長澤まさみ主演『エルピス』がカンヌで世界初上映決定「どの国の方にも共感していただけるものになるはず」

ドラマ
2022年09月14日
『エルピスー希望、あるいは災いー』
『エルピスー希望、あるいは災いー』©カンテレ

10月24日(月)からスタートする長澤まさみ主演の月10ドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』(関西テレビ/フジテレビ系 毎週月曜 午後10時)が、10月17日(土)からフランス・カンヌで開催される国際映像コンテンツ見本市「MIPCOM」で、Asian World Premiere TV Screeningとして世界初上映されることが決定した。

カンヌ国際映画祭と同じ、Palais de Festivals et des Congrèsのメインホール、Grand Auditoriumで行われる本上映会。60年近い歴史を持つMIPマーケットにおいて、日本ドラマの世界初公開がメインホールで行われるのは今回が初となる。

MIPマーケットとは、RXフランスが主催・運営する世界最大級の国際映像コンテンツの見本市・イベントのことで、フランス・カンヌでは毎年4月の「MIPTV」と10月の「MIPCOM」で年2回開催。

コロナ禍前の2019年に開催された「MIPCOM」には、世界110か国と地域から約4,500社、約13,800人以上が参加しており、世界各国の映像コンテンツ制作会社と、またコンテンツを購入する放送・配信事業主(バイヤー)、さらには共同制作関係者や投資家など映像コンテンツ関係者が集結する一大イベントとなっている。

2010年からは公式上映イベントとして「World Premiere」を開催。これまで、『マッドメン』(アメリカ)、『タイタニック』(イギリス)、『X-ファイル』(アメリカ)、『ROOTS/ルーツ』(アメリカ)などの欧米ドラマが公式上映作品としてWorld Premiereを行ってきた。

ほぼコロナ禍前並みの参加者が見込まれる今年は、『エルピス-希望、あるいは災い-』がAsian World Premiere TV Screeningとして現地で上映されることが決定。なお、カンテレ制作のドラマがAsian World Premiere TV Screeningに選出されたのは、2017年の『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』に続いて2回目だ。

『エルピスー希望、あるいは災いー』
『エルピスー希望、あるいは災いー』長澤まさみ、三浦透子 ©カンテレ

『エルピス-希望、あるいは災い-』は、実在の複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント。長澤演じるスキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那と彼女に共鳴した仲間たちが、犯人とされた男の死刑が確定した女性連続殺人事件の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描く。

恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗役に眞栄田郷敦、恵那と拓朗の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一役に鈴木亮平がそれぞれ決定している。

脚本は、民放連続ドラマの初執筆となる渡辺あや。そして演出は、数多くのヒット作を世に送り出してきた大根仁が務める。実在する事件に着想を得た“冤罪”という重厚な題材を扱いながらも、リアリティに富んだコミカルな会話劇やスリリングな展開と演出で、観る者の感情を大きく揺さぶる。

今回の発表に際して、主演の長澤は「どんなふうに、この作品に興味を持ってくださるか楽しみです。そして、どの国の方にも共感していただけるものになるはずなので、見た方の感想が早く聞きたいです」と期待を寄せている。コメント全文は、下記に掲載。

主演・長澤まさみ コメント

◆日本に先駆けて世界で初上映されるご感想をお聞かせください。

どんなふうに、この作品に興味を持ってくださるか楽しみです。そして、どの国の方にも共感していただけるものになるはずなので、見た方の感想が早く聞きたいです。撮影はまだまだ続いておりますが、長く愛される作品になるといいなと思いつつ、目の前のことにきちんと向き合っていきたいです。

◆世界の人々に作品をどのように受け取ってほしいですか?

この作品のテーマに共感してくださる方が多くいらっしゃると思うんです。コロナ禍で私たちがたくさんのことを経験してきた今だからこそ、響くものがあるようにも思います。物語の目線、人々の多面性、真っすぐな想いなど、見る方それぞれの受け取り方でドラマを楽しんでもらえたらうれしいです。

MIPマーケット 主催社・RXフランス社 ルーシー・スミス/マーケットディレクター コメント

海外ドラマへの世界の関心はこれまでになく高くなり、またそのクオリティーも日々洗練されてきている昨今、中でも今回上映予定のこの『エルピス-希望、あるいは災い-』は飛び抜けた作品と言えるでしょう。恒例イベントとなったアジアン・ワールド・プレミアが、今年また素晴らしい作品を持ってMIPCOMに戻ってくることを、私ども主催としても大変楽しみにしています。アジアン・ワールド・プレミアは、今回もMIPCOM2022の目玉スクリーニングの1つです。今世界中で重視されている社会的弱者の平等を謳う物語と問題提起は、多くのMIPCOM参加者の心に残る作品となるでしょう。

番組情報

『エルピス-希望、あるいは災い-』
関西テレビ/フジテレビ系
2022年10月24日(月)スタート
毎週月曜 午後10時~

公式HP:https://www.ktv.jp/elpis
Twitter公式アカウント:@elpis_ktv

©カンテレ