のん主演「私をくいとめて」が東京国際映画祭で観客賞を受賞「大切に受け止めたい」

映画
2020年11月10日
第33回東京国際映画祭クロージングセレモニー©2020 TIFF
©2020 TIFF

第33回東京国際映画祭クロージングセレモニーが11月9日に行われ、今年唯一のコンペティション部門である「TOKYOプレミア2020」部門で、映画「私をくいとめて」が観客賞を受賞した。

授賞式には「勝手にふるえてろ」(2017年)以来、史上初となる2度目の受賞を果たした大九明子監督、そして6年ぶりに長編映画で主役を演じたのんが登壇し、受賞の喜びを語った。さらに出演の林遣都、橋本愛からもコメントが到着した。

本作は、綿矢りさの同名小説を、「勝手にふるえてろ」「美人が婚活してみたら」などで、女性の生き方や恋愛にスポットを当て続けてきた大九明子監督が映画化。脳内に相談役「A」を持つ31歳のおひとりさま・みつ子を女優/創作あーちすと・のんが演じる。

みつ子が恋する年下男子・多田くん役には、林遣都。さらに臼田あさ美、若林拓也、前野朋哉、山田真歩、片桐はいり、橋本愛らが出演し、令和を生き抜く女性たちに容赦なく突き刺さる、わかりみが深すぎる崖っぷちのロマンスを彩る。

大九明子監督 コメント

素晴らしい賞を頂戴させていただき、本当にありがとうございます。
観客賞を頂戴するのはうれしいことに、私とスタッフは(『勝手にふるえてろ』に続き)2度目になりますが、その3年前と世界はまったく違っていて、映画祭もそのころとはまったく違う形となりました。さまざまな映画祭がリモート配信だけで行う中、東京国際映画祭は実際にお客さまをお入れして、一緒にスクリーンで見るという体験を実現させたことは、本当に素晴らしいことだと思います。
まだまだ出歩くことに安心できず、不安を感じるような中、この作品のチケットを取っていただき、劇場で映画を観ていただいて、かつ、票を入れてくださった方、お一人お一人の貴重な一票が、私どもに賞を下さったのだと、いつも以上に感慨深いです。
早く一人一人のお客様と直接握手を交わしたり、お話ししたりできる機会がくるといいなとお祈りしています。
本当にありがとうございました。

のん コメント

この度はこのようなすてきな賞を頂き、ありがとうございます。
今年はこの「観客賞」が唯一の賞になるそうですが、観客の皆さんに応援いただいた作品ということで、うれしく思っています。私ごとではありますが、この作品で何年ぶりかに主役として大九監督に呼んでいただき、この映画に参加させていただけたことに心から喜びでいっぱいです。
スタッフ、キャストを代表して監督と共に感謝の気持ちをお伝えできればと思います。本当にありがとうございます。映画というのは観客の方に見ていただき、初めて完成するものだと思いますので、今回頂いた賞を大切に受け止めたいと思います。
本作は、12月18日より全国公開となります。観ていただいた皆さんと一緒にこの映画を一緒に盛り上げていけたらと思いますので、面白いと思っていただいた方には、ぜひ、SNSでの口コミや周りのお友達にオススメしていただけたらうれしいなと思います。たくさんの方に観ていただけるよう、一緒に頑張りましょう!ありがとうございました。

林遣都 コメント

この度は観客賞受賞の連絡を聞きとても驚いております。
劇場に足を運んで投票してくださった皆様、この度は心より感謝申し上げます。
ありがとうございます。そして大九監督おめでとうございます!
この作品の細部にちりばめられた監督やスタッフの皆さんの強いこだわり、そして情熱が多くの人に届いたんだなと思うと嬉しい気持ちでいっぱいです。
スクリーンから大九組のあのワクワクする空気感を皆さんにもっと味わっていただける日を楽しみにしています。

橋本愛 コメント

見てくださった皆様のお力添えに感謝します。
この映画も、自分にとっても、映画界全体も、良き未来を作り上げていくために、大きな一歩になったと思っています。
何より楽しんでいただけたことが、心からうれしいです。
また、大九監督とのんさんに、本当におめでとうって言いたいです。

作品情報

映画「私をくいとめて」
2020年12月18日(金)より全国ロードショー

原作:綿矢りさ「私をくいとめて」(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
監督・脚本:大九明子
音楽:髙野正樹
劇中歌:大滝詠一「君は天然色」(THE NIAGARA ENTERPRISES.)

出演:のん 林遣都 臼田あさ美 若林拓也 前野朋哉 山田真歩 片桐はいり/橋本愛

製作幹事・配給:日活
制作プロダクション:RIKIプロジェクト
企画協力:猿と蛇

©2020「私をくいとめて」製作委員会