佐山(山崎育三郎)が児童精神科医を目指した理由と父への思い『リエゾン』最終話で描く新たな一歩

ドラマ
2023年03月10日
『リエゾン-こどものこころ診療所-』左から)栗山千明、山崎育三郎、松本穂香©テレビ朝日

山崎育三郎が主演を務めるドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』(テレビ朝日系 毎週金曜 午後11時15分〜深夜0時15分 ※一部地域を除く)の最終話が、3月10日(金)に放送。それに先立ち、該当話の試写レビューをおくる。

主演・山崎育三郎×ヒロイン・松本穂香が、『Dr.コトー診療所』など感動作の名手として名高い脚本家・吉田紀子とタッグを組んで送る医療ヒューマンドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』。

郊外の児童精神科クリニックを舞台に、自らも凸凹を抱える院長・佐山卓(山崎)と研修医・遠野志保(松本)のコンビがさまざまな生きづらさを抱える子どもとその家族に真っすぐ向き合い、寄り添う姿を描く。

先週放送された第7話では、佐山の父が院長を務める「佐山記念総合病院」で後期研修を行うことを佐山から打診され、戸惑いを隠せずにいた志保。さらに、同病院に新設される児童精神科の医長に佐山を迎え入れる計画があることを知り、志保は佐山にクリニックの存続を問うも、佐山からはあいまいな回答が。SNS上でも、志保と同調するようにクリニックの行く末を気にする多くの声が上がっていた。

『リエゾン-こどものこころ診療所-』小日向文世©テレビ朝日

そんな中、ついに迎える今夜の最終話の見どころの1つとなるのが、名優・小日向文世演じる佐山の父・高志との対峙だろう。突如「さやま・こどもクリニック」を訪れた高志は、佐山に対して医長に迎え入れる計画への返事を迫り、かつて向き合えずに手放したことへの後悔を伝える。その言葉を受けた佐山が流した涙に込められた思い、そして高志に伝えた言葉は…。

その答えはあまりに重く、深く、何よりも山崎の名演がさらにそのひと言を心に叩きつける。そして明らかになる、佐山が児童精神科医を目指した、切なく悲しい理由にも注目だ。

また、人気子役・加藤柚凪演じるASD(自閉スペクトラム症)の少女・優実とその弟、父・浩之(三浦貴大)が再登場することでも物語が大きく展開する。佐山と同様に凸凹を抱え、幼くして母を亡くすもそれが理解できずに苦悩する様子の優実。そんな彼女を過去の自分と重ね合わせた佐山は、浩之に対して優実に“母の死”を伝えるようアドバイスを送り…。

その後描かれるのは、大切な人の死を受け止め、悲しみを抱えながらも前に進もうとする、親子3人の尊い歩み。前回見せた繊細な表情とは一転、泣き、叫び、感情を爆発させる加藤の演技にも心を大きく揺さぶられる。

約3か月にわたり、感動だけでなく、“考える”“知る”きっかけを届け続けた本作が迎えるラスト。佐山や志保、「さやま・こどもクリニック」が向かう未来は…。

『リエゾン-こどものこころ診療所-』左から)松本穂香、山崎育三郎©テレビ朝日

 

番組情報

『リエゾン-こどものこころ診療所-』最終回
テレビ朝日系
2023年3月10日(金)午後11時15分~深夜0時15分 ※一部地域を除く

番組公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/liaison/