フェリーニ監督作の上映がかなった瞬間!映画「声優夫婦の甘くない生活」12・18公開

映画
2020年12月17日

イスラエルから届いたユーモラスで心あたたまる大人の珠玉作「声優夫婦の甘くない生活」を12/18(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開する。

吹き替え声優夫婦がイスラエルに移民して夢の第二の人生をスタート。しかし、声優の仕事にありつけない2人が始めたのは闇仕事だった…。本作を彩るのは、声優夫婦の歴史を形作ってきた名画の数々。2020年、生誕100周年を迎える巨匠フェデリコ・フェリーニや、ハリウッドの往年の名作へのオマージュが、アキ・カウリスマキを思わせるクラシカルな映像と相まって、甘美なノスタルジーに誘ってくれる。

ソ連のスター吹き替え声優として、ヨーロッパからハリウッドまで、さまざまな映画の吹き替えを務めてきたヴィクトルとラヤ。妻の秘密が発覚したことをきっかけに、長年気付かないふりをしてきたお互いの「本当の声」が噴出し始める。そんな2人の人生を彩ってきた作品として、ダスティン・ホフマンの「クレイマー、クレイマー」をはじめ、マーロン・ブランド主演の「波止場」、オードリー・ヘップバーン主演の「ローマの休日」、フェリーニ監督「カビリアの夜」や「8 1/2」など、往年の名作の数々が本編に登場する。

解禁した映像は、フェリーニ監督の劇中での新作「ボイス・オブ・ムーン」がついにスクリーンで上映されるシーン。苦い経験の後、ヴィクトルはロシア系移民のために映画を上映する仕事を持ちかけられ、敬愛するフェリーニ監督の「ボイス・オブ・ムーン」を選ぶ。「ホーム・アローン」路線の上映を考えていた館主から、芳しくない集客に嫌味を言われながらも、映写機のリールが回され上映がスタート。暗闇に浮かび上がるスクリーンの中で、優雅なクラシックにのせ踊る登場人物たち。その様子と同時に映写室でスクリーンを見つめるヴィクトルの熱のこもった眼差しから、この作品に込めた思いが伝わってくる。

映画「声優夫婦の甘くない生活」は12月18日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開