王林インタビュー「津軽弁のまま演じさせてもらえていることがすごくうれしい」日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』

ドラマ
2023年05月07日
『ラストマン-全盲の捜査官-』©TBS

福山雅治さん演じる全盲で人たらしなFBI(アメリカ連邦捜査局)特別捜査官・皆実広見と、皆実のアテンドを命じられた大泉洋さん演じる警察庁人材交流企画室の室長・護道心太朗が凸凹バディを組んで難事件に挑んでいく、新時代の痛快なバディドラマ、日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系 毎週日曜 午後9時)。本作で、皆実が日本にいる間滞在するホテルのバトラー・難波望海を演じる王林さんに、演じてみての感想や共演者とのエピソードを聞きました。

◆連続ドラマ初出演で、日曜劇場への出演ですが、どのようなお気持ちで撮影に臨まれていますか?

ここまで撮影してきて、あらためて「なんで、私なんだろう」という気持ちは変わらず、でも日曜劇場というドラマの中でも伝統のある枠にお邪魔させてもらえるのはすごくうれしいですし、すてきな機会を頂けているなと思います。

◆台本を読まれたときに、ご自身のせりふや役柄を知って、どう感じられましたか?

バトラー役というすごくしっかりしていて、所作などが全部決まっている役。アルバイトの経験もないので、「これはこうしないといけない」という正しい動きが決まっている中で生きてきたことがあまりなかったので、本当に一から全部バトラーとして勉強しているというぐらい、隣に本物のバトラーさんがずっと付きっきりで優しく教えてくださっていて。立ち方や物の出し方とか、全部決まっているのは難しいなと思いました。あとは、津軽弁のまま演じさせてもらえていることがすごくうれしくて。津軽弁のバトラーは見たことがないと思いますが、普通に演技の世界でも、関西弁が存在するみたいに違和感なく、津軽弁を入れてもらえたんです。

◆普段多くのバラエティに出演されていますが、ドラマならではだなと感じたことはありますか?

連続ドラマは初めてだったから、一つのシーンをこんなに何回も撮るんだっていうのもびっくりしました。ただ、現場の空気が全然違っていて、緊張感みたいなのものがずっと漂っています。福山さんと大泉さんが気さくによく話しかけてくださるから、すごく楽しいです。普段私が生きていく中では出会わなかったかもしれない方々だと思うんです。だから、そういう方と一緒にいろいろ地元トークなどもしながら、演技のことをお勉強させてもらえて楽しいです。

◆『THE突破ファイル』などでお芝居をされていますが、本格的に演技に挑戦したいというお気持ちはあったんでしょうか?

実は一度も演技をやりたいと思ったことはなくて…。自分として生きることが楽しくて、誰かになるとかはちょっと…。それこそ、青森をPRしたいという気持ちがすごく強いので、誰かになって標準語でやるというよりは、青森のためになることをやりたいなというのを変わらず思っています。

◆カメラが回ってないところで、共演者やスタッフの方に、青森をPRされたり?

いっぱいあります。大泉さんが北海道出身で青森と近いから、どっちがいい場所かバトルみたいな感じで、「北海道にはこれあるけど、青森にあるの?」「青森にはこういうのありますよ」と話したり。福山さんも長崎出身なので地方の良さとか、みんなでしゃべっていますね。あとは私が大好きな青森のお菓子を差し入れさせてもらって、それをみんなが食べてくれたり、今日も北海道のお土産が置いてありました(笑)。青森だけではなく、皆さん自分の出身地のことをおしゃべりしたりしています。

◆王林さんが出演されるシーンはドラマの緊張感が和らぐようなシーンになっていると思いますが、どういったことを意識して演じられていますでしょうか。

バトラー役ということで、皆実さんを支えられるようにならないといけないなと思っています。ただバトラーとしての所作でいっぱいいっぱいではあるのですが、みんなのコーヒーが足りているかをチェックするとか、皆実さんのことを気遣うように見るときの目線のやり場所などは、監督に「このタイミングで、ちょっと皆実さんのこと見ようか」とアドバイスをもらっています。そういう気遣いができる人を演じられるように頑張りたいなと思っています。

『ラストマン-全盲の捜査官-』©TBS

◆福山さんと大泉さんがアドリブを取り入れられるというお話を伺いました。王林さんのシーンでもアドリブは展開されていますでしょうか?

私が出るシーンは人間味あふれる2人の会話を見られるところが多くて、そのやりとりの最後がアドリブで終わったりするんです。こうやって返す予定だったのに、本番では違う返しをされたりするので、クスクスと笑えるところが多いなって思います。

◆王林さんもアドリブで返されますか?

止まるのは良くないと思うので返すようには頑張っているのですが、バトラーとして返さないといけないので…。アドリブを入れられると王林が出てきちゃうから「え、どうしよう」となるところは、大泉さんがアドリブしたところを見て、福山さんが「(福山っぽく)王林ちゃんさ、次こうやって答えてよ」と言ってくれて、みんなでアドリブも作り上げています。

◆今、福山さんのまねをされていましたが、福山さんや永瀬さんの物まねが現場ではやっているそうですね。

大泉さんが福山さんのまねをしてしゃべるみたいなシーンがあって、楽しくみんなでやってますね(笑)。

◆永瀬廉さん、今田美桜さんの印象はいかがでしょうか?

永瀬さんは前室のところでみんなと一緒にいて。永瀬さんが話を回しているときもあって、気さくにしゃべってるなという印象です。今田さんは隣に座るシーンがあったりして、そのシーンのときはカットがかかるたびに地元トークをしたりします。以前から今田さんのことが好きだったので、あんなにかわいらしいのに、性格がさっぱりしていて、普段、ご飯どうしているかとか、いろいろたわいもない話を聞いたりしています。

◆バラエティの収録のときなど、ホテルから現場に向かわれていると、以前テレビで拝見したのですが、参考になったことなどありますか?

普段泊まっているホテルと違いすぎて…。皆実さんが泊まっているホテルはすごく高級なホテルで大きくて広くて。私は何回かしかバトラーを見たことないから、こんなホテルが存在するんだと思いながら、いつかこういうホテルに泊まれるように頑張ろうと思いました。

◆ホテル生活での思い出は?

よく部屋は間違えますね…。最近、ルームキーに部屋番号が書いていないことがあるじゃないですか。なので、1回外へ出てしまうと、「自分はどこに泊まっていたっけ。たぶんここだったかな?」みたいな感じで、エレベーターのボタンを押し間違えたりするので、そのときは係の人にすぐさま頼ります(笑)。ほかにも、「これ、欲しいんですけどありますか?」とか、モーニングコールをお願いしたりとか、ホテルの従業員の方にはよくお世話になっています。

◆注目して見てほしいポイントを含めて、メッセージをお願いします。

「どうなるんだろう」っていうドキドキがいっぱいあるドラマになっています。私が出演させてもらうシーンはそのドキドキ感から、ちょっと外れてホッとするシーンや、人間味あふれるちょっと面白くて笑えるシーンが詰まっていて。皆実さんたちのお茶目な一面が見られると思うので、そういうところも楽しみにして見ていただきたいです。そして王林がこの津軽弁のなまりのまま出演させてもらっているので、そこにも注目してください!

PROFILE

王林
●おうりん…1998年4月8日生まれ。青森県出身。O型。

番組情報

日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』
TBS系
毎週日曜 午後9時~9時54分

番組公式HP:https://www.tbs.co.jp/lastman_2023_tbs/

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