シソンヌ・じろうが怨霊に問診する“心霊内科医”役でドラマ初主演『心霊内科医 稲生知性』4夜連続放送 共演に中村鶴松ら

ドラマ
2023年02月21日
シソンヌ・じろう
シソンヌ・じろう

シソンヌのじろうが、3月27日(月)より4夜連続で放送される『心霊内科医 稲生知性』(フジテレビ系)で主演を務めることが決定した。じろうは本作がドラマ初主演となる。

都内にある古いビルの中に、「稲生心療内科」という古びた看板が掲げられた診療所がある。診療所の主の名は稲生知性。医師免許を持った立派な心療内科医だが、稲生の元には、原因不明な体の不調に悩む患者が訪れる。患者を連れてくるのは、稲生の医学部時代の同期で精神科医の中岡俊子。中岡は、自らが経営する心療内科クリニックに訪れる患者の中で、自分の手には負えない患者を稲生の元へ案内するのだ。

稲生は人とは違う能力を持っている。それは「患者に取り憑いた怨霊が見え、会話ができる」というもの。稲生が患者を診察するとすぐそこに怨霊の姿が現れる。体の不調は怨霊がその患者に取り憑き、霊障を起こしていたことが原因だった。“心霊内科医”である稲生の診察方法は、人間と怨霊、両方に対する、徹底的な問診である。なぜ取り憑いたのか。または、なぜ取り憑かれたのか。原因は人間、または怨霊どちらかにある。怨霊が取り憑くには、必ず理由がある。

しかし、問題なのは、人間も怨霊も、本当のことを言っているとは限らないことだ。怨霊はこの患者に殺されたと訴える。しかし患者に聞くと殺してなどいないと無実を訴える。うそをついているのは人間か。それとも怨霊か。まるで刑事か探偵か弁護士のように患者と怨霊、双方の言い分を聞いて、どちらが嘘を吐いているのか暴き、真相を突き止めていく。稲生と患者、そして怨霊の心理戦が始まる。

クールだがどこか抜けている、そして怨霊が見える“心霊内科医”稲生を演じるのは、コント師として高い評価を得ており、ドラマ・映画でも数多くの作品に出演してきたシソンヌのじろう。じろうは、本作でドラマ初主演を果たす。稲生の助手には18世中村勘三郎から「3人目のせがれ」と言われた注目の歌舞伎俳優・中村鶴松。10歳で一般家庭から勘三郎の部屋子として中村屋に入門し、中村勘九郎や中村七之助と共に修行を積み頭角を現している若手歌舞伎俳優・鶴松の演技にも注目だ。

さらに、『真犯人フラグ』(2021年10月期/日本テレビ系)で猫おばさんを怪演した女優・平田敦子や昨年10月にワールドツアーを終えたNODA・MAP第25回公演「『Q』:A Night At The Kabuki」でも妖艶な存在感を見せ、数多くの舞台・映画・ドラマで活躍する伊勢佳世も出演。そして、主題歌はサカナクションの「フレンドリー」に決定。幻想的な雰囲気を携えた楽曲が作品を彩る。

発表にあたり、じろうは「ハナコの岡部(大)が『しろめし修行僧』(※2022年4月期/テレビ東京系)の主演をしていなければ、僕もおとなしくしていたかもしれません。岡部のおかげです」と語った。個性的な俳優陣や音楽がどんなクセのある心霊ミステリードラマを展開していくのか、期待が高まる。

