囲碁“AI世代”の筆頭・芝野虎丸に密着『情熱大陸』1・12放送

エンタメ総合
2020年01月11日
『情熱大陸』

 1月12日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系)は、囲碁棋士の芝野虎丸に密着する。

 2019年10月、まだ19歳の芝野虎丸が「名人」のタイトルを奪取し、囲碁界が騒然となった。AIを駆使して実力の向上をはかる“AI世代”と呼ばれる囲碁の新世代の筆頭だ。

 囲碁の7大タイトルのうち、名人は上から2番目。そんな格式高いタイトルを10代で獲得し、最年少記録を樹立。さらに、続く7大タイトルの王座戦では、タイトル奪取を懸けて、一昨年、国民栄誉賞を獲得し、今の日本囲碁界でも最強と言われる井山裕太と激突。名前にある「虎」のように眼光鋭く、盤上では常に一進一退の攻防を繰り広げた。

 そして11月29日、最強と言われる井山を3-1で下し、2つ目のタイトル「王座」を獲得。20歳を迎えた11月に2冠目を達成し、またしても最年少記録を樹立した。

 一度対局から離れると鋭いまなざしとオーラは消え、優しい青年の表情へと一変する。自分のことを「引きこもり」と言うが、自宅では携帯にも触れず、ゲームなどもせずに、ひたすらAIと囲碁を打つ。取材中、今後の目標を聞かれると「囲碁とは別にやりたいことが見つかれば、明日にでも囲碁は辞めてもいい」と答える。

 番組では「名人」獲得を機にメディアの注目を集めるようになった芝野の日々を取材。そして2冠目を達成し、最年少記録を樹立した王座戦の舞台裏や、彼の強さの秘密、そして勝負師の顔とは違う、20歳の青年の素朴なプライベートの姿にも密着する。

<囲碁棋士/芝野虎丸 プロフィール>
平成11年(1999年)11月9日生。神奈川県出身。4人兄妹の次男。
囲碁を始めたきっかけは、父が与えた囲碁のゲームだったが、先に囲碁に夢中になったのは、兄の龍之介。虎丸は兄について行っただけだった。兄と共に囲碁の道場に通っていたものの、プロになるつもりはなかった。本人いわく「囲碁よりも学校の方が楽しかったですし、囲碁のプロになりたいと思ったこともなかった。院生(棋士養成機関での修業の身)の頃も、大変申し訳ないですけど…プロになりたいというより、ただ負けるのが嫌だと思っていただけです」しかし、気持ちとは裏腹に実力は上がり、中学を卒業すると、進学はせずに囲碁のプロの道を選び、今に至る。
平成26年夏季入段(平成27年度採用)。27年二段、28年三段、29年七段。令和元年八段、同年九段。芝野龍之介二段は実兄。

【棋戦主要履歴】
平成29年(2017年)
第26期竜星戦優勝
★タイトル獲得により七段に昇段(七段昇段最短記録 2年11か月)
第42期新人王戦優勝

平成30年(2018年)
第4回日中竜星戦優勝

平成31年・令和元年(2019年)
第44期名人戦挑戦手合で張栩名人を4-1で下しタイトル奪取
☆19歳11か月・史上初の10代名人、七大タイトル最年少獲得
★名人獲得により九段昇段・史上最年少九段昇段
第67期王座戦挑戦手合で井山裕太王座を3-1で下しタイトル奪取
☆20歳0か月での2冠達成は史上最年少記録

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