川﨑皇輝主演『拝啓、奇妙なお隣さま』に鈴木浩介らが出演「脚本を読み、移動中の新幹線で大号泣しました」

ドラマ
2023年07月04日
『拝啓、奇妙なお隣さま』©テレビ朝日

川﨑皇輝(少年忍者/ジャニーズJr.)が主演を務める、7月15日(土)放送のテレビ朝日新人シナリオ大賞 スペシャルドラマ『拝啓、奇妙なお隣さま』(テレビ朝日系 深夜0時~1時 ※一部地域を除く)に、鈴木浩介、平泉成、映美くらら、尾上寛之、前田亜季、入山法子の出演が決定。鈴木、脚本・若杉栞南からコメントが到着した。

昨年9月、史上最年少22歳(※当時)で「テレビ朝日新人シナリオ大賞」第22回大賞に選出された若杉栞南の受賞作『拝啓、奇妙なお隣さま』。そのドラマ化が先日発表され、川﨑皇輝がドラマ単独初主演を果たすほか、大東立樹(ジャニーズJr.)も参戦することで大きな話題を呼んだ。

本作は、昏睡状態となって入院した男子高校生・山村陸(川﨑)が、同じ病室に入院中の患者=“お隣さん”2人と意識の中で会話を繰り広げていく…という感動のヒューマンストーリー。世代も立場も異なる3人の“心の交流”、そして彼らを思う家族のドラマがみずみずしい感性によって繊細に描き上げられ、応募総数1064篇の中から大賞に選出された。

最終選考委員を務めた脚本家の井上由美子、岡田惠和、両沢和幸の3氏は、若杉を「10年にひとりの逸材」と絶賛。才能を高く買われた若杉は、早くも髙橋ひかる主演の土曜ナイトドラマ『ハレーションラブ』(テレビ朝日系 8月5日スタート 毎週土曜 午後11時30分~)の脚本に抜てきされている。

このたび、鈴木浩介をはじめとした、新たなキャストの出演が解禁された。鈴木が演じるのは、陸と同室に入院中の“お隣さん”。つまり、陸と同様、遷延性意識障害で昏睡状態にある元高校教師・桑部辰郎。大東演じるサッカー好きの高校生・佑太の父でもある。

鈴木は本作の脚本を初めて読んだとき“生と死”、そして“家族”を描いたこの物語に激しく心を揺さぶられ、移動中の新幹線で思わず号泣してしまったという。

また“昏睡状態の患者たちが意識下で会話を展開する”という異色の設定だけに、「いったいどうやって撮影するんですか!?」とクランクイン前から監督に熱く質問。現場を訪れた若杉にも「本当に素晴らしい脚本! 自分で書いていて泣かなかったんですか?」と積極的に声をかけるほど、作品に入れ込んでいた。

意識下で患者たちが話す場面がある本作は、映像化にあたってスタッフも表現の仕方を試行錯誤。クランクアップ時には、鈴木も「こんなに豊かで柔らかく、みんなでふんだんにアイデアを出し合いながら現場に臨めたことは、すごく幸せで充実した時間でした。みんなの力で軽々と乗り越えていけたんじゃないかな」と撮影を振り返り、若杉の渾身のシナリオをよりよい作品に仕上げるべく、現場が一丸となっていたことを明かした。

鈴木はもちろん、本作では百戦錬磨の名優たちが熱演を繰り広げているのも大きな見どころ。同室に入院しているもう1人の“お隣さん”川口修吉を名優・平泉成が演じ、作品世界を力強く支える。

また、辰郎の妻役を映美くらら、陸の両親役を尾上寛之と前田亜季が演じ、ドラマに奥行きをもたらす。そして数々のドラマ、映画で鮮烈な印象を残す入山法子が修吉の娘・史子を演じ、3家族をつなぐ役割を果たしていく。

撮影現場を訪ね、キャスト、スタッフの熱量に触れた若杉は「役者の方々やスタッフの方々がせりふやト書き一つに込める思いを隅々まで拾ってくださるということをあらためて感じ、今後の脚本でも思いを込めることをやめてはいけないと心に刻みました」と大感激。

「楽しい話か、悲しい話か捉え方は見ていただく方によって変わってくる物語だと思います。それでも、この物語が自分の選択は間違いじゃないと思える一助になれば…」と視聴者に向けてメッセージを寄せた。鈴木と若杉によるコメント全文は以下を参照。

鈴木浩介 コメント

最初にこの脚本を読んだのが、移動中の新幹線で大号泣してしまいました。
こんなに豊かで柔らかく、みんなでふんだんにアイデアを出し合いながら現場に臨めたことは、すごく幸せで充実した時間でした。
私自身この作品に参加させていただき、本当に感謝しております。
ぜひ、多くの方に見てほしいです。

脚本・若杉栞南 コメント

◆映像化決定を聞いたときのお気持ちを教えてください。

お話をいただいたときは、今作のさまざまな事情を抱えた登場人物たちに息を吹き込んでいただけるのか…と胸がいっぱいになりました。同時に、授賞式で先生方からお言葉をいただいたように“人に観せる”ものが書けたのだろうか?という不安もありました。
映像化という機会をいただいたことで、“魅せる”だけではなく“観せて”どう感じるのかが脚本だと思うようになり、気が引き締まりました。

◆撮影現場を訪問されましたが、雰囲気はいかがでしたか?

脚本という骨組みに肉付けされていく様子を目の当たりしました。同じシーンでもせりふのテンション、動きの見せ方一つでこんなにも印象が変わるのかと、テレビや劇場スクリーンでは普段は見ることのできない経験をさせていただきました。また、ト書きでは書ききれない情報が細部まで広がっていて、読み物ではなく見る物だからこその空気を全身で感じました。
役者の方々やスタッフの方々がせりふやト書き一つに込める思いを隅々まで拾ってくださるということを改めて感じ、今後の脚本でも思いを込めることをやめてはいけないと心に刻みました。

◆視聴者の皆さまにメッセージをお願い致します。

楽しい話か、悲しい話か捉え方は見ていただく方によって変わってくる物語だと思います。それでも、この物語が自分の選択は間違いじゃないと思える一助になればと思っております。

番組情報

テレビ朝日新人シナリオ大賞 スペシャルドラマ『拝啓、奇妙なお隣さま』
テレビ朝日系
2023年7月15日(土)深夜0時~1時 ※一部地域を除く

©テレビ朝日