第1夜あらすじ

いつものように、精神科医の中岡俊子が、「稲生心療内科」に患者を連れてきた。高校生・清水潤一と、その母親・和子。数か月前から、潤一の体には異変が起こっていた。毎夜、悪夢にうなされ、3日に一度、激しいけいれんに見舞われて、体が異様に重く感じる。そして、左腕の内側には文字のような傷が浮き上がった。その傷は「死」と読めた。精神的な病と考えた和子は、中岡の経営する心療内科クリニックに息子を連れて行ったが、一通り診察を終えた中岡は、精神の問題ではなく、霊障、つまり“心霊内科医”稲生知性の患者であると判断し、稲生の元に連れてきたのだ。
中岡の心療内科クリニックには、一定数、霊障としか考えられない患者が訪れる。稲生と医学部時代からの友人である中岡は、そういった患者をいつも稲生の元に連れてくるのだ。「こういう患者は、知性に任せるわ。ここは心療内科って看板だしているけど、本当は心霊内科だから」。そう毒づき、中岡はいつも稲生の診察に立ち会うのだった。中岡と助手の髙橋守、受付の小池志摩子が見守る中、診察が始まった。稲生は潤一を見つめ言った。「診察を始めます」。稲生は眼を閉じ、潤一に向かって精神を集中させる。そして眼を開けると、異様な光景が見えた。潤一の腰のあたりに、若い女がしがみついていたのだ。女は額から血を流し、薄汚れ、眼だけが爛々と輝いていた。それは、潤一に取り憑いた怨霊だった。潤一の体調不良は、この怨霊のせいだった。
怨霊の姿は、稲生にしか見えていない。潤一本人はもちろんのこと、母親の和子、同席している中岡たちにも、見えているのは、潤一の姿だけ。稲生は、怨霊に問う。「おまえは誰で、なぜ、この青年に取り憑いているのか?」潤一と和子は、稲生が誰に話しかけているのか分からず困惑する。受付の小池が淡々と稲生の治療方法を説明する。稲生には怨霊が見える…怨霊と人間の両方に話を聞いて、なぜ取り憑いたか、その理由を見つけ出すことこそが、治療方法だ。もし人間が嘘をついていたら心からの謝罪をさせる。怨霊が嘘を吐いていたら、その正体、目的を明らかにする。そうすると大抵の場合、怨霊ははらえる。それが稲生の“治療”である。稲生に語り掛けられた怨霊は、悲しげに答えた。「私は潤一君の高校の同級生だった佐山玲子です。潤一君のことが好きで、一度、告白して、その後ひどい目にあった。私がストーカーであると言いふらされ、クラスの笑いものにされた。しかも、潤一君の前で、服を脱ぎ、裸になったと、ありもしない噂まで広まり、私は、学校の屋上から飛び降りて…自殺した」。
稲生は潤一に怨霊の名前を教えずに特徴だけを伝えた。すると潤一は、数か月前に自殺した同級生・佐山玲子に違いないと答えた。自殺の原因を知っているかと、稲生が尋ねると、潤一は、自分に対するストーカーだという噂が広まったためだと答えた。しかしその噂を広めたのは自分ではないと、否定した。確かに一度玲子には告白されたが、自分は、そのあと何もしていない。ひどい噂を広めたりなんかしていない、と。聞き終えると、稲生は潤一に告げた。君には、玲子の怨霊が取り憑いている。潤一は恐ろしさに震えながらも訴えた。どうして!僕は何もしていないのに!
果たして、嘘を吐いているのは、人間か、怨霊か?

番組情報

『心霊内科医 稲生知性』
フジテレビ系
第1夜:2023年3月27日(月)深夜1時25分~1時55分
第2夜:2023年3月28日(火)深夜1時25分~1時55分
第3夜:2023年3月29日(水)深夜0時55分~1時25分
第4夜:2023年3月30日(木)深夜1時55分~2時25分

出演:じろう(シソンヌ)、伊勢佳世、中村鶴松、平田敦子 ほか
主題歌:『フレンドリー』サカナクション(ビクターエンタテインメント)
LIVE Blu-ray/DVD 『SAKANAQUARIUMアダプトONLINE』収録曲(2023年2月22日(水) release)
企画・演出:松木創(共同テレビ)
脚本:池田テツヒロ、松木創(共同テレビ)
プロデュース:安永英樹(フジテレビ)
プロデューサー:斎藤理恵子(共同テレビ)

公式HP:https://www.fujitv.co.jp/inaochisei/

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