岡田結実が女優魂で涙!貴島彩理Pが明かす『女子高生の無駄づかい』の舞台裏

ドラマ
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2020年02月14日
『女子高生の無駄づかい』

 岡田結実が主演を務める『女子高生の無駄づかい』(テレビ朝日系)。同名人気コミックが原作で、個性派ぞろいの女子高生たちが青春を無駄に過ごす姿を描いた学園コメディの制作の舞台裏について、貴島彩理プロデューサーに聞いた。

 ニックネームどおり、すがすがしいほどの「バカ」こと田中望(岡田)に、恋多き漫画家志望の腐女子「ヲタ」こと菊池茜(恒松祐里)、優秀だが感情が死滅している「ロボ」こと鷺宮しおり(中村ゆりか)…。劇中に登場する女子高生たちは皆、この時しか謳歌できないきらめきに満ちた青春とは全くの無縁。暇を持て余した彼女たちの残念なスクールライフの物語は、毎回くだらなすぎて笑えると話題を呼んでいる。

『女子高生の無駄づかい』

 原作をベースにオリジナルのエッセンスも盛り込んだ脚本は、人気劇団の作家たちが毎回交代で担当している。

 「原作がとても面白いので、その魅力を最大限生かせるように…と心掛けつつ、ドラマならではの楽しみ方も生み出したい。各作家さんの劇団作品や脚本を拝見して、『こういうオリジナルネタは跳ねそう』と提案してみたり、好きなキャラクターを伺って『じゃあそのキャラクターのネタでいこう』と話してみたり。せっかくなら脚本も、各作家さんの特性が引き立ったらいいなという思いで臨んでいます。視聴者の皆さまに『毎週テイストがちょっと違うぞ』という楽しみ方もしていただけたらうれしいです」

 キャストのビジュアルは、原作そっくりに再現。俳優陣の本気の表れでもある。

 「岡田さんには『髪の毛をばっさり切ってほしい』とお願いしたところ、快諾してくれました。他のメンバーも、初めて髪の毛を染めくれたりして。みんなこの作品に対して本気で、その熱い想いを借りてなるべくビジュアルは原作に寄せるようにしています」

『女子高生の無駄づかい』

 一方で、芝居に関しては原作にとらわれず自由に演じてほしいと伝えたという。

 「アニメ化もしている作品なので、あまりなぞろうとしても、物真似になってしまう可能性もある。大切なのは、愛すべき残念な女子高生たちであること。演じ方に正解はないし、あのJKたちの要素は、彼女たちの中にも1カケラくらいきっとあるはず。いい意味で原作にとらわれすぎず、思いっきり弾けて、みんなで超楽しいお芝居対決しましょう、と話しました」

 主演の岡田はバカ役を体当たりで演じていて、ハマリ役。彼女の女優魂を象徴するのが、顔出し看板から顔が抜けなくなり涙するという1話のシーンでのエピソード。

 「岡田さんは目薬は使わず『ここは女優として自分で泣きます!』と。感情的に揺さぶられるようなシーンでは全くなかったのでスタッフも驚きましたが、岡田さんの熱意に負けて涙が出るまで待とうとなり、結果、見事やり遂げてくれました。くだらないシーンでも全力で演じようとする姿に心打たれました!」

 撮影現場は岡田を中心に、さながら女子校のようににぎやかだという。

 「とりとめのない、まさに“無駄”な会話をずっとしていて(笑)、その雰囲気がドラマにも出ているのではないかと思います。若いから食欲旺盛で、朝10時くらいから『お昼ご飯、まだですか!?』とか、差し入れが入ると秒で群がったり。SNSにも慣れていて、いつの間にかインスタライブをやって原作のビーノ先生からコメントをもらっていたり(笑)。あの世代ならではですよね。一方で、恒松さんが演技について提案して、岡田さんや中村さんたちがそこからさらに膨らませるような場面もあり、若さだけではなく、人として心強い俳優さんたちという印象です」

 第3話からは、女の子が好きな小悪魔系百合ガールの転校生「リリィ」こと染谷リリィ役で欅坂46の小林由依が加わった。

『女子高生の無駄づかい』

 「途中からの参加で緊張していたようですが、岡田さんから『お昼ご飯、一緒に食べようよ!』とかって誘われて、すぐに打ち解けたみたいです。お芝居も、アイドルでありながら、カメラに向かって思い切りくしゃみもしてくれる度胸の持ち主。今後の壊れっぷりに期待しています」

 そんな女子たちに交じり、町田啓太が“女子大生派”を公言する担任「ワセダ」こと佐渡正敬を演じている。

『女子高生の無駄づかい』

 「控室ではキャストがいつも一緒にいるのですが、町田さんは周りが女子たちばかりでタジタジになっているようです(笑)。でも撮影中、小林さんが加わったばかりで緊張していた時も、わざと変な演技をして『本番ではやらないですよ(笑)』と。そうやって冗談を飛ばして雰囲気を和ませてくださって。すっかりみんなの優しいお兄さん的存在になっています」

 気になるのが、毎回突然挿入される朝ドラコーナー『連続ドラマ内小説「ロボっこ」』。ロボが家庭の事情で遠い親戚の家にやって来たヒロイン・ロボ子に扮した物語で、一見本編とは何の関係もないように思えるが…。

『女子高生の無駄づかい』

 「毎週、何を見せられているんだ…という気持ちになるひと幕かと思うのですが、最終回まで見ていただくと“あれは何なのか”の答えが分かるようになっています。毎週激動の展開ですので、本編とともにお楽しみいただけたらうれしいです」

『女子高生の無駄づかい』
テレビ朝日系
毎週(金)後11・15~深0・15ほか

<第4話(2月14日(金)放送)あらすじ>
理想の自分のため、モテるため、恋のため、女子高生たちは今日も自分磨きに余念がない――。
 リップクリームという存在に一抹の疑問を抱いたバカ(岡田結実)は、ごま油を唇に塗り登校。香ばしいにおいを漂わせながら、エクソシストのモノマネに興じていた。
 転校して以来、その圧倒的なキラキラ感で生徒たちから羨望のまなざしを受け続けているリリィ(小林由依)は、さいじょナンバー1のモテ女子・マジメ(浅川梨奈)が気になっていた。校舎裏で女子生徒から告白を受けるマジメの姿を目撃したリリィは、からかい半分でマジメにちょっかいを出そうとするも、突如壁ドンされる羽目となり…。
 一方、ヲタ(恒松祐里)は、敬愛する低所得Pの正体が、まさかワセダ(町田啓太)だとはつゆ知らず、ボカロ新曲の“歌ってみた”に挑戦。憧れの低所得Pに“想いよ届け!”とばかりに熱く新曲を歌い上げるも、それを聞いたワセダは、1か月前の出来事を振り返っていた。
 そう、晴れた日の午後、コスパが良さそうな美容室で出会った、クセの強い美容師(小手伸也)のことを…。
 そんなある日、小説家志望の1人の男子高校生・高橋は、バス停で想いを馳せていた。実はひそかにロボ(中村ゆりか)に思いを寄せる彼は、バカ、ヲタと共に行動するロボの姿をひたすら眺めながら、さまざまな想像を膨らませ…。

©テレビ朝日

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