古舘伊知郎が坂本龍馬暗殺を実況…1・5『古舘トーキングヒストリー』第3弾

エンタメ総合
2018年12月07日
(C)テレビ朝日
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 古舘伊知郎が、来年1月5日(土)放送のテレビ朝日系『古舘トーキングヒストリー~幕末最大の謎 坂本龍馬暗殺、完全実況~』(後9・00)で“坂本龍馬暗殺”を実況する。

 歴史上の事件を本格ドラマで再現し、古舘の実況でひもとく特番の第3弾。第1弾の“忠臣蔵”、第2弾の“本能寺の変”に続き、今回のテーマは“龍馬暗殺”。幕末のヒーローの死の謎を「寺田屋事件」「大政奉還」「近江屋事件」という3つのポイントから解き明かす。

 古舘は「僕は坂本龍馬がこれまでロマンチストと描かれてきたことに反発を感じていたんです。どんな人物であっても清濁併せ呑んでいるはずだ、という思いがあったので」と言い、「そこを今回はロマンチストであり、超リアリストであり、リベラリストである、いろんな面を持っているという形で描けたと思います。まさにカリスマの三面鏡。龍馬の側頭部も後頭部など、いろいろな部分が見えてきます」とアピール。

 自らの実況については、「個人的に感情が高ぶったのが、二条城の前でロケをした大政奉還のシーン。本物の二条城まで各藩の重鎮たちが籠から降りるところを実況描写したのですが、歴史的大転換の場面です。早朝の撮影でしたが緊迫のシーンに思わず力が入りました」と振り返った。

 ドラマには龍馬役で渡辺大、妻のおりょう役で橋本マナミが出演。古舘は「大さんがまさに龍馬そのもの。橋本さんもおりょうさんのように見えました」と絶賛。渡辺は「古舘さんの語りがあってから芝居を続けるというのが一連の舞台でつながっているような感覚で面白かったです」。橋本は「緊迫したシーンで近くに古舘さんがいた時はちょっと笑いそうになりました(笑)。でも、慣れたらクセになりますね」と語っている。

<古舘伊知郎 コメント>
 坂本龍馬がいた時代は150年ぐらい前で、資料も残っていて考証も進んでいる。かなり真実、事実に近づけるリアルな感覚があって面白いです。過去2回に比べて新鮮ですね。

 僕は坂本龍馬がこれまでロマンチストと描かれてきたことに反発を感じていたんです。どんな人物であっても清濁併せ呑んでいるはずだ、という思いがあったので。そこを今回はロマンチストであり、超リアリストであり、リベラリストである、いろいろな面を持っているという形で描けたと思います。まさにカリスマの三面鏡。三面鏡で龍馬の側頭部も後頭部など、いろいろな部分が見えてきます。

龍馬を演じている大さんが、まさに龍馬そのもの。龍馬に会ったことはないのですが、「似ている!」と思いました。役者さんはすごいと思いましたね。

 橋本さんもおりょうさんのように見えました。そのおりょうが龍馬の危機を救うシーンがあるのですが、それについても今回詳細に理解できると思います。魅力的な橋本さんと合わせてぜひご覧になっていただきたいです。

 個人的に感情が高ぶったのは、二条城の前でロケをした大政奉還のシーンです。本物の二条城まで各藩の重鎮たちが籠から降りるところを実況描写したのですが、歴史的大転換の場面です。早朝の撮影でしたが緊迫のシーンに思わず力が入りました。

 リアルな龍馬、橋本さんの妖艶な魅力、そして豪華なセットなどドキュメンタリータッチで面白く出来ています。僕としてはぜひ皆さんに見ていただいて、龍馬ファンから批判を受けたいぐらいです。批判をしてくださるということはそれだけ真剣に見てくださっている、ということですから。

<渡辺大 コメント>
 坂本龍馬は「臨場」で共演した内野聖陽さんなど名だたる大先輩方が演じてこられたので、すごく緊張しました。資料をたくさん読ませていただき、龍馬の豪放磊落な性格は生かすなど相談しながら役作りをしました。比較的僕ぐらいの年齢の役者が龍馬を演じるのは若いと思います。ただ龍馬の年齢が33歳、僕の実年齢にぴったりなので、年齢に関しては自信を持っていいかなと思いました。

 古舘さんの実況は不思議な感じでした。現代の服の人がドラマに混ざりこんでいるので、自分が現代人なのか、幕末の人なのかと。でも2、3日で慣れました(笑)。
確かに最初は気になりましたが、舞台のような感じでしたね。古舘さんの語りがあってから芝居を続けるというのが一連の舞台でつながっているような感覚で。そのライブ感は舞台に近い感覚があったので演じていて面白かったです。

 橋本さんとは15年ぶりでしたが、当時はお互いに芸名も違っていて。初めての大河ドラマだったので、あまり覚えていないんです(笑)。しかも同い年と聞いて、そんな偶然もあるんだと(笑)。同い年とは思えない大人の色気があって素敵な女性です。

 若い方にも見られるように作られているので、お正月は三世代ぐらいが繋がってワイワイ話し合いながら楽しんでいただきたいですね。2019年は元号も変わり、新しい日本の夜明けを感じる年でもある。そんなものを感じながら見ていただけるとうれしいです。

<橋本マナミ コメント>
 私自身、時代劇は好きなんですが、坂本龍馬というカッコいいヒーローの妻・おりょう役はうれしかったです。さらに古舘さんの実況がつく新しい形の、わかりやすい時代劇をお茶の間にお届けすることに関われることにも喜びを感じました。

 時代劇の中にスーツ姿の古舘がいらっしゃって実況する、というのは面白くて、ちょっと異様な感じです(笑)。でも、時代劇にあまり親しみのない若い方、時代背景がわからないという方にはわかりやすいと思います。私も古舘さんの解説はすごくわかりやすかったし、勉強にもなりました。現代との橋渡しにもなって、すごく見やすいと思います。

 ただ緊迫したシーンで近くに古舘さんがいた時は、ちょっと笑いそうになりました(笑)。すごく近いところにいらっしゃったので(笑)。でも、慣れたらクセになりますね。

 渡辺大さんとは19歳の時に大河ドラマ「武蔵」で共演させていただきました。その時は一瞬で私も緊張していたのであまり記憶にないのですが、今回15年ぶりに共演してフランクで面白い方なんだと思いました。「武蔵」では秀頼と千姫、今回は龍馬とおりょうというどちらも夫婦役。同い年で不思議な縁を感じました。