚本を一度も書いたことのない全くの新人ながら、完全オリジナル作品での脚本家デビューという異例の抜擢となった。

演出は、映画「チア男子‼︎」(2019年)をはじめ、ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(202010月期/テレビ東京系)や、『うきわ-友達以上、不倫未満-』(2021年8月/テレビ東京系)、『脚本芸人』(フジテレビ系)などを手掛け、ゴールデン・プライムタイムの連続ドラマの演出は初となる風間太樹が担当する。

情報解禁と同時に公開されたキービジュアルでは、二人で寄り添い合いながら紬が想から手話を教わっている姿が写し出され、突然の別れから8年の時を経て偶然の再会を果たした二人が、もう一度心を通わせ合うという明るい未来を予感させる。紬が想から教わっているのは、「永遠」「ずっと続く」という意味を表す手話。これから先、二人を待ち受けている厳しい現実と向き合い、二人で寄り添いながらも乗り越えようとしている二人の思いを表している。

川口春奈 コメント

◆出演が決まったときの感想を教えてください

出演の話を頂いて、自分にとって挑戦する作品になるという気持ちになりました。このストーリーを読んだとき、いろいろ考えさせられたり、すごく切なくなったりしながら、お話を読んでいくにつれて、どんどんその世界観に引き込まれました。紬や想、それぞれが抱える問題に葛藤している姿がとても現実的で、私の心に刺さりました。このような作品に目黒さんとご一緒できるのが楽しみでもありますし、いろんなキャストの皆さんとこのチームで作り上げられるということにわくわくしているので、一緒にお芝居をしながら生まれてくるものが楽しみです。

◆紬という役どころについて

紬はきっと、人生の片隅にずっと想がいるような、とにかくけなげで一途に誰かを思い続けている女性だと思います。そんな存在の彼の耳が聞こえなくなってしまったという部分にどう向き合って、そして彼女がどのように成長していくんだろうというのは、撮影を通して私自身も楽しみです。また、明るくて芯がありながらもチャーミングな部分があったり、私が感じる紬のいとおしい部分も演じていけたらと思っています。

◆視聴者へのメッセージ

この作品はとても考えさせられるようなシリアスな部分も多いと思います。そんな中で紬という一人の女性が生きていく上で、いろんな人と出会っていろんな日常を送っていく姿や、紬が想に対してどう向き合って、二人がどうなっていくのか、私自身も楽しみにしています。切なくも温かい、そんなドラマにできたらと思っています。ぜひご期待ください。

目黒蓮(Snow Man)コメント

◆出演が決まったときの感想を教えてください。

出演の話を頂いて、初めて脚本を読んだとき、一話を読みながらボロボロに泣いてしまいました。そこに書いてある言葉の数々から、いろいろと想像することができて、心をわしづかみにされた感覚になりました。そして、この作品で川口さんとご一緒させていただけるということで、お芝居で学べることなどたくさん吸収できたらいいなと思います。

◆想を演じる上で心掛けたいこと、意気込みをお願いします。

想はすごく優しい人なんだと思いました。優しいからこそ、耳が聞こえなくなってしまって、本当にいろんなことを考えただろうし、紬をはじめ周りの人たちにも彼なりの優しさを見せているんじゃないかなって感じました。そんな想が、周りの人たちからの支えを通じてどう変わっていくのか、演じる僕自身も本当に楽しみです。手話に関してはちょうど一年前ぐらいに興味を持つ出来事があって、その時に自分なりに調べたことがあったんです。そういうこともあり、今回の役もそうですが、こうして手話を習っていくというのがすごくありがたいですし、分からないことも徹底的に先生に聞いたりしながら毎日たくさん勉強させてもらっています。

◆視聴者へのメッセージ

改めて生きていく上で気づかされたこともたくさんありましたし、最初に脚本を読んだ時に感じたこの感動を、見てくださる皆さんにも届けられたらいいなと思っています。そしてこの作品を見てくださった方が、例えば海外の言葉を覚えてコミュニケーションを取ったりするのと同じように、手話を実際に覚えて通じ合っていく、そういうあたたかい世界になったらうれしいです。精いっぱいで全力で演じさせてもらいます。

