大谷翔平の同級生が語る“世界のオオタニサン”の素顔「喜怒哀楽を素直に表現する昔の翔平」

エンタメ総合
2021年10月29日
小原大樹さん
小原大樹さん

今年、さまざまな歴史的記録を打ち立てたメジャーリーガー・大谷翔平選手。そんな大谷選手と花巻東高等学校野球部の同級生で、現在、岩手めんこいテレビに勤務する小原大樹さんに話を聞いた。小原さんは今年のMLBオールスターゲーム時に渡米し、大谷選手に取材を行っている。

◆今年の大谷選手の活躍について

昨年けがなどいろいろあってうまくいかず精神的に苦しんでいたと思いますが、今年は何よりけがなく、あれだけのパフォーマンスを出し切ったことがスポーツ選手としてどれだけすごいことか。結果を出し続けたことは本当に尊敬しています。けがなく楽しく野球をしているところを見て、「良かったな」と思いました。

◆同級生から見た大谷選手の魅力

歴史的な数々の記録はもちろんですが、それよりも本人が記録に追われているふうには見えないところが一番のすごさだと思います。純粋に野球少年で、野球を楽しんでいた結果、その記録がついてきたのだと思います。(敬遠されて)打てない日々も続きましたが、そのときは走って盗塁したりと、“できることはある”“自分は打って投げるだけじゃない”というのをプレーで体現していました。

◆同級生といる時の大谷選手

ベンチでの雰囲気と、僕ら同級生への接し方は変わらないですね。日本にいた時はとても真面目という印象が強かったと思いますが、メジャーではベンチで選手の真似をしたり、積極的にコミュニケーションをとっていて、プライベートとのギャップがなくなったように感じます。学生時代から変わらず好青年ですが、楽しむ時は楽しむ、喜怒哀楽を素直に表現する昔の翔平です。

◆MLBオールスター取材について

大谷には、叩かれて終わっただけなんですけど(笑)。
花巻東高校の先輩の菊池雄星さんと奇跡的にオールスター当日、モーニングに行けました。一緒にオールスターの会場に向かうという貴重な時間を過ごしました。
(大谷)翔平はスケジュールが合わず行けませんでしたが、会場に入ると全体が翔平のためにあるのではないかというくらいの雰囲気で、僕も一ファンみたいな感じで鳥肌でしたね。言葉が出ないってこういうことかっていう。普段は同級生なので、「僕が知っている翔平なのかな」と思うこともありますが、本当に“アメリカが、世界が、認めている大谷翔平”というのをあらためて肌で感じました。グッズ売り場に行っても、ほぼ翔平のグッズは売り切れていて、本当に翔平が動くと人が動く、という感じでしたね。

◆2022年、大谷選手に期待したいこと

今年は“ホームランキング”と“二桁勝利”にあと一歩届かず、ファンとしては「あと1勝してよ」と思った人もいると思いますが、その記録にあと一歩届かなかったのは、翔平が「今年だけじゃないぞ」と、来年ももっと応援したくなるようにファンの心理を揺さぶったように感じました。
個人的には、来年は今年以上の記録はもちろんですが、もっと野球を楽しんでいる姿を球場で見せてほしいです。何よりけがなく、翔平自身が楽しく野球をやれるといいですね。そして、2022年というよりは世界一の選手にいつかなってほしいです。そして「世界一の同期」として自慢させてください。