山田孝之、娘役・白鳥玉季のコメントに笑顔「100点の答え、ありがとう」

映画
2020年07月26日

映画「ステップ」大ヒット記念オンライントークショー

「共演者の演技ですごいと思ったポイントは?」という質問では、國村が「山田君と一緒の時は、彼の集中力やお芝居はもちろん、本当に想像のつかないものが出てくる」と絶賛。今回の役は、義理の父子ではあるものの、年月を経てやがて健一を本当の息子と呼べるようになる関係だったが、これには、山田が作り上げた「10年間を過ごしてきた健一」の姿によって、自らのキャラクターに影響を受けた部分も大きいと明かし、ゲスト陣からも拍手が送られた。

最年少の白鳥は、山田や國村、余貴美子らと共演した、亡き母の故郷に帰省して「迎え火」を行うシーンを挙げ、「皆さんの雰囲気がすごかった」と当時を振り返った。また、本作を経てどんな役者になりたいかと聞かれると「現場を明るくできる女優さんになりたい!」と笑顔でコメントした。

あらためて本作を振り返った山田は、妻を亡くした健一の役作りに真摯に取り組んだ結果、撮影期間中はずっと健一としてつらい思いを抱えていたことを明かし、試写でも「健一のつらかった過去をもう一度見せつけられた気がして、客観視できなかった」と。続けて「何人か他の役で人生を経験していけば薄れていくので、時間はかかるけど観られるかもしれません」と語り、飯塚監督に対して「どうします?いきなり5年後ぐらいに、『ステップ観ましたよ!』ってすごい熱いメールが来たら!」と笑わせた。

最後に角田は「すごくいい映画なんですよ!こういう時期なので、タイミングが合って行ける時が来たら観てほしいです」、白鳥は「とてもすてきな映画だと思うので、すごくたくさんの人に観てもらいたいです」、國村は「1回観た方でも、今日の撮影シーンの裏話を聞いて、また劇場でも観てください」、秦は「『在る』という曲が生まれるぐらい、いろんなインスピレーションをもらえるすてきな映画だと思います」、飯塚監督は「何か特別なことが起きる話ではないかもしれないですが、続いてく日常が当たり前じゃないということを描いた映画なので、ぜひ劇場でご覧ください」と。

山田は「僕は健一としてその期間を生きたのでつらかったんですけど、この映画は愛の物語です。つらい涙というよりは、彼らの愛情を観て、うれしくなって、涙が出てるんじゃないかと思います。とても良い映画らしいので(笑)。もしタイミングが合えば、劇場という集中力の高い空間で、この作品と真っすぐ向き合っていただけたらうれしいです」とメッセージを送った。

作品情報

映画「ステップ」
公開中

原作:重松清「ステップ」(中公文庫)
監督・脚本・編集:飯塚健(『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』『笑う招き猫』『虹色デイズ』)

出演:山田孝之、田中里念、白鳥玉季、中野翠咲、伊藤沙莉、川栄李奈、広末涼子、余貴美子、國村隼 ほか
主題歌:秦基博「在る」(AUGUSTA RECORDS/UNIVERSAL MUSIC LLC)
製作プロダクション:ダブ
配給:エイベックス・ピクチャーズ

©2020映画『ステップ』製作委員会

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4