原田泰造主演『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』クランクイン!「どんどん考え方を変えていく姿が面白いというか泣ける」

ドラマ
2023年12月25日
『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』

2024年1月6日(土)スタートの『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(東海テレビ・フジテレビ系 毎週土曜 午後11時40分~深夜0時35分)がクランクイン。主演・原田泰造のインタビューが到着した。

本作では、通称「おっパン」として知られる、LINEマンガで連載中の同名人気作をドラマ化。家族からも嫌がられる古い価値観を持った堅物のおっさん・沖田誠(原田泰造)が、あるゲイの青年・五十嵐大地(中島颯太)との出会いによってこれまでの「自分の常識」をどんどんアップデート。すべての人の「好き」を肯定する、多様性を問うヒューマンコメディだ。

『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』

そんな本作から、クランクインレポートが到着。さかのぼること10月上旬、都内のとあるオフィスに、バラエティでおなじみの原田の大きなイイ声が乾いて響く。あいさつが終わると独特な緊張感と期待の入り交じった空気の中、原田演じる主人公・沖田誠が勤める「銀杏事務機器リース」のオフィスシーンから撮影スタート。

監督と入念に打ち合わせをしながら、営業戦略室の室長である誠のキャラクターを作り上げていく原田。カメラが回り、発したせりふは「お茶は女の人が入れた方がおいしいだろう」。リアルならセクハラ&パワハラ間違いなしの発言だ。

名もなき雑務を部下の女性に押し付ける誠はさらに、「愛嬌は女性の武器だろ。嫁に行きそびれるぞ」などアウトなせりふを畳み掛ける。古い常識・偏見で凝り固まった“おっさん”=誠を象徴するシーンだ。自身も常識をアップデートできていないところがあるという原田は、世間ズレした“おっさん”=誠をリアルに演じていく。

『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』

そんな誠の古い常識を際立たせるのが、メンズブラを愛用する青年など、新しすぎる(?)常識を持った若い部下たち。監督から誠と部下の関係性や空気感について丁寧な説明があり、両者の常識の温度差をハッキリさせるような演出が入ることも。

例えば、迷惑をかけた取引先の社員に誠が謝罪するシーン。頭を下げる誠を前にお茶を持ってきた部下が「人間ですから(間違えることもある)」と空気を読まずあけすけに応える…まるでコントのようなやりとりが展開され、リハーサルではスタッフから自然と笑いが起こった。

社会のリアルな問題を扱いつつもシリアスになりすぎずコメディ作品として楽しめる『おっパン』。原田が演じる古い常識全開な“おっさん”=誠がこれからどんなふうに悪戦苦闘をしながら常識をアップデートしていくのか、期待が高まる。原田のインタビューは下記に掲載。

原田泰造 インタビュー
『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』

◆今作のオファーを受けた時のご感想を教えてください。

オファーを受けた時は『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』の原作を知らなかったから、すぐ読んでみたの。これは面白いし、泣けるし、いい話だし、ぜひやりたいと思いました。

◆沖田誠という役の見どころはどんなところですか?

沖田誠の見どころは、やっぱり自分がアップデートすると決めたらもう本当に純粋になんでもかんでも取り入れていく強さ。スポンジのようになんでも吸収していく強さが、このおじさんにはあるなと思って、やっていて楽しいです。

◆誠を演じるにあたって苦労している点はありますか?

自分のアップデートさ加減があんまり分かっていないから、監督に「まだもうちょっとアップデートしときましょうか?」とか、逆に「もっと分からないようにしましょうか?」とか確認してます。ちょっと難しいんだよね。話数によって、(撮影は)9話やって2話やってとか、11話やって6話やってとかだから、そこら辺をちゃんと自分で考えなきゃいけないなと思っています。

『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』

◆この作品はいろんな人のいろんな好きを肯定するドラマですが、「原田さんの好きなもの」は何ですか?

最近好きなもの…ずーっとこの時間が増えたなと思うのは、TikTokを見てる時間。目が疲れてきてもうやめてほしいと思うんだけど、左手の親指が動くんだよね。(気がつけば)スクロールしてるっていう。今、やめどころが分からないっていう状態。ラストが分からなくなっちゃう、無限に。でもこの時間が好きなのかな。

◆ちなみにTikTokは1日何時間くらい見られるんですか?

分からないなぁ…奥さんに怒られるまで(笑)。「もうやめな」って言って。お風呂やトイレとかどこでも見ちゃう。

◆最後に、ドラマ全体としての見どころを教えてください。

家族とか同僚に白い目で見られていた沖田誠という、本当に偏屈で古い価値観を持っていてガチガチに(価値観を)固めたおじさんが、ある一人の青年と出会って、どんどんどんどん考え方を変えていく。この変えていく姿が面白いというか泣けるというか、そこが見どころです。

『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』

ストーリー

このドラマの主人公は、世間の古い常識・偏見で凝り固まった1人の中年男・沖田誠(原田泰造)。妻の美香(富田靖子)、娘の萌(大原梓)からは「堅物」と嫌われ、会社でも部下に疎まれ、最近では飼い犬のカルロス(こまち)にまで無視される始末。だが、彼は彼なりに自分の信じる道を突き進んできた。それが「たった一つの正解」だと信じて―――

そんな彼に転機が訪れる。高校生の息子・翔(城桧吏)が3カ月前から引きこもってしまったのだが、家に連れてきた友人・五十嵐大地(中島颯太)がゲイだと分かり、誠は反射的に大地を否定してしまったのだ。大地は美香の友人の獣医師・五十嵐美穂子(松下由樹)の息子だった。大切な友人にひどい言動を浴びせた誠に、息子の翔が悲しく言う。

「僕は……お父さんみたいな人には絶対なりたくない!!」

翔の言葉にショックを受ける誠。家族がいるから、満員電車にも日々の仕事にも踏ん張れた。なのに――落ち込む誠に、大地がある提案をする。

「お父さん、俺と友達になれませんか?」

偏見だらけのアラフィフのおっさんに、二回り以上年下のゲイの友達ができたことで、おっさんの「常識」がアップデートされていく。
推し活にいそしむ妻、腐女子ガチ勢な娘、かわいいものが好きな息子…さらにはメンズブラを愛する部下、コスプレが好きな清楚系女子、セーラー服のおじさんなど、誠は自分の常識を超える人々と次々に遭遇していくことに。果たして誠は、それぞれの好きを理解し、家族の、そして部下たちの信頼を勝ち取ることはできるのか。

番組情報

『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』©東海テレビ

『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(全11回)
東海テレビ・フジテレビ系全国ネット
2024年1月6日(土)~3月16日(土)予定
毎週土曜 午後11時40分~深夜0時35分

企画:市野直親(東海テレビ)
原作:「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」練馬ジム (LINEマンガ)
脚本:藤井清美
音楽:鈴木ヤスヨシ
主題歌:「Dancing Dreamer」 4-CaraT(RISING RECORDS)
オープニング:「アプデライフ」 FANTASTICS from EXILE TRIBE(rhythm zone)
演出:二宮崇、室井岳人、加治屋彰人
プロデューサー:松本圭右(東海テレビ)、古林都子(The icon)、渋谷未来(The icon)
制作:東海テレビ The icon