門脇麦&HiHi Jets作間龍斗『ながたんと青と』15歳年の差夫婦を演じる2人の仲むつまじい現場レポートが到着

ドラマ
2023年04月14日
『ながたんと青と-いちかの料理帖-』第4話より:冷や麦を盛り付けているいち日(門脇麦)と周(作間龍斗)夫婦

4月14日(金)に、門脇麦主演の連続ドラマW-30『ながたんと青と-いちかの料理帖-』(WOWOWプライム 午後11時~)の第4話が放送。門脇と作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)の撮影現場レポートが公開された。

本作は、月刊漫画雑誌「Kiss」で好評連載中の磯谷友紀の同名漫画をドラマ化。戦後間もない京都を舞台に、34歳の料理人・桑乃木いち日(門脇)が、経営難に陥った実家の料亭「桑乃木」を立て直すため、19歳の大学生・山口周(作間)と政略結婚。ともに料亭再建に挑む中で絆を育んでいく“グルメラブストーリー”だ。

老舗料亭の長女として生まれ、ホテルの西洋料理レストランで働くいち日が、和と洋を融合させ自由な発想で生み出す“見た目もおいしい料理”と、互いに別々の人を思いながら結婚したいち日と周の“年の差夫婦のもどかしい恋”が見どころだ。

このたび公開となったのは、WOWOWオンデマンドで配信中の第2話と、第4話の現場レポート。政略結婚をした2人が、料亭「桑乃木」の立て直しという目標に向かって共に進んでいく中で、互いの存在を認め合い、少しずつ恋心を育んでいく。

現場レポート

2022年夏、物語の舞台である京都で撮影がスタートした本作。6月中旬のある日、京都・太秦の東映京都撮影所内に建てられた昭和な日本家屋のセット内に、主人公・桑乃木いち日役の門脇麦、いち日の15歳年下の夫・周役の作間龍斗の姿があった。

午前9時から撮影が行われていたのは、新婚初夜、周がいち日の手料理を初めて食べる第2話のシーン。結婚式で出された京都名物ハモ料理が苦手で手をつけなかった新郎・周のため、京都人と料理人のプライドをかけ、いち日がハモを使ったハンバーグを振る舞うという大事なシーンだ。

門脇は淡い水色の丸襟ブラウスにベージュのスカートという清楚でレトロないでたち。撮影前にせりふを確認してから、「よし」という雰囲気で颯爽とセットの中に入っていく。この日の撮影では洋装だったが、本作の門脇の衣装はさまざまな時代劇で衣装を手がけるスタイリスト・大塚満が担当。和装を中心とした華やかな装いに注目だ。

いっぽう、作間は白シャツに細身の黒ズボン。シャツのボタンは一番上まで締め、裾はズボンの中にきっちりと入れられている。そしてセンター分けの髪形に黒い丸眼鏡という、いつもの“アイドル”の姿からはかけ離れた、昭和の学生らしい姿。

門脇と作間が居間のちゃぶ台に座り、撮影がスタート。まず目についたのが作間の美しい所作。背筋をすっと伸ばして正座、お箸も正しく持って、一口大にカットしたハンバーグをパクっと食べる。ご飯も一口でパク。そのきれいな食べ方から、「仏頂面をしているものの、実はいち日の料理をおいしいと思っている」ことが伝わってくる。

実際、モニター前で映像チェックをしている時、取材陣に「料理、めちゃめちゃおいしそうでしょ? 超おいしいんですよ!」と仏頂面の周とは180度違う爽やかアイドルの笑顔で教えてくれた。「グルメラブストーリー」と銘打った本作、NHK『きょうの料理』などで知られる料理研究家・大原千鶴が監修したシズル感たっぷりの料理の数々も見どころとなっている。

いっぽう、受けの演技の門脇。料理を食べた周の感想を待ちながら、「どや、どや、どやの」という心の声が思わず漏れてしまうという、少ないせりふの中にも演技力が要求されるシーンだったが、さすがの一言。

もちろん、京都弁のイントネーションは完璧。少し頬を膨らませて、周の態度に対する不服な気持ちを表したりと、表情豊かな演技に思わず見入ってしまった。撮影合間には、並んで朝ご飯のおにぎりを食べたり、談笑したり。2人の間には和やかな空気が流れていた。

『ながたんと青と-いちかの料理帖-』第4話より:周(作間龍斗)のたどたどしい包丁の持ち方に驚くいち日(門脇麦)

