『麒麟がくる』制作統括&演出が語る“俳優・岡村隆史”の魅力とは

ドラマ
2020年02月09日
『麒麟がくる』

 大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK総合ほか)の第4回「尾張潜入指令」が2月9日(日)に放送される。放送に先立ち行われた試写会では、制作統括の落合将と第4回の演出を担当する藤並英樹が菊丸役で出演する岡村隆史の魅力を語った。

 2月9日(日)放送の第4回「尾張潜入指令」では、今川との戦いで尾張の信秀(高橋克典)が瀕死の重傷を負う。その知らせを受けた道三(本木雅弘)は、妻の治療を終え今度は尾張へ向かうという東庵(堺正章)に、天敵・信秀の容態を秘密裏に探るように命じる。その目付け役に任命された光秀(長谷川博己)は、東庵と菊丸(岡村隆史)と3人で尾張・古渡城へ潜入する。

『麒麟がくる』

 岡村をキャスティングした理由について落合は「池端(俊策)さんが菊丸というキャラクターを創作したいとおっしゃっていた時に、『菊丸はコメディアンにやってもらいたい』と言っていて。そんな時に、僕や大原君が以前からお仕事がしたかった岡村さんの名前が出ました。池端さんも『岡村君は面白いよ!』となって、オファーをしたら、まさかの快諾をいただけたのでとてもうれしかったですね」と明かした。

 岡村の印象について藤並は「お芝居に対して真摯に向き合う方で、最初はすごく緊張されていました。大河ということで深刻になった部分もあったと思うんですけど、チーフ演出の大原拓とも相談しながら、少し軽めのタッチを加えてもらい、岡村さんが元々持ってらっしゃる明るさを出していただきました。とても楽しいお芝居になったと思います」と。

『麒麟がくる』

 続けて「コメディアンとしてもそうなんですけど、非常に真面目な方です。台本をちゃんと読まれていて、菊丸という役に真摯に向き合ってくださっています。キャラクターが面白くなるように考えてくれたり、引き出しも多いんです。あとは走っているシーンもありますが、身体能力のポテンシャルが高いですね」と語った。

 落合は第4回の内容について「第1回では京を旅して、第2回では美濃の道三を見せて、第3回では道三や光秀を取り巻く人々を描きました。第4回は信長のいるであろう尾張がどういうところなのかを描いています。通常だと1話で全部やれるところを4回で描いているので、光秀にとって尾張がどういう所に見えていたのかがよく分かると思います」と説明した。

『麒麟がくる』

 第4回の演出を担当した藤並は「第4回では光秀が自ら動いて尾張を見に行くということで、信秀や東庵、菊丸といったこれまであまり描くことができなかった人たちを重点的に描いています。それによって光秀のミッションが面白くなったらいいなと思って演出していますので、そのあたりを見ていただきたいです」とコメントした。

大河ドラマ『麒麟がくる』
NHK総合ほか
毎週(日)後8・00~8・45

©NHK