25年の時を経てよみがえる映画『トキワ荘の青春 デジタルリマスター版』5・29公開

エンタメ総合
2020年03月17日

映画『トキワ荘の青春』が1995年の劇場公開から25年の時を経てデジタルリマスター版として、5月29日(金)よりテアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかにて全国順次公開が決定。

東京都豊島区にあった、伝説のアパート「トキワ荘」。“漫画の神様”手塚治虫が暮らしたこのアパー トに集った若き漫画家たちの日常を、市川準監督が史実に基づきフィクションとして創り上げた珠玉の青春の金字塔『トキワ荘の青春』。トキワ荘の住人たちの兄貴分的存在だった寺田ヒロオ役を主人公に、手塚治虫、藤本弘(藤子・F・不二雄)、安孫子素雄(藤子不二雄A)、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、森安直哉、鈴木伸一、つのだじろう、つげ義春らが“漫画の未来”を夢見て過ごした日々を描く。

寺田を本木雅弘が演じ、大森嘉之、阿部サダヲ、古田新太、生瀬勝久、鈴木卓爾、さとうこうじ、翁華栄ら、今では日本映画界や演劇界を支える存在となった彼らが、劇中の「トキワ荘」のメンバーのように、当時の小劇場、自主映画で活躍が期待されていた若手俳優として出演していた。夢多き若者たちが切磋琢磨した、あたたかくもほろにがい青春の思い出を、懐かしき昭和の空気感をそのままに描き出した本作。公開時「この映画は、時間が経てば経つほど光っていく映画ではないだろうか」と語っていた本木の言葉どおり、令和となった新時代にデジタルリマスター版としてよみがえる。

【STORY】東京都豊島区にある木造アパート「トキワ荘」。そこには“漫画の神様”手塚治虫(北村想)が住み、日夜、編集者たちが彼の元に通い詰めていた。向かいの部屋に住む寺田ヒロオ(本木雅弘)は、その様子を眺めながら、こつこつと出版社への持ち込みを続けていた。やがてトキワ荘を去った手塚治虫と入れ替わるように、若き漫画家のたまごたちが次々に入居してくる。藤本弘(阿部サダヲ)、安孫子素雄(鈴木卓爾)、石ノ森章太郎(さとうこうじ)、赤塚不二夫(大森嘉之)、森安直哉(古田新太)、鈴木伸一(生瀬勝久)。また近所に住むつのだじろう(翁華栄)もトキワ荘に入り浸っていた。そろって『漫画少年』の投稿仲間だった彼らは、寺田を中心に“新漫画党”を結成。貧しい生活の中、互いを励まし合い、漫画の未来について熱く語り合う日々が続く。中でも一番年上の寺田は兄貴分的存在として若き彼らを静かに見守り、その視線は、赤塚の友人であり自分とは全く異なる作風のつげ義春(土屋良太)にも向けられていた。そんなある日、『漫画少年』の出版社、学童社が突如倒産。これを機に、8人の仲間たちの進む道も少しずつ変化していく。どんどん売れっ子になっていく者。漫画からアニメーションへの移行を決意する者。そして東京を去る者もいた。流行に惑わされず、黙々と自分の描きたい漫画だけを追い求めているように見えた寺田の心にも、徐々に迷いが生まれてくる。時代の激しい変化とともに、漫画家のたまごたちの青春の日々にも、ゆっくりと終わりの気配が近づいていた。

『トキワ荘の青春 デジタルリマスター版』
5月29日(金)よりテアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかにて全国順次公開

出演:本木雅弘/大森嘉之、古田新太、生瀬勝久、鈴木卓爾、阿部サダヲ、さとうこうじ、翁華栄、松梨智子、北村想、土屋良太、柳ユーレイ、安部聡子、原一男、向井潤一、広岡由里子、内田春菊、きたろう/ 時任三郎、桃井かおり
監督:市川準 脚本:市川準、鈴木秀幸、森川幸治

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