夕方から撮影が行われたのは、台所でいち日が周に冷や麦に添えるための薄焼き卵の作り方を教える、第4話のシーン。門脇は大きめの丸ボタンがかわいい光沢のある赤いシャツにベージュのプリーツスカート。作間は開襟の半袖シャツに黒ズボン。シャツの裾を出していることもあって、朝のシーンよりラフな印象を受ける。

そんな2人を電球色の照明がふんわりと包み込み、まるで昭和映画のワンシーンのよう。テストが始まると、ながたん(包丁)をぐっと握る作間。これだけでいかに周が「料理初心者」なのかを表現している。さらに、作間がながたんで切ろうとしたのは、なんと卵。

いつもは完璧な周の”隙”が垣間見られるほほ笑ましい一連に、門脇、スタッフからは笑いが起こり、作間自身も笑みをこぼす。テストの合間、包丁を抜くしぐさや両手鍋を持つ動作などを何度も確認する作間を、門脇が優しく見守る姿が印象的だった。

続くカットでは周が卵割りに挑戦。いち日はきれいに卵を割り、無器用な周が割った卵はつぶれていることを表現したいのだが、器用な作間はテイク1テイク2でもきれいに割ってしまう。そこで、門脇が「卵をつぶして割るための秘策」を伝授。物語外でもすっかり姉さん女房の風格だった。

この一連のシーンでは、光の調整や手元のアップなどを角度を変えて何度か撮影しただけで、芝居の上でのNGはなし。松本壮史監督の映画さながらの丁寧な画づくり。その監督の要求に応えていく門脇と作間。プロの仕事の現場は静かに淡々として美しいものだった。

普段は賢くクールな周のかわいさが際立ったこのシーン。門脇が「しっかりしてるキャラなのにお料理ポンコツなんて、プリキュアみたい(笑)」と言い、「確かに」と作間もうなずいていた。

撮影合間にはなぜか運動会の徒競走でよく使われる曲「クシコス・ポスト」を口笛で奏でる門脇と作間。それがいつの間にか「3分クッキング」のテーマソングに変わっていくなど、舞台裏でも息ピッタリ。作間が所属するHiHi Jetsの配信動画やアイドル雑誌の取材などについて門脇が質問し、作間が答える姿も見られた。

この日ラストの撮影はエンドロール。2人で作った冷や麦を盛り付けているシーンで、居間から台所の仲むつまじい2人を視聴者が眺めているような映像にほっこり。毎回変わるエンドロールも注目だ。

第4話「ピンチはチャンスの手巻き寿司」(4月14日放送)あらすじ

GHQのモーガン女史(ナタリー・エモンズ)の紹介で「桑乃木」に食事会の予約が入るが、経営方針を巡り、料理長の戸川(板尾創路)が店を辞めてしまう。新料理長を探すも適任者は見つからず、いち日(門脇麦)は周(作間龍斗)の説得で1日だけ、代理で料理長を務めることに。
食事会の準備のため、周の兄・縁(白石隼也)の元を訪ねたいち日は、縁の妻・鈴音(久間田琳加)が周にとって特別な存在である事に気づいてしまう。
そして迎えた、食事会の日。いち日の料理に期待が高まる中、周が再び波乱を巻き起こす。

番組情報

連続ドラマW-30『ながたんと青と-いちかの料理帖-』(全10話)
WOWOWプライム/WOWOW4K/WOWOWオンデマンド
毎週金曜 午後11時~

<配信>
各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信
※WOWOW公式YouTubeチャンネルにて第1話無料配信中

出演:門脇麦、作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)
中村蒼、久間田琳加、白石隼也/百田夏菜子(ももいろクローバーZ)、加藤小夏、菊池亜希子/
小野武彦、飯田基祐、床嶋佳子/板尾創路、戸田恵子

原作:磯谷友紀『ながたんと青と―いちかの料理帖―』(講談社「Kiss」連載)
監督:松本壮史
脚本:川﨑いづみ、弓削勇
音楽:田辺玄、Rachel Abstract
主題歌:「白鯨」/ Summer Eye
プロデューサー:小髙史織(WOWOW)、森田大児、髙木敬太(東映)
製作著作:WOWOW、東映

公式HP:https://www.wowow.co.jp/drama/original/nagatantoaoto/
公式Twitter:@nagatan_wowow