ふぉ～ゆ～、劇中は“せりふなし”でも会見はしゃべりまくり！福田悠太「せりふは心の中にある」舞台「Only 1, NOT No.1」

ふぉ～ゆ～が全編“ノンバーバル（せりふなし）”のエンターテインメントに挑む舞台「Only 1, NOT No.1」が7月6日（水）に東京・シアタークリエで開幕する。これに先立ってフォトコールと会見が行われ、ふぉ～ゆ～の福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介、梅棒の楢木和也、伊藤今人（作・総合演出）、共演者の樹里咲穂、HideboH、綺咲愛里が登壇した。

本作は、ふぉ～ゆ～とダンスエンターテインメント集団・梅棒の初コラボ作品。本来は2020年に公演を予定していたが、コロナ禍に直面し2年越しの上演を果たすこととなった。新宿・歌舞伎町を舞台にふぉ～ゆ～と梅棒がホストに扮し、ホストクラブ同士のし烈なバトルをダンスパフォーマンスで展開していく。

さまざまなステージに立ってきたふぉ～ゆ～にとって“せりふなし”の舞台は新たな挑戦。福田悠太は「最初は不安もあったんですけど、稽古を重ねて今人さんからいろいろアドバイスをもらっていく中で“せりふは心の中にあるな！”と感じました」と真面目にコメント。しかし直後、「皆さんも（フォトコールを）ご覧になって分かったと思うんですけど、なんとなく声が聞こえてくるような感じがしましたよね？」と記者に問いかけ、「首だけでも、“うんうん”っていうふうに…」と相づちを催促。すかさず辰巳雄大に「強要すな！」とツッコまれていた。

さらに福田は「自分の表現の幅が広がったような。“やっぱり僕たちって天才なんだな”っていうふうに思っちゃってます」と続け、越岡裕貴に「そこだけ記事にしないでくださいね！」とフォローされるなど、劇中でしゃべらない代わりとばかりに“舌好調”の福田。

その後も「舞台上でも心の中で膨大なせりふの量をしゃべってますから。も～せりふを覚えるのが大変で！」と意気揚々としゃべり続け、辰巳に「福ちゃんで（会見の時間が）終わるから！」と制止されていた。

気を取り直して、辰巳は「せりふがないとはいえ、ストーリーはあって繊細な人間模様が詰め込まれてる作品。梅棒さんの作品が大好きでずっと見てきましたが、実際やってみると一つ一つ細かいことが詰め込まれてお客さんが楽しめる作品になっていたんだなとあらためて感じました」とノンバーバル作品の魅力を熱弁していた。

作・総合演出を手掛ける梅棒の伊藤今人は「ふぉ～ゆ～は“梅棒メソッド”への順応性が高くて、思っていた以上に経験値があって頭のいい人たち。親しみやすさもあって、これ以上完璧な素材はないなと、ちゃんとした料理にしないと申し訳ないなと思うぐらい豪華な食材を扱わせていただきました」と絶賛。

これを受けて越岡は「まぁ～いい素材でしょうね！」と胸を張りつつ、「（芸歴）25年やってきた3分の1ぐらいは仕事がない状況でした（笑）」と自虐ネタも。「今人さんにはいい素材に映ってるっていうのがすごく誇らしいというか。そう言っていただけるだけで、もう…飲める！それをおかずに飲める！」と、こちらも“舌好調”な越岡に、「飲むことを考えるな！」とツッコミマシーンと化した辰巳。このノリに便乗して「すみません、生1つ～！」と福田が自由過ぎる振る舞いで会見を盛り上げた。

ここまでニコニコとメンバーのやりとりを見守っていた松崎祐介は「満を持して、どうも松崎祐介です！」とあらためて自己紹介。「せりふがない分、体で体現する難しさ。そして何より、伝わった時の達成感といいますか。こうしてみたらちょっと違うとか、これじゃ伝わらないんだなとか。そうしたときに今人さんに相談に行って…」と徐々に迷走し始める松崎。続けて「まだちょっと不完全なところがあるんですが、まだ時間はありますし」というまさかの言葉を発し、登壇者一同から「初日明日だよ!?」と総ツッコミを受けていた。

その後もジャニー喜多川さんとの思い出話で軌道修正を図ろうとするもグダグダになり、先ほどまでふざけていた福田からも「今回マツ、本当にノンバーバルでよかったね」としみじみ言われてしまう松崎だった。

“歌舞伎町の女王”クレア役の樹里咲穂の着物姿に話題が及ぶと、ふぉ～ゆ～がホストらしく褒められるか挑戦することに。福田「エメラルドグリーンがそこまで似合う女性に初めて出会いました」、越岡「差し色の金が良く似合う。日本中探しても1人！」、辰巳「ステージ上のオーラがすごいのに、裏では気さくに話しかけてくださる」とここまで順調に思えたが、ラストの松崎が低音ボイスで「樹里さん、あなたの唇が最高です」と発し、「気持ち悪い！（笑）」（辰巳）、「何よそれ！（笑）」（樹里）と場を騒然とさせていた。