病院の屋上から響かせた祈りの響きが日本に!ヴァイオリニスト・横山令奈の来日公演が決定

エンタメ総合
2020年11月03日

横山令奈来日公演

ヴァイオリニストの横山令奈が、2021年1月に大阪、愛知、山口での来日公演を行うことが決まった。

日本の高校を卒業後、18歳でイタリアに渡り、クレモナを拠点に欧州で活動してきた横山。クレモナにある“ヴァイオリン博物館”で行われた演奏会で、数億円の価値がある展示楽器の演奏を任されるほか、2020年4月にはコロナ禍にあったクレモナの病院の屋上で行った演奏がYouTubeで世界中に配信されるなど活躍の幅を広げている。

横山が祈りのヴァイオリン演奏を始めたきっかけは、クレモナの観光プロモーションを手掛ける集団“プロ・クレモナ”からの「コロナ禍で1か月間ずっと救急車のサイレン以外に静寂しかないクレモナの中心街に、ヴァイオリンの音を響かせたい」というオファーを受けたこと。街への“恩返し”を決意した横山は、自身の夢でもあった鐘楼“トラッツォ”の上からの演奏を実現させた。

この演奏を、偶然通りがかった病院の広報担当者が聴き、新型コロナウイルス患者への治療にあたる医療従事者に向けた演奏をリクエスト。横山はこれを快諾し、聴く人全てに思いを馳せながら病院の屋上で「ガブリエルのオーボエ」、ビバルディの「四季」などを披露した。この演奏の動画がYouTubeで世界中に配信されたことで日本の音楽関係者の目にも留まり、来日公演が実現する運びとなった。

横山令奈来日公演

自身もコロナ禍の緊迫した空気を体感し「今の時期に音楽や芸術は不要不急ではないという人もいます。単なる趣味じゃないかという人もいます。でも私は音楽、芸術とは人の心に直接語りかけることができる素晴らしいものであると思います」と音楽への熱い思いを語った横山。「クレモナのロックダウン直後から、演奏家として自分には何ができるのか、ずっと考えてきました。生の音楽の響きを通して思いを共有することが、少しでも誰かの癒やしや元気の源となればうれしいです」と来日公演に向けてメッセージを送った。

チケットは11月3日(火・祝)より先行販売。11月28日(土)より一般発売を開始。

公演情報

横山令奈来日公演

「命を繋ぐ祈りのヴァイオリン イタリア・クレモナの病院屋上から世界に届けた感動の調べ 横山令奈 ヴァイオリン・コンサート」
出演:横山令奈(ヴァイオリン)、杉林岳(ピアノ)
2021年1月17日(日)開演 後1・00~/後4・30~
会場:愛知県芸術劇場コンサートホール
2021年1月23日(土)開演 後3・00~
会場:渡辺翁記念会館(宇部市文化創造財団)
2021年1月24日(日)開演 後2・00~
会場:豊中市立文化芸術センター 大ホール

WEB

公式HP:https://www.ktv.jp/event/lenayokoyama/