木村文乃「忘れちゃいけないことを学んだ」『サギデカ』8・31スタート

ドラマ
2019年08月30日
『サギデカ』

  8月31日(土)にスタートする木村文乃主演の土曜ドラマ『サギデカ』(NHK総合)の試写会が行われ、木村と高杉真宙が出席した。

 2018年の特殊詐欺の全国被害額は356億円に上る。注意喚起がなされてもなぜ被害はなくならず、詐欺グループのトップを捕まえられないのか?本作はそんなジレンマと愚直に向き合い、摘発に心血を注ぐ警視庁の女性刑事の姿を描く社会派ヒューマンドラマ。『透明なゆりかご』『きのう何食べた?』の脚本家・安達奈緒子によるオリジナル作品となる。

 特殊詐欺捜査を専門とする警部補・今宮を演じる木村は、作品について「刑事モノは善か悪か、白か黒かというイメージがあると思いますが、このドラマは何を信じて貫き通すかというお話だと私は思っています」と説明。

 続けて「今の時代に自分が思っている信念を貫き通すことはすごく難しいですが、とても大切で、忘れちゃいけないことだとこの作品を通して学ばせていただきました」と力強く語った。

 詐欺グループの実行犯「かけ子」の青年・加地を演じる高杉は「善と悪という話ではなくて、そうせざるを得なかった状況が実際にあるというのを皆さんに知っていただけるよう、加地君を愛しながら、必死にもがきながら演じました」と撮影を振り返った。

 撮影中のエピソードを聞かれると、高杉は「警察チームは皆さんすごく仲良くて、それにびっくりしました。僕は一人が多かったので、『僕も警察チームになりたかったな』って遠目から見ていました(笑)」と語り、木村が「今回は同年代の方が多かったこともあって、みんなで仲良くワイワイ撮影していました」と明かした。

 最後に木村は「警察関係の方々の実際のお話があって作品が出来上がっているので、大げさな話だとは思わず、実際にある話だと思って見ていただきたいです。ドラマとしても展開が早くてスピーディーで、しかも内容が濃いのでぜひ楽しんでいただけると思います」と。

 高杉も「最終話までの展開はびっくりすることの連続。誰が味方で、誰が敵で、というのをすごく面白く見ることができるんじゃないかなと思います」とアピールした。

土曜ドラマ『サギデカ』
NHK総合
8月31日(土)スタート
毎週(土)後9・00~9・49 全5回