とろサーモン久保田、相方・村田の濡れ場に「お前あんなことしてるのか」

映画
2017年01月19日

『牝猫たち』大ヒット御礼トークイベント ロマンポルノリブート第3弾となる白石和彌監督作『牝猫たち』の大ヒット御礼トークイベントが行われ、本作に出演するお笑いコンビ・とろサーモンの村田秀亮、久保田和靖、白石和彌監督が新宿武蔵野館に登壇した。

 満席の客席に登壇した白石監督は、キャスティングの経緯について「脚本の製作当初はバンドマンの設定でした。ただ村田さんと久保田さんが決まったと聞いて、お笑い芸人という肩書を生かしたんです。顔が分かった上でさらに脚本を書いたので、ほぼあて書きになっています」と語った。

 本作で濡れ場を初体験した村田は「クランクインの前日が沖縄映画祭だったんです。前張りも初体験だったので、一緒にいた廣木隆一監督に相談したら、前張りをはがすときに毛がテープに引っかからないように、テープを張る部分に生えてる毛を剃ったほうがいいとアドバイスを受け、家で一人で剃りました。あんなに情けない気持ちになったのは初めてです」と。久保田は「世の中ピコ太郎のPPAPがブームですが、日活はPORNO(ピーオーアールエヌオー)ですね」と前夜から考えてきたという挨拶で会場を笑わせた。

 ロマンポルノの女王・白川和子がオーナー役を務めるSMクラブで、本物のSMの女王様に亀甲縛りされるシーンで銀幕デビューを果たした久保田。「吊るされるなんて聞いていなかったんです。これ吉本あるあるなんですけど、漫才するだけと聞いていたのに、現場に行ったらブリーフ姿にされて女王様に吊るされました」と知られざるエピソードを明かした。

『凶悪』ではじじぶう、『日本で一番悪い奴ら』ではデニスの植野行雄とお笑い芸人を立て続けに起用していることに関して白石監督は「芸人をやられている方はそれぞれ強烈な個性があるんですね。漫才の技術が生きているのか、そのうえで間の使い方がすごく上手なんです」と。それに対して村田が「そんなこと言ってもね、初めての濡れ場なので監督にどのようにしたらいいか聞いても、いつもやっているように、ということしか言ってくれないんですよ」と暴露すると、久保田は「お前あんなことしてるのか」とツッコみ、会場を沸かせた。

 最後に久保田は「今回、コンビそろってロマンポルノに出ました。相方の濡れ場を見ていて、はじめは村田のファンは他の女との濡れ場なんか見たくないと劇場に行かないのかなと思ったんです。でも僕が逆の立場で考えたら、好きな女優さんのきれいな濡れ場が見れると聞いたら絶対劇場に観に行くので、村田はよかったなと思います。これを機に僕もどんどん脱いでいこうと思います」と。村田は「この作品は人間の生きていく姿がリアルなタッチで描かれていてとても切ない気持ちになります。僕は試写会で見たときにぼうぜんとして街を1時間ぐらい放浪してしまいました。皆さんもこの作品を見て新宿の街を歩いてみてください。街が違って見えると思います」と語った。

『牝猫たち』
新宿武蔵野館ほか大ヒット上映中

監督・脚本:白石和彌
出演:井端珠里 真上さつき 美知枝
音尾琢真 郭智博 村田秀亮(とろサーモン)・吉澤健 白川和子(特別出演)
松永拓野 吉村界人 米村亮太朗 ウダタカキ 野中隆光 山咲美花 天馬ハル 久保田和靖(とろサーモン)
挿入歌:ミオヤマザキ「Dawn of the Felines」

公式サイト:www.nikkatsu-romanporno.com/reboot/