岩切(生田斗真)ら登場人物たちが苦悩や葛藤を抱えながらも懸命に生きる様子を切り取った「渇水」場面写真解禁

映画
2023年04月13日
©「渇水」製作委員会

6月2日(金)に公開を迎える生田斗真主演の映画「渇水」より、場面写真が解禁された。

原作は、1990年に第70回文學界新人賞受賞、第103回芥川賞候補となり注目を浴びた河林満による「渇水」。「生の哀しみ」を鮮烈に描いた名篇が、「凶悪」(13)、「彼女がその名を知らない鳥たち」(17)、「孤狼の血」シリーズ(18、21)、「死刑にいたる病」(22)など、重厚な作品を世に送り出し続ける映画監督・白石和彌の初プロデュースにより映画化する。

監督は、根岸吉太郎、高橋伴明、相米慎二、市川準、森田芳光、阪本順治、宮藤官九郎らそうそうたる監督作品で助監督としてキャリアを重ねた、髙橋正弥。

主演には、「土竜の唄」シリーズ(14、16、21)、「彼らが本気で編むときは、」(17)、「湯道」(23)など数々の映画作品、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22)でも話題となり、華やかな人気と、多彩な役どころを変幻自在に演じ分ける実力を併せ持つ俳優・生田斗真。

水道料金を滞納する家庭の水を日々止めて回る業務に就く水道局員の主人公・岩切俊作が、心の渇きにもがきながらも“生の希望”を取り戻していくという難しい役どころを体現した。

さらに門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子ら実力派俳優が脇を固め、人と人の関係が希薄になってしまった現代社会に真の絆とは何かを問いかけ、見る者を生への希望で照らし出す。

解禁となった場面写真では、主人公・岩切俊作(生田斗真)、そして岩切を取り巻く登場人物たちが苦悩や葛藤を抱えながらも懸命に生きる様子が切り取られている。

給水制限により休業となった空の市民プールを金網越しに見つめる幼い姉妹(山﨑七海、柚穂)。母親から渡されたわずかな現金を水道代の足しにと差し出す姉妹と、その真っすぐな瞳と規則の間で揺れ動く岩切。ドレスアップをして“仕事”へと出かける前に、川沿いで遊ぶ子供たちを気にかけ声をかける姉妹の母親である有希(門脇麦)。一方で、有希が岩切と対峙し「あんたの家族は幸せなの?」と厳しく問い詰める姿も。

さらに岩切の妻で、実家に帰ったきり戻ってこない和美(尾野真千子)が息子と二人、どこか険しい表情で誰かを見つめる様子、岩切と同僚の木田拓次(磯村勇斗)が物憂げに佇む姿など7点の場面写真が公開された。

岩切と木田が姉妹と共に軒先に並びアイスを食べる様子からは、厳しい現実を生きる登場人物たちに訪れた束の間の穏やかな時の流れが感じられ、関係性が希薄な現代社会に真の絆とは何かを問いかける一枚になっている。この渇いた世界で、岩切、そして登場人物たちは葛藤の末どんな結末に辿り着くのか。

©「渇水」製作委員会

作品情報

「渇水」
2023年6月2日(金)公開

生田斗真
門脇麦 磯村勇斗
山﨑七海 柚穂/宮藤官九郎/宮世琉弥 吉澤健 池田成志
篠原篤 柴田理恵 森下能幸 田中要次 大鶴義丹
尾野真千子

原作:河林満「渇水」(角川文庫刊)
監督:髙橋正弥
脚本:及川章太郎
音楽:向井秀徳
企画プロデュース:白石和彌
主題歌:向井秀徳「渇水」

配給: KADOKAWA

©「渇水」製作委員会