プロデュース 村瀬健(フジテレビ ドラマ・映画制作部)コメント

この数年、“ラブコメ”的な連ドラは数あれど、本気で泣ける、いわゆる“本格ラブストーリー“が少なくなってしまったな、と感じていました。主人公のヒロインが本気で好きな相手を本気で思う気持ちに共感し、ヒロインのことを応援しながら同時に自分もその相手に恋しているような気持ちになり、ヒロインと一緒に心を締めつけられるような思いで毎週ドラマを見る。そんな連ドラを作りたいと思い、この『silent』を企画しました。
連ドラのラブストーリーにおいて重要なのは、誰と誰の恋が見られるか、だと思います。飾らない言葉と等身大の自分をありのままに伝える姿勢で今もっとも女性の共感と支持を得ており、かつ、近年の出演作において圧倒的な“華”を感じさせている川口春奈さん。彼女が主人公(=ヒロイン)のラブストーリーを作りたい、と思いました。そして、その相手役に誰が来たら見たいと思うかな、と考えたとき、今もっとも波に乗っているSnow Manのメンバーであり、同時に、役者として明らかに“大器感”を感じさせ始めている目黒蓮さんの顔が浮かびました。僕自身が一番見てみたいと思ったこのお二人にオファーしたところ、快諾をいただけましたので、二人をイメージして“当て書き”でキャラクターを生み出し、オリジナルストーリーを作り込んできました。
一緒に作った“相棒”は、生方美久というド新人の脚本家です。「フジテレビヤングシナリオ大賞」の審査員として彼女の応募作を一次審査の段階で読んだその時から“一緒に連ドラを作りたい”と感じていました。“とんでもない才能が現れた”と思い、すぐに“来年に向けてオリジナル企画を考えましょう”と声を掛けました。それからまだ一年もたっていないのですが、今、彼女は僕の期待をはるかに超えるクオリティーの脚本を書いてくれています。川口春奈さんや目黒蓮さんと同世代であり、まだドラマや映画の脚本をたったの一回も書いたことのない彼女だからこそ書けるみずみずしくて新鮮で、手あかにまみれていないリアルなせりふは、間違いなく視聴者の皆さんの心に響くことと思います。新しい才能の誕生に立ち会っていただきたいと心底思っています。
また“愛した人が難聴者になる”という難しいテーマに向き合うに当たり、生方さんは自ら手話教室に通い、自身も手話を学び、聾者や難聴者の方々のお話やご意見を聞きながら脚本を書いています。監修としてこのドラマに参加してくださっている聾者、難聴者、コーダ(聞こえない、聞こえにくい親を持つ、聞こえる子供)の方々のご意見を、監督、スタッフ、出演者、皆でお聞きしながら作品づくりを進めています。そうした思いを全て含めて、人が人を好きになる気持ち、本気で人を好きになることで感じる、あの“胸が締めつけられる思い”を届けたいと思っています。せつなくて、心の奥が痛んで、でも温かくて、優しい気持ちになれる。そんなラブストーリーにご期待ください。

番組情報

木曜劇場『silent』
フジテレビ系
2022年10月スタート
毎週木曜 午後10時~10時54分

出演:川口春奈、目黒蓮(Snow Man)ほか

脚本:生方美久(第33回フジテレビヤングシナリオ大賞『踊り場にて』)
音楽:得田真裕(『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』、『グッド・ドクター』、『監察医 朝顔』シリーズ、『アンナチュラル』、『MIU404』ほか)
プロデュース:村瀬健(『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『信長協奏曲』、映画「キャラクター」、映画「約束のネバーランド」他)
演出:風間太樹(『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』『うきわ-友達以上、不倫未満-』『脚本芸人』、映画「チア男子‼︎」「チェリまほTHE MOVIE~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」ほか)
制作・著作:フジテレビ

公式HP:https://www.fujitv.co.jp/silent/
公式Twitter:@silent_fujitv
公式Instagram:https://www.instagram.com/silent_fujitv/

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