26歳で高校生の青春ラブストーリーを演じる小関裕太「気恥ずかしさはないです!」

エンタメ総合
2022年02月27日

ミュージカル『四月は君の嘘』

全国6都市で上演されるミュージカル『四月は君の嘘』で主演を務める小関裕太が、6月の兵庫公演に向けて大阪市北区のカンテレ本社で会見を行った。

『四月は君の噓』の原作は、新川直司が2011年から2015年に月刊少年マガジンで連載され、2012年度マンガ大賞ノミネート、2013年講談社漫画賞少年部門受賞、その後2014~2015年にはフジテレビ「ノイタミナ」枠でテレビアニメ化、2016年には実写映画としても大ヒットを記録した人気コミック。初ミュージカル化として2020年7月に上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で全公演中止になり、2年の時を経て上演される。

本作への出演が決まったことがきっかけで原作の漫画とアニメに触れ、ファンになったという小関は、「2020年に中止になった時点でアニメを2周して見ていたぐらい自分自身も感動した作品なので、“中止”と聞いた時は本当にショックで絶望的な気持ちでした。当時はこのミュージカルを成功させることを生きがいにしていたので、『自分は何のために頑張ってきたのかな?』と生きている意味まで考えてしまうぐらい喪失感が大きかったです」と当時を振り返りながらも、「その反動でアニメは7周しました(笑)。音楽に背中を押されて、元気になれる前向きな作品」とコロナ禍で得た新たな気づきについて明かした。

小関が演じるのは、かつて指導者であった母から厳しいレッスンを受け、正確無比な演奏で数々のピアノコンクールで優勝、“ヒューマンメトロノーム”と言われた天才少年・有馬公生。母の死をきっかけにピアノの“音”が聞こえなくなり、音楽の世界から遠ざかってしまうが、生田絵梨花が演じるヴァイオリニストの少女との出会いを通じ、もがき苦しみながらも再び音楽と向き合っていくという役どころ。

ミュージカル『四月は君の嘘』

有馬公生については、「有馬君は、自分の演奏がきっかけで音楽を始める子がいたり、その背中を追いかけ続ける子がいたり、同世代の子供たちに影響を与えた人物なのにピアノをやめてしまう。だからこそ、その影響を受けた子たちは成長して、『有馬君と同じ舞台で戦いたい、有馬君の演奏をもう一度聴きたい』という思いが強くなるんですが、パフォーマンスだけにとどまらず、彼の生き様を含めて周りから求められるというのは役者として憧れるし、うらやましいなと感じます」と、同じ表現者として感じるキャラクターの魅力を熱弁。「映像作品と違って、舞台は1つの話に対する稽古期間が約2か月半もあるので、作っては壊し、また作るという過程を通して、新しい自分も発見できたら」と期待を込めた。

また、共演の生田絵梨花については、「すごく魅力的な方で、何より歌がすごい。説得力のある歌を歌われる」と絶賛。“高校生”たちの青春ラブストーリーを“26歳”という年齢で演じることについて聞かれると、「気恥ずかしさはないですね!」ときっぱりと宣言し、「小さいころからこの業界にいて、僕自身がいわゆる学生時代に仕事の現場にいることが多くて、同級生たちよりは青春の経験が少ないという自覚がありますので、この作品を通して“青春”を送り直せたらいいなと思います(笑)」と笑顔で語り、会見を締めくくった。

ミュージカル『四月は君の嘘』は、5月7日(土)から始まる東京公演を皮切りに、兵庫公演は6月16日(木)~18日(土)まで兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールにて上演。チケットは3月19日(土)に一般発売開始。

公演概要

ミュージカル『四月は君の嘘』

兵庫公演:2022年6月16日(木)~18日(土)
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
製作:東宝/フジテレビジョン
兵庫公演主催:梅田芸術劇場/関西テレビ放送/兵庫県立芸術文化センター

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