高橋英樹、28年演じ続ける十津川警部役は「“安心感”を大切にしてきました」

ドラマ
2018年09月14日

『西村京太郎トラベルミステリー69 金沢~東京・殺人ルート 2時間33分の罠』 高橋英樹が主演するテレビ朝日系人気シリーズの最新作『西村京太郎トラベルミステリー69 金沢~東京・殺人ルート 2時間33分の罠』が、9月16日(日)午後9時から放送される。

 原作はミステリー界の重鎮、西村京太郎の推理小説。高橋演じる十津川警部が時刻表や鉄道にまつわるトリックを解明し、事件の背後に潜む人間ドラマを浮かび上がらせる姿を描く。1981年に『土曜ワイド劇場』でスタートして以来、安定した人気を誇り、今作で第69弾を迎えた。

 高橋は人気の理由を「やはり西村京太郎先生の原作が素晴らしい!」と分析。「人間の本質を深く描いていますし、日本人が愛してやまない鉄道や名所の魅力をうまく取り入れて、その街で生きる人間たちの悲哀を表現しています。まさに鉄道ミステリー作品の原点ともいえるシリーズですよね」と敬意を込める。

 当初、十津川警部役は故・三橋達也さんが演じていた。高橋はそのバトンを受け継ぎ、2000年の第34弾から登場。「三橋さんが築いてきたイメージを壊さないよう、自分なりに新しい十津川像を作ろうと最初は苦心しました。でも、それはとてもやりがいのある仕事でしたね」と振り返る。

 十津川警部役は1990~91年の『火曜ミステリー劇場』でも経験があり、そのころも含めると、演じ続けて約28年になる。高橋の俳優人生の中でも最長だ。「長年演じてきただけあって、どこに行っても“十津川警部”と声をかけられます。僕はよく“100%犯人を捕まえる十津川です”とあいさつするのですが、そうすると皆さんどっと笑ってくださいます。十津川警部なら必ず犯人を捕まえてくれる――そういった十津川が内包している“安心感”のようなものをいちばん大切にしてきました」と思い入れは強い。

 相棒の亀井刑事を演じる高田純次に対しては「“純ちゃん”という人間は、非常に真面目」と称賛。「皆さんが感じるちゃらんぽらんな部分というのは、私に言わせると“演じているのかな”と思うところがあります。芝居に関しては、とにかくすごく真面目な人なんですよ!」と明かした。

 最新作は、その亀井刑事が北陸新幹線の車内で誘拐犯に間違えられ、殺人事件に巻き込まれる物語。金沢を舞台に、十津川警部と亀井刑事が憎しみの連鎖が生んだ難事件に挑む。高橋は「今回は“亀さん”が事件に巻き込まれ、彼自身が苦悩しながら捜査に当たるストーリーなので、それを支え、事件解決に向かって協力しあっていく、十津川との“絆”を描いたシーンが増えています。2人の信頼感や仲のよさを、柔らかく、そしてちょっぴり面白おかしく表現していますので、そこもみどころです」とアピールしている